手抜きしたって自分好みの麻婆豆腐は作れる
麻婆豆腐、多くの日本人に愛される中華料理の王道です。ひき肉と豆腐を加えて煮立たせればできあがりという「麻婆豆腐の素」も、実にさまざまな種類が売られています。中にはひき肉入りのものまであって便利。
そこでひき肉入り麻婆豆腐の素を使って、どんなあんばいか見てみました。
フライパンに指定の量の豆腐と長ねぎ、そして麻婆豆腐の素を投入した状態。
……いやな予感がします。
そして、これがひき肉入り麻婆豆腐の素を使ったでき上がりの状態。がーん。ひき肉は、ひき肉はどこ?
寄ってみても、ひき肉の存在を感じられません。
せっかく便利な麻婆豆腐の素があるのに、仕上がりがこれでは悲しすぎます。そこで、この市販のたれを使って、自分好みの麻婆豆腐を作ってみましょう。それなら料理初心者でも挑戦しやすいですよね。
好みの味は人それぞれですが、今回は筆者の好みということで、 ひき肉いっぱい
しっかり辛い
この2点を追求したいと思います。
材料です。
<材料(2~3人分)> お好みの麻婆豆腐の素 2~3人前入り1つ 豚ひき肉 130g (150gくらいあってもOK) 豆腐 200g (木綿豆腐のほうが崩れにくいけれどお好みで) にら 1/2~1束 (お好みの量で) 豆板醤 大さじ1 山椒 小さじ1 花椒 小さじ1 なくてもOK ラー油 適量
山椒と花椒はこれ。花椒は粒状ですが、このまま使ってもいし、潰して粉末にして使ってもいいです。粉末になったものも売られています。花椒についてはあればベストですが、なければないでいけます。でも山椒はマスト! コンビニでも100円ショップでも売っているので、かならず用意してください。
まずひき肉と豆板醤を炒めます。ひき肉から油が出るので、油は引きません。レシピによっては「ごま油で炒める」とありますが、ひき肉の油とごま油でもうギットギトなことに……。
豆板醤は炒めると風味が増すので、最初に入れるのが肝心です。
火が通ったら麻婆豆腐の素と豆腐を投入します。麻婆豆腐の素のパッケージに書かれている作り方では、1パックに対して豆腐は1丁、約350gで設定しているものが多いのですが、ひき肉の分を引かないと、たれが足りなくなります。200gだと、こんな風になかなかいいバランスです。
また、みじん切りにした長ねぎを入れたものの、にらの存在感に完全に負けてました。なので長ねぎは不要かと。いざ、にらを投入!
写真は1/2束ですが、火が通るとあれっ? というほど小さくなりますから、1束いれるのもありだと思います。
最後に山椒、花椒、そしてラー油をお好みの量加えてできあがり。
同じ麻婆豆腐の素を使って、こんなに素敵なビジュアルに変身しましたよ!
▲写真は出来上がりの半分量を盛りつけ
ひき肉! 存在感ばっちり!
そして味も、辛くておいしい! しかも中華料理店で出されるような、本格的な味に近づいているじゃないですか!
その最大の理由が山椒です。山椒が辛さだけでなく、味に深みを与えてくれているようです。これほどいい仕事してくれるとは、山椒さん……すごい。
激辛好きは豆板醤を増量し、肉好きはひき肉をもっと増やすのもありです。豆腐の代わりになすを使えば麻婆なすにもなってくれますね。
麻婆豆腐の素は、とても便利で重宝するもの。料理上手な人は「そんなの使うのは手抜きだ」と思われるかもしれませんが、料理に対して「ここまで頑張れる」という基準は十人十色。「こういうソース使えば俺でも作れる」という人は、どんどん使いましょう。なんてったってこのビフォーアフターが楽しめますから!
●ビフォー
●アフター
書いた人:椿あきら
猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました。著書に『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)。 Twitter:@nananatsubaki
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