存在は知っているのに食シーンに登場しないコンビーフを使い倒す!
コンビーフとは不思議な食べ物です。誰もが知っている食材なのに、日々の食卓にのぼることはほとんどない。自宅の棚の隅に眠っているのを発見しても、どんな料理に使えばいいのか今ひとつわからない……。
そこで今回は「これだけは知っておきたいコンビーフを使ったレシピ」3点をご紹介します。
コンビーフのリエット
本来リエットとは、肉をラードや脂肪で煮込んでペースト状にしたもの。コンビーフはこの「肉」と「ラードや脂肪」部分のいずれも備えているので、超簡単に作れます。
材料(2人分) コンビーフ 1缶(100g) じゃがいも大 1個 玉ねぎ 1/2個 マヨネーズ 大さじ2程度 牛乳 大さじ2程度 塩 少々 コショウ 適量 粗びきと粉と、両方あればベスト
まず、じゃがもをゆでて潰します。
そこにみじん切りにした玉ねぎ、コンビーフ、マヨネーズ、牛乳、塩コショウを加えてよく混ぜます。
マヨネーズは入れ過ぎないこと! 入れ過ぎるとマヨネーズが主張しすぎて子どもっぽい味になります。リエットというよりも「コンビーフのサラダ」みたいな味になってしまいます。くれぐれも大さじ2程度を厳守しましょう。
それじゃ混ぜにくいよ、というために牛乳を入れるのです。こちらも入れ過ぎると柔らかくなりすぎるので、分量厳守で。とはいえじゃがいもや玉ねぎのサイズで多少の差が出ますから、どうやっても足りないと判断した場合は少しずつ追加してください。
塩は結構しっかりめがおすすめです。コショウはピリ辛感を味わうための粉、食感と香りを楽しむための粗びきと、二刀流が大人の味へ誘います。
火を使うことなくできあがり! バケットやクラッカーに乗せれば、ビールかワインが欲しくなること間違いなしです。
コンビーフの炒め物
今回、唯一フライパンを使って調理するレシピです。といってもレシピと言えるほどのものはなく、じゃがいもとコンビーフを炒めるだけ。今回は他の料理で使った玉ねぎが中途半端に余っていたので、それもどーんと入れました。
ちなみにコンビーフの脂分だけでは足りないので、サラダ油を追加して強火で炒めてください。味付けはシンプルに塩コショウで。どちらも強めの味付けのほうが、味がぼんやりしません。
ちなみにコンビーフの脂分だけでは足りないので、サラダ油を追加して強火で炒めてください。味付けはシンプルに塩コショウで。どちらも強めの味付けのほうが、味がぼんやりしません。
はいできあがり。ああ、またビールに合いそうな1品ができてしまいました!
サンドイッチ
そして最後はサンドイッチ2種です。
まずはコンビーフのリエットをそのまま挟んで食事にするという便利なサンドイッチ。
ただし、パンにマヨネーズを塗るのを忘れずに! パンやきゅうりが加わると、リエットの味だけではちょっと足りないのです。ちょっとからしを塗ってもおいしいですよ。
ところでこのサンドイッチ、きゅうりを入れなければ、ホットサンドにもできます。
フライパンに薄く油またはバターを引いて、へらやターナーでパンの表面をフライパンにぎゅうぎゅう押し付けます。へら類がなかったら皿で代用しましょう。焦げ目がついたらひっくり返して、もう一面も同じように「ぎゅうぎゅう押し焼き」します。ホットサンドメーカーがなくたって大丈夫!
もう1種類、こちらはマフィンで作ります。
コンビーフは適当なサイズにカットして、ほぐさずそのままマフィンに乗せます。もう半分のマフィンには、とろけるチーズを。
焼けるとこんな感じ。この段階でコンビーフをほぐしてまんべんなく広げましょう。ほろりと簡単に広がります。
うーん、こっちもおいしいです!
コンビーフとチーズだけ、調味料も一切使わない、究極の簡単レシピ。それなのにこんなにおいしい!!
人生でこれほどコンビーフと向き合ったのは今回が初めてですが、コンビーフのポテンシャルを見せつけられました。賞味期限も長いので、ぜひ安売りしている時に買って「一家に一缶コンビーフ」!
書いた人:椿あきら
猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました。著書に『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)。 Twitter:@nananatsubaki
過去記事も読む
関連記事リンク(外部サイト)
じわじわキテる! カリー麺専門店「まろ亭」のコクうまな一杯【大阪】
「台湾の駅弁あります」ノスタルジックな台南の駅弁で旅行気分【京都】
ナンプラーで餃子が革命的なうまさに!? パクチーボーイ エダジュンの「エスニック餃子」
食を楽しみたいあなたのスキマ時間を、笑顔と感動と知って得する情報で満たす「グルメ情報マガジン」です。平日は休まず更新中。
ウェブサイト: http://www.hotpepper.jp/mesitsu/
TwitterID: mesitsu
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。