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トイレまで我慢できない「切迫性尿失禁」になりやすいのはどんな人?

トイレまで我慢できない「切迫性尿失禁」になりやすいのはどんな人?
トイレまで排尿を我慢できない「切迫性尿失禁」という症状があります。
今回はこの「切迫性尿失禁」になりやすい人の特徴などを、医師に聞いてきました。

尿をするメカニズムと尿失禁

人は、脳が「トイレに行く」よう指示を出し、行動を起こして「尿を出していい状況」になって初めて、膀胱の出口や尿道の筋肉に許可を送ります。するとこれらの筋肉が緩み、尿を放出します。

意識はしていなくても、我々の神経系の一部はこうした働きを常に行っています。この働きの一部にトラブルが生じると、意図しない場面で尿が漏れる「尿失禁」に悩まされることになります。

尿失禁の種類

尿を耐えるしくみのどこに問題が生じるかによって、尿失禁は分類されます。腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁などがあります。

1.腹圧性尿失禁
尿失禁に特に多いのが、尿をせき止める筋肉が加齢や妊娠出産で緩んだことで、咳、くしゃみなど、ちょっとした腹圧に耐えられず少量が漏れるのが、腹圧性尿失禁です。

2.切迫性尿失禁
高齢女性か出産直後の女性に多い症状でしたが、最近、若い男性を含め、切迫性尿失禁が増えています。
切迫性尿失禁とは、急に我慢できないほどの強い尿意が沸き起こり、急いでトイレに行くものの間に合わず漏れてしまうというものです。この病態には「過活動膀胱」という病気が深く関係しています。

過活動膀胱とは

過活動膀胱とは、以下のような状態です。実は、40歳以上男女の12%程度もの人が、こういった症状に悩んでいるということが分かりました。
・急に強い尿意が生じ、我慢がつらい。
・漏れてしまい切迫性尿失禁となることもある
・頻繁に尿意が生じ、睡眠中もトイレに起きる

過活動膀胱は、日中も尿意に気がとられて仕事に集中できない、映画観賞や人と会う時間を楽しめない、夜間睡眠を十分とれない、といったことにつながり、生活に支障が出てきます。

過活動膀胱・切迫性尿失禁になりやすい人

・加齢、妊娠・出産、運動不足などで尿を我慢する筋肉が衰えている
・脳や脊髄の病気により、尿を我慢したり放出する神経回路に障害がある
・自律神経がストレスなどで影響を受けている

このような人が過活動膀胱・切迫性尿失禁になりやすいといわれていますが、実際には原因不明のことが非常に多く、患者の自覚症状や、生活の様子を詳しく聞いたうえで、診断が下されることが多いです。

「過活動膀胱」「切迫性尿失禁」医療機関での対応

日常生活に困難を感じる場合は、泌尿器科での受診をおすすめします。その際
・1日の排尿回数
・急に尿がしたくなり我慢しにくい頻度
・実際漏らしてしまった頻度
・普段の水分やアルコール摂取量
などをメモしておくと助けになります。

受診すると、何らかの病気が隠れていないかを調べるための尿検査、血液検査、超音波検査、必要に応じて、尿の出る勢いや量を数値化する検査、漏れた尿の量を測る検査、膀胱内に細い管を入れて内圧を測る検査、などが行われます。また、造影剤を注射してから排尿し、レントゲンで尿の流れを確認する検査も行う場合があります。

医師からのアドバイス

常に排尿の不安を抱えて生活するのはつらいものです。
排尿の悩みを持っている方は多いので、恥ずかしいなどと思わず、早めの受診をおすすめします。

(監修:Doctors Me 医師)

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