“メリンダ・メイ”が語る『エージェント・オブ・シールド』「ただの無口なおばさんに見えない様に頑張ったわ(笑)」

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マーベル・コミックに登場する架空の組織「S.H.I.E.L.D.」のエージェント達が様々な怪事件に挑んでいく、アベンジャーズスピンオフ作品『エージェント・オブ・シールド』。シーズン3のブルーレイ/DVDリリース&一挙デジタル配信がスタートしました。

ガジェット通信は、12月初旬、この『エージェント・オブ・シールド』新シリーズが撮影されている、シールドのヘッドクォーター見学や、キャストインタビューなど取材を行ってきました。先日、コールソン、スカイのインタビューを掲載しましたが、今回は「メリンダ・メイ」を演じたミンナ・ウェンにインタビュー。

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―メリンダ役が決まった時のあなたのリアクションを教えて下さい。

ミンナ・ウェン:「ジョス・ウェドンと仕事?なんでオーディションなんが受けたのかしら?」って感じだったわ(笑)それはそれは大喜びよ。実は私、サイファイの大ファンなの。サイファイ・オタク・ガールとしてはこの役をもらうってまるで宝くじ当てたのと同じくらい興奮する出来事だったわ。日本にも宝くじある?じゃあ宝くじが当たるってどんな感じか分かるでしょう?バスルームにいたの。トイレに座っていた訳じゃないのよ(笑)メイクを落としてたの。エージェントから電話があって、決まったって教えられて、声が枯れるほど叫んだわ。あまりの叫び声に夫が心配してバスルームに飛び込んで来たくらい(笑)

―それ以来メリンダ役を4年間満喫してるんですね。メリンダという女性をどういう風に見てますか?

ミンナ・ウェン:愛を探している普通の女の子よ。パイロット(紹介エピソード)では彼女がどんな女かハッキリ見せなかったのよね。実は彼女が強い女だというのは後で分かるの。メリンダはミステリアスなキャラクターよね。役作りが難しいの。あんまり感情を出さないでしょう?あんまり喋らないでしょう?最初は「どうやって役作りすれば良いの?」って感じだったわ。時間をかけてライターさん達とも話しあって少しずつメリンダと言うキャラクターを作っていったの。 私が今まで巡りあったキャラクターとは大分違うわね。いろいろな人の特徴を混ぜあわせてメリンダを作り上げたの。一筋縄では行かないメリンダ。

―メリンダのような表情を変えない、感情を出さないキャラクターというのは役者泣かせのキャラクターではないのでしょうか?

ミンナ・ウェン:そうね。役者は自分の演技力を見せたいものでしょう。だから演技をすることをさせないキャラクターは難しいわね。最初はちょっと戸惑ったわ。でも内面の動きを上手く滲み出させれば、それなりのメリンダ像が見てる人に伝わるんじゃないかと思ったの。メリンダとして自分の中で感じるものの真実性がはたしてどこまで伝えられるか?が心配だった。ただの無口のおばさんとしてしか伝わらなかったら困るから(笑)。
でもスタートしたら、いろいろなファンからポジティブな反応をもらったし、それに感情を出さない人って結構いるでしょう?ステレオタイプで言うわけじゃないけれど、私たちアジアのカルチャーでは感情をむき出しにしないことが良いとされてる部分もあるし。メリンダを気に入ってくれる人が沢山いた事が嬉しかった。今では彼女がシールド・チームのお母さん役、見守り役っていう感じになったのが嬉しいの。

―肉体的なトレーニングは常にやってるんですか?

ミンナ・ウェン:毎日決まった事はしてないんだけど、以前はダンス、マーシャル・アーツ、ステージ・コンバットの訓練を欠かさずやってたわ。一時はストリート・ファイトもやってたし。もっと若い頃はキックボクシングとかの違うスタイルのマーシャル・アーツをベニー・ザ・ジェット(マーシャル・アーツのコリオグラファー)とやっていたの。それとヨガは欠かさずやってるの。身体を柔軟にしておくにはヨガが一番。スタント・ファイティングは4年続けているわ。

―今までやった中で心に残ってるシーンはありますか?

ミンナ・ウェン:あるわ。シーズン2でMay vs May の時ね。シルバードレスvs ランジェリー(笑)。両サイドのメイ(メリンダ)のファイト・シーンをやらなければならなかった。片方を撮影してる時は相方をスタントマンにやってもらって、両サイドのメイを私がやったの。16時間くらいかけて撮影したのよ。その時、撮影の終わりの方で私の頭の下げ方が足りなくてスタントマンの蹴りが私の頭に入ってしまって上下の歯がぶつかって歯がかけてしまったの。口から歯のかけらが飛び出したわ。(笑)終わってから歯医者に行って治してもらったの。うまく治してくれたわ。凄く誇りに思ってるシーンなの(笑)。痛み?痛みは無かったわ。

―お話だけ聞いているとミンナさんはとっても明るくて、メリンダとの間に共通点が見えないんですが演じててメリンダと似てるなあと思う部分はありますか?

ミンナ・ウェン:強さね。ハリウッドで生き抜くには強さが絶対必要だわ。それに子供二人を育てていく強さ?上の娘はティーンエイジャーだし。2人の子供は上が15歳、下が10歳なの。私とメリンダの共通点は、まず2人共アジア人でしょう?それから忠誠心ね。私は友達とか家族にもの凄く忠実よ。だからメリンダのシールドに対する忠誠心がすごく良く理解できるの。コールソンに対する誠実さや、友情、家族にすごくプロテクティブなところ?その辺の彼女の思いが手に取るように分かるのね。だから彼女がシールドに対して彼らを守るために取る行動の深さが良く理解できるの。

―最近メリンダは変わって来てます。彼女を演じててその変化をどういう風に取り入れてますか?

ミンナ・ウェン:メリンダは変わりつつある!それは確か!今シーズン4の真っ最中だからシーズン3で起こった事とシーズン2で起こった事の区別がつかなくなってるの。(とマーベルの人にシーズン3で何が起こったか聞いてる)まずメイ(メリンダ)の元夫アンドリューが彼女の人生に再登場したことが彼女の変わった理由の一つよね。彼女たちが別れた理由は嫌いになったとかじゃなくて彼女の仕事のせいだったから、アンドリューはメリンダにとって生涯の愛だというのは変わっていない。彼の再登場で彼女の中は複雑なのね。彼女の人間的な部分がかなり引き出される。彼との思い出のフラッシュバックのシーンはとっても好きなシーンだった。彼女の顔にスマイルが浮かんだでしょう?あれはレアな事よ(笑)。

―2人のお子さんのお母さんという事ですが、どんなお母さんですか?

ミンナ・ウェン:多分厳しさが足りないお母さんじゃないかしら?良いお母さんだと思うわ。お料理上手だし、子供たちへの愛情はたっぷりだし。やっていい事、悪い事の区別がきちんと出来る大人になって欲しいから、その辺はできるだけ厳しく教えているの。たった一つ後悔してるのは中国語のレッスンを途中でやめてしまった事ね。私はマンダリンと広東語両方完璧だけど、子供たちはちょっとしか出来ないの。もっと教えるべきだった。

―アメリカン・コミックのお気に入りのヒーローは?

ミンナ・ウェン:ハルクかな。変人の科学者が怒ると緑の超人ハルクになるって言うのがとってもよく出来てる話だと思うの。それにハルクはどんなに怒ってもちゃんとパンツを履いているでしょう?(笑)キャプテン・アメリカも好き。(彼はハンサムですよね)彼(クリス・エヴァンス)と『キャプテン・アメリカ』以前に共演したことあるけど、実物もとってもハンサムだったわよ(笑)友達っていうほど仲良しじゃないけど、何かあればメールする仲よ。

―今日はどうもありがとうございました!

作品情報

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「エージェント・オブ・シールド シーズン3」
2017年2月3日(金) ブルーレイ COMPLETE BOX(20,000円+税)、DVD Part1(4,700円+税)発売!第1弾DVDレンタル、一挙デジタル配信開始!
2017年2月17日(金) DVD Part2、Part3(各4,700円+税)発売!第2弾DVDレンタル開始!

「マーベル エージェント・オブ・シールド 3」
全国無料のBSテレビ局 Dlife(ディーライフ)にて1月21日(土)21:00スタート!
(二)毎週土曜21:00~/(字)金曜27:00~

http://www.dlife.jp/lineup/drama/agentsofshield_s3/

(C) 2016 MARVEL & ABC Studios

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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