[PR] フルHD対応『ロジクールHDプロ ウェブカム c920』でニコ生を試してみた
ロジクールは2012年1月に、高画質ウェブカメラである『ロジクールHDプロ ウェブカム c920』(以下『c920』)を発売した。今回、実際に使ってみた印象などを踏まえ、レポートしてみたい。
SkypeでのフルHD1080pおよび720p画質でのテレビ電話ができる
この『c920』の一番の“ウリ”は、なんといっても「フルHDに対応している」という点に集約される。この製品と、『Skype 5.7 Beta for Windows』を組み合わせればHD1080pという高解像度でテレビ電話が出来てしまうというのだ。
対応クライアントの場合、720pでの映像通話ももちろん可能だ。
カールツァイスレンズ対応、20段階オートフォーカス
HD対応のカメラはもはや珍しくはないが、画質に気を配った製品はそこまで多くない。
本製品は、単にHD対応しただけではなく、映像のクオリティを重視した構成となっている。ロジクールのウェブカムではすでにおなじみとなりつつある『カールツァイスレンズ』の採用がその一つだ。名機『Webcam Pro 9000』をはじめ、従来のシリーズでもその画質は折り紙つき。ウェブカムの中でも頭一つ抜けた画質だったという印象が強い。
また『c920』では20段階のオートフォーカスが可能となっている。音質面では、デュアルマイクを採用している。2台のマイクをウェブカムの両端に搭載し、臨場感のある音声が楽しめるようになっている。
ちなみに、スタンドにもクリップにもなる台座部分は、可動部分が多く、安定した設置ができるようになっているのが有難い。収納もコンパクトになるので見た目もかなりスマートだった。
ドライバインストールはかなり簡単だった
今回は最新版のドライバをLogicoolのサイトからダウンロードしてみた。製品を接続し、実行ファイルをダブルクリックするだけで、特段に苦労することなどなくサポートソフトウェアのインストールが完了してしまった。
インストール後に表示される『Logicool ウェブカメラ ソフトウェア』では、写真やビデオの撮影のほか、ウェブカムの設定などが行えるようになっている。
「クイックキャプチャ」で写真やムービーを撮ってみたところ、比較的シャープな画作りで、よく解像している。被写体の位置などによってホワイトバランスが転じる場面などもあるものの、製品としては非常に安定している印象だった。
オートフォーカスのスピードも早い部類に入る。レンズ前10cm程度で手のひらをかざしたり離したりする動作を繰り返してみたが、ピントが合掌するのに要する時間はおよそ2秒前後だった。
ムービーについてはH.264エンコーダーの採用により、極力CPU負荷が抑えられていることがわかる。タスクマネージャーで確認したところ、リアルタイムエンコードを行っているにもかかわらず、Core2Duo 2.53GHzで平均30%~40%程度のCPU使用率にとどまった。
Skypeで試してみたが、ノートPCに備え付けのウェブカム(約200万画素)とはランクの違う映りであった。比較すると、シャープさが際立っているのはもちろんだが、色味がより自然に表現されていることがわかる。
HD配信に対応していないけれど『ニコニコ生放送』で使ってみると
個人配信の代表格『ニコニコ生放送』の個人配信でも『c920』を試してみた。
ご存知かもしれないが『ニコニコ生放送』のユーザー生放送では、まだHD画角の配信には対応していない。それでも『c920』での配信が生放送に有用であるか実際につかってみたところ、大きな違いがあることが判明した。
入力ソース(ウェブカム)の品質が高ければ高いほど、出力(放送映像)の品質も比例するというのが一般的な考え方であり、今回もその例に漏れない結果となった。
今回、筆者の個人コミュニティでPCに備え付けのウェブカムと交互に切り替えながら放送してみたが、『c920』で配信した放送画質に、ユーザーコメントでも「明らかに綺麗」などと、評価されていた。
『c920』に関して言えば、環境によってホワイトバランスが青寄り(色温度が高め)に調整され、コントラストはやや強めでメリハリが効いている印象になる。
肌色をキレイに見せたいと考えている生主の方は、ライトの色にこだわってみるのも良いだろう。
(女性の場合は“色白に見える”メリットともとれるが)
音質についても特に問題はなく、中音域が聞き取りやすいチューニングとなっていた。
少々専門的な話になるが『Adobe Flash Media Live Encorder』(FME)を用いた場合、画質と動画の滑らかさに向上が見られた。FMEを使用した場合には音声は小さ目になるため、あらかじめの調整が必要になる。
ハイエンドでいてバランスが取れている印象
『c920』はテレビ電話以外にも、卓上での録画・写真撮影にも対応しているうえ、生放送の配信でも安定した性能を発揮している。
Skypeなどを利用したテレビ電話が今後、より一般的になる事を考えても1万円を切る価格で得られるパフォーマンスは非常に高い。
遠方の友人とのコンタクトや出張中の家族との会話、または生放送配信に興味がある方に、『c920』は個人的にも強くお勧めしたい製品に仕上がっている。
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