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ドゥブロヴニク旧市街にやたらとカトリック教会が多い理由とは?

Photo by: Nitta Hiroshi「中世の雰囲気がそのまま残っているドブロヴニクNO1」聖ウラホ教会

Photo by: Nitta Hiroshi「中世の雰囲気がそのまま残っているドブロヴニクNO1」聖ウラホ教会

こんにちは、Compathy Magazineライターの新田浩之です。

クロアチアのドゥブロヴニク旧市街には、やたらとカトリック教会が多いような気がします。特に総督府の付近は教会だらけ。今回はドゥブロヴニク旧市街の教会にスポットを当てたいと思います。

ドゥブロヴニク旧市街を代表する3つの教会

目抜き通りであるプラツァを旧港に向けてまっすぐ進むと、ちょっとした広場に着きます。広場の前に立っているのが聖ウラホ教会です。「ウラホ」という名称は馴染みがないと思いますが、ドゥブロヴニクの守護聖人である「聖ウラホ」に由来しています。
Photo by: Nitta Hiroshi「中世のまま雰囲気が残っているドブロヴニクNO2」聖被昇天大聖堂

Photo by: Nitta Hiroshi「中世のまま雰囲気が残っているドブロヴニクNO2」聖被昇天大聖堂
総督府の斜め向かいにある宮殿のような建物は聖母被昇天大聖堂です。この教会は12世紀に建てられましたが、17世紀にバロック様式で立て直されました。ちなみに、夜にこの教会を撮影すると、ゲームに登場しそうな宮殿のように撮影することができます。

Photo by: Nitta Hiroshi「中世のまま雰囲気が残っているドブロヴニクNO2」聖イグナチオ教会

Photo by: Nitta Hiroshi「中世のまま雰囲気が残っているドブロヴニクNO2」聖イグナチオ教会
少し南に行くと、巨大な教会、聖イグナチオ教会があります。あまりにも大きいので撮影するのに苦労するでしょう。この教会はローマにある聖イグナシオ教会をモデルに建てられました。教会内にあるフラスコ画はなかなか見ものです。

なぜ、カトリック教会が多いのか?

Photo credit: 筆者撮影 

Photo credit: 筆者撮影 
なぜドゥブロヴニクにはカトリック教会が多いのでしょうか? ドゥブロヴニクとカトリック教会はどのような関係があったのでしょう?

まず、クロアチアにとってカトリックとはアイデンティティーそのものであることをおさえましょう。近隣のボスニア・ヘルツェゴビナ(ボスニア人)はイスラーム教、セルビアはセルビア正教を信仰しています。クロアチアは昔からローマ・カトリックの国です。

ドゥブロヴニクでもカトリックは大切に扱われてきました。9世紀から13世紀までは大司教座が置かれるなど、宗教的にも重要な町だったのです。そして、カトリックでなければ旧市街に居住することは許されませんでした。

しかし、ドゥブロヴニクはカトリック以外の人々を迫害したわけではありません。正教徒のセルビア人や「ボスニア教会」(ボスニア独自の宗派)のボスニア人とは政治、商売の両面で交流をしていました。つまり、宗教と実務を明確に分けていたのです。このような巧みなやり方で、カトリックを守りつつ、共和国を繁栄させることに成功しました。

ミサに訪れてみた

Photo credit: 筆者撮影

Photo credit: 筆者撮影
私は昔からキリスト教徒(カトリック)です。ドゥブロヴニクを訪れた際には聖ウラホ教会で行われたミサに寄りました。人数はざっと30人くらい。多くが地元のクロアチア人ですが、観光で訪れた韓国人の姿も見かけました。

ミサ前にクロアチア人が一生懸命、祈りを唱えていました。日本(関西)でもミサ前に祈りを唱える教会はありますが、どちらかというと少数派だと思います。その一生懸命、祈っている姿は今でも印象に残っています。

ミサでの言葉はクロアチア語だったので、理解はできなかったのですが、同じキリスト教徒として一体感は感じました。「1990年代の紛争の時も、このようにして祈っていたんだろうなぁ」、と一人で物思いに耽り、教会を後にしました。

ライター:Nitta Hiroshi
Photo by: Nitta Hiroshi「中世のまま雰囲気が残っているドブロヴニクNO2

*Nitta Hiroshi「中世のまま雰囲気が残っているドブロヴニクNO2

*Takahumi Sato「クロアチア・オーストリア旅行

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