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南米チリで大ブームの寿司!日本のとは別の食べ物“スシチレーノ”として独自の進化

海外で発見できる日本食第1位といっても過言ではないであろう、日本を代表する食文化である“寿司”。ヨーロッパに行っても、東南アジアに行っても、南米に行っても“寿司”を見つけることができます。ですが、やはり日本人からするとどこか面白かったり、違和感を覚える海外の寿司。

 

私が現在滞在しているチリでも“スシ”は大人気で、「先週は3回も寿司を食べた!」という強者に出会うことも。今回は私がチリで出会った、日本とはちょっと違ったネタや食べ方をご紹介させていただきます。

 

チリで大人気の「スシレストラン」

(サンティアゴのスシレストラン)

 

先にもお話しましたが、チリでの寿司人気は驚くほどで、特に新しいものが好きな世代というか若者に人気があります。

 

全世界どこに行っても見つけることができるレストランといえば“チャイニーズレストラン”。確かにチャイニーズレストランも見つけることができるのですが私が滞在したサンティアゴとコイアイケに関しては圧倒的にスシレストランのほうが多い印象です。

 

南部の街コイアイケではチャイニーズレストランは一店舗しか見つけられないものの、スシレストランは中心地だけでも5店舗あるなどチリでのスシ人気がうかがえます。

 

そのチリで提供されているスシですが、その大半はカリフォルニアロールなどの“巻物”です。“にぎり”もないことはありませんが、にぎりを食べられるお店は少なく、あってもネタが5種類など少ないです。チリの人との会話で“スシ”と出てきたら、彼らの頭には巻物が映っていると考えて間違いないと思います。

 

クリームチーズとアボカドがお決まり

 

チリのスシレストランの巻物はとにかくメニューが多く、お店によっては60種類を優に超えています。が、よくよくメニューを観てみると何のことはなく、ごちゃごちゃと入ったネタのうちの1つが変わるたびに名前を変えているだけです。

 

その60種類を超えるほどに多いチリのスシですが、その中の十中八九に入っているネタが“クリームチーズ”と“アボカド”です。お店によってはメニューの下に「スシメニューすべてにクリームチーズとアボカドが入っております。」とご丁寧に注意書きまでしてくれています。

 

そして、もう一つの特徴的なスシが特に若い世代からの人気が高い“天ぷらスシ”で、これは日本人だったら「天ぷらが入った寿司なのかな?」と考えると思いますが、“スシ自体が天ぷらになったもの”です。そして“天ぷら”というネーミングではありますが、しっかりとパン粉をつけて揚げられた立派なフライです。

 

少々変わったチリのスシはネタだけではなく、食べ方も日本人にはちょっとビックリなんです。

 

酢飯が崩れたって気にしない!醤油はソース感覚で!

(醤油をたっぷり漬ける)

 

ネタの違いの次は、日本人からしたら信じられない食べ方。ズバリ、チリの人たちは“異常なほどの醤油”を使います。これは、チリだけでなくブラジルでもそうだったのですが、とにかく醤油でビチャビチャにします。

 

時には直接ドボドボかけ、小皿があるときには“浸けて”食べるため、醤油で酢飯が崩れて大変なことになっている光景をよく目にします。また、人によってはガリをこんもり小皿に盛り、そこに醤油をさし、ガリのエキスを醤油に出して使うこだわり派もいました(山盛りのガリは全部残していました…勿体ない)。

 

ですが!ネタも日本と違うのだから、食べ方が違って当たり前です。ということで、彼らに習い思い切ってドプドプとスシ全体が醤油に浸かるほどつけて食べてみました。

 

以外にもこれが大正解で、全く違和感なく食べることができ、逆に日本で食べるときのように「ネタにだけちょこっと醤油をつけて」食べてみるとほとんど味がしませんでした。酢飯に塩気がなく、醤油も日本の醤油に比べて薄口に感じました。なので、写真のようにドップリ醤油に浸けるくらいが丁度良かったです。

 

ストリートフードとしても人気の高い“スシ”

(サンティアゴの道端で売っているスシ)

 

サンティアゴの街中では、ストリートでスシが買えます。1本1000ペソ(約170円)で、この時は“チキン&チーズ”、“ベジタブル”、“カニカマ”の3種類があり、チキンとベジタブルはフライです。ちなみに、スシレストランで頼むと大体この3~4倍ほどの価格でした。

 

 

発泡スチロールの中からほんのり温かい、アルミホイルにくるまれたスシを手渡され、ホステルに戻って切ってみると、中にはベジタブルが。私はチキンを頼んだのにテキトーです。

 

味は、日本のスシよりもずーっと酢飯の酢が弱いです。温かいので日本の酢飯ほど酢が利いていたらむせるかもしれませんが。揚げている上に、クリームチーズが入っていて、酢飯もちょっとねちゃっとしているため口当たりがすごく重いです。全体的にネットリとした食感で、味は油と醤油の味でした…まぁ激安のストリートフードなので文句は言えません。

 

チリのスシは、“日本の寿司のチリ版”というよりも“スシチレーノ”という「似てはいるけど、別の食べ物」という感じです。もし、チリに来る機械があったら「わざわざ海外に来て日本食は…」と思わず、ぜひチャレンジしてみてください!

 

その際は、ドップリ醤油に浸けることもお忘れなく。

 寿司のこころ 2015年06月29日発売号
Fujisan.co.jpより

 

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