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たった一人で運営!手作り感満載のチリのコミックコンに潜入!運営者の日本への熱い想い

2016年12月に日本初上陸を果たした「コミックコン」。「コミックマーケット(コミケ)」の米版とも言えるコミックや映画の祭典で、「Tokyo Comic Con 2016」3日間の来場者数は50万人にもなり、2017年の開催も決定しているそうです。

 

 

私が現在滞在しているチリ南部の街“Coyhaique(コイアイケ)”でも、「Tokyo Comic Con 2016」の数日前に日本のアニメを主としたイベント「Anime Coy(=アニコイ)」が開催されました。今回は会場の規模は違えど漫画・アニメを愛する気持ちは同じ!そんな手作り感・ローカル臭の漂う、チリのオタクが集まったチリのコミックコンについてお伝えさせていただきます。

 

(開場時間には長い列)

 

第2回を迎え、入場者数600人の人気イベント!

(開場と同時に体育館はすごい熱気)

 

アニコイが開催されたまコイアイケという街は、チリ南部のパタゴニア地方にあり、面積は約7,290㎢で宮城県とほぼ同じ。ですが人口は約5万人で、宮城県のおよそ1/47ほどです。そんなコイアイケで開催されたコミックコン“アニコイ”は、今回(2016年11月27日に開催)が第2回目で、入場者は600人を超えたそうです。

 

日本のコミックマーケットやコミックコンとは比べ物にならないほどの小規模なものですが、日本のアニメにスポットを当てたこんなイベントに、こんなところで出会うことにビックリしました。

 

開場が14:30のはずが、15:00になっても会場の準備は整っていないなど南米らしさを見せながらも、15時に無理やり会場。その頃には、会場前に長蛇の列が出来上がっていました。なかにはちらほらコスプレをしている人たちの姿も。会場内にはメインステージ、ゲームスペース、お絵かきブース、グッズショップなどがあり、グッズショップは物凄い人だかりになっていました。

 

(お絵かきブース)

 

また、グッズショップは日本のアニメグッズだけではなく、マーベルやDCのグッズや、韓流アイドルのグッズショップなども出店していて、コミックコンでありながら、アジアフェスといった雰囲気もありました。

首都サンティアゴからゲストも登場

(絵師・Shukei)

 

このアニコイにはチリの首都・サンティアゴなど、別の地域からゲストも参加し、ファンとの交流を楽しんだり、ワークショップなどを開催していました。その中から3名をご紹介。

 

まずは“Shukeiart”というYoutubeチャンネルで自身の画を公開している、Shukeiさん。

 

彼の動画の中では、“ストリートファイター”や“ワンパンマン”など日本のキャラクターを題材にした作品が多く、“ドラゴンボール”とチリの有名人をミックスさせたオリジナルの作品なども描いています。絵画用ソフトではなく、MicrosoftのExcelを使った画法など、画を描く上でのテクニックについてファンと語り合い、多くの人から写真撮影を求められていました。

 

(コスプレイヤー・faunaによる“手作りコスプレ講座”)

 

会場内で一際存在感を放っていたコスプレイヤーのFaunaさん。手作り感が溢れる(いい意味で)コスプレが多い中、圧倒的なクオリティーのコスプレを披露していました。

 

また、“手作りコスプレ講座”も開催され、コスプレイヤーさんたちに囲まれ、手作りの際のポイントなどについて答えていました。写真は実際にテクニックを披露しているところで、左端のセーラームーンのコスプレをした女の子に額飾りを作ってあげていました。

 

(メイクアップアーティスト・Felipeの“メイク実演”)

 

特にオーディエンスを集めていたのがメイクアップアーティスト・Felipeさんによるメイクの実演で、開場からノンストップで希望者にメイクを施していました。Felipeさんの実演のおかげで、時間がたつにつれ100%の変身を遂げたコスプレイヤーさんたちがどんどんと増えていきました。

会場で一番のオタク!オーガナイザーのChristianさん

(ポケットモンスター・主人公サトシのコスプレで司会を務めるChristian)

 

 

アニコイ(Anime Coyhaiqueの略)をほぼ1人で企画・運営しているオーガナイザーのChristianさん。普段は電気工具の会社で仕事をしており、このイベントの運営は全くの趣味だということらしく開催日が近づくと睡眠不足で大変だとか。

 

Christianさんは87年生まれの29歳で、「僕たちの年代の人たちは子供時代にテレビで日本のアニメを観ていました。特に“聖闘士星矢”や“キャプテン翼”が大好きでした。」と話す、子供のころからの日本アニメファン。

 

3年前、オーストラリアに留学研修に行った際、「今しかチャンスがない!」と同時に日本へ観光に来たそうで、招待してもらったお宅には日本語版の漫画はもちろん、都内の路線図や浅草寺のお守りがあちこちに飾られていました。特にお気に入りの漫画は“ドラゴンボール”と“らんま1/2”で、ちょっとマニアックな同人誌なども持っていました。

 

(Christianさんのコレクションには同人誌も)

 

今後についてChristianさんは、「今回の第2回開催で前回よりも来場客数が増え、今後もコンスタントにアニコイを開催していきたいと思っています。それと、アニメやゲームだけではなく、日本の文化をもっと知り、日本の文化を伝えられるようなイベントを開催したいと思っています。」と話してくれました。

 

小規模だけれど日本文化やアニメに対する愛は濃ゆい、そんなイベント“アニコイ”と、そのイベントを運営し日本を愛するオタクのオーガナイザー・Christianさんについてお話させていただきました。

 


アニメージュ 2017年1月号
Fujisan.co.jpより

 

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