「繰り返すこと」を考える 造船所跡地で1年開催された展示を締め括る展覧会

「繰り返すこと」を考える 造船所跡地で1年開催された展示を締め括る展覧会
鈴木崇〈cp-0000〉2016年/可変/映像 撮影:熊谷篤史

1月23日(月)より2月19日(日)まで、2度目となる「クロニクル、クロニクル!」がクリエイティブセンター大阪(名村造船所跡)にて開催されます。

働くことと創作することが不可分に結びついているという状況を肯定し、引き受けながら、「繰り返すこと」をテーマに、20名の作家が作品を発表します。

1年を通して開催されてきた「クロニクル、クロニクル!」

「クロニクル、クロニクル!」では、昨年1月25日から2月21日までの第1回目となる展覧会の後、この1年の間継続して、トークイベントをはじめ、様々なイベントが開催されていました。

会場は、1911年に操業を開始し、現在は近代化産業遺産にも登録されアートスペースとして生まれ直している名村造船所。

つくることと生きることがひとつであるような場所である名村造船所を会場に、繰り返すこと、繰り返されることについて1年間考え続けながら、最初と最後に開催される展覧会は、暫定的な始まりと終わりとして設定しています。

「1年間」という時間を含み込んだ新たなる形

2度目となる本展覧会は、その終わりを締めくくる内容となっています。昨年と同一の作家陣、会場構成を「繰り返し」ながら 、「1年間」という時間を含み込んだ新たなる形を与えられることとなるでしょう。

展示では、1950年代〜60年代に制作された日本初のFRPマネキンを含む「歴史マネキン」や、清水九兵衛のアルミ彫刻2度にわたる作品の消失にも負けず城郭図を描いた荻原一青の複製作品など、前回を引き継ぎつつも、存命作家全員が昨年と異なる作品を出品することとなりました。

また、物故作家の作品についても様々なアップデートがなされています。戦後を代表する作家・斎藤義重については、昨年惜しまれつつも取り壊されてしまったT&Sギャラリーでの「複合体」の模型資料も展示いたします。また吉原治良の「大阪朝日会館緞帳のための原 画」の複製画についても、前回とは異なるバージョンが展示されます。

また、本展覧会期間中にも、会場では毎日様々なイベントが企画されています。

引用元

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