HAPPY NEW YEAR!世界のお正月はどんなふうに過ごすの?
あけましておめでとうございます。いつもTABIZINEをご愛読いただきましてありがとうございます。
さて、2017年、世界のあちこちではどんなお正月を迎えているのでしょうか。海外現地在住のTABIZINEライター陣に聞いてみました!
アメリカ ニューヨーク
「あけましておめでとうございます。
NYでは、年越しには世界的に有名なタイムズスクエアのカウントダウンがあります。そのほかにも年越しのパーティが、クラブやレストランで派手に行われます。でも日本のように、年越し蕎麦を食べたり、除夜の鐘を聞いたりする風流な習慣はありません。元日は、初詣もお年玉もなく、前日の馬鹿騒ぎで飲みつぶれて寝正月が多いでしょうか。
1月2日からは仕事も始まり、日常に戻ります。ストリートにはクリスマスツリーが打ち捨てられています。旅行にいらしたあなたは、メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)やニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art)などの美術館は開いていますので、美術鑑賞が良いでしょう」(青山 沙羅)
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イギリス
「ロンドンの花火がカウントダウンに華を添えるイングランドでは、ニューイヤーズイヴ(大晦日)にお祝いします。クリスマスは家族のための一日ですが、この日はとにかく友達と集まってパーティー! ひたすら飲みます。翌日は二日酔い必至。パーティー疲れのため何をするでもなく、だらだら寝て過ごすのがニューイヤーの正しい過ごし方?! まさに寝正月ですね」(Shio Narumi)
フランス パリ
「パリのお正月はとても静か。三が日を家族で過ごす習慣もなく、2日から普通の日が始まります。特に何かするわけでもなく、ただ単にゆっくりと過ごす正月。12月31日のカウントダウンを盛大に祝うので、疲れてお昼まで寝ているというパリジャンが多いのです。そんなフランスですが、多くの家庭でお正月に特別食べるものがあります。フランスでは1月1日にレンズ豆のスープを食べると一年の金運が良くなると言われています。質素にレンズ豆のスープを食べて一年が始まるのです」(北川菜々子)
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イタリア
「イタリアでは、クリスマスとお正月の雰囲気が日本とは反対。クリスマスはお店は全て閉まり、家族で過ごしますが、お正月は街中が新年を迎える瞬間目指して大盛り上がり、コンサートやイベントもたくさん開かれています。みな友達と街に繰り出して、夜通し遊んで、新年をカウントダウンで迎えます。年が明けた瞬間、シャンパンを開け、乾杯、『アグーリ!(おめでとう!)』と言ってハグしあって、新しい年を共に祝います。
日本の厳かなお正月もよいですが、みなで大騒ぎして迎える新年も楽しいものです。ちなみに、日本は3が日お休みのところが多いですが、こちらでは、1日から日常生活が始まります。ばか騒ぎも良いですが、あんまり羽目を外しすぎると、新年が辛い一日で始まってしまうので用心ですね」(藤原亮子)
ドイツ
「クリスマスが最も大切な年中行事であるドイツでは、お正月はクリスマスのおまけのような感覚があります。新年を迎えても、まだクリスマスの飾りつけが残っていることもしばしば・・・。ドイツの年越しは友人同士が集まって賑やかに過ごすのが特徴です。ドイツでは12月29日から31日までの3日間に限り、普段禁止されている花火や爆竹の販売が解禁されます。そして、花火や爆竹の打ち上げが許されるのは12月31日と1月1日のみ。この機会に乗じてどんちゃん騒ぎをするのが、ドイツ人、特に若者にとってのお正月の楽しみ方です。都市部だけでなく、普段は静かな住宅街でもあちこちから花火が上がるので、年越しの前後数時間はとても眠れたものではありません。
日本人のように去りゆく年への感慨や、新年に対する特別な思い入れはなく、ドイツにおける年越しは『ワイワイ騒ぐ日』なのです。ドイツの年越しを経験すると、日本とのあまりの違いにびっくりします」(赤松春奈)
オランダ
「オランダの新年の習慣というと、『ニューイヤー寒中水泳(de Nieuwjaarsduiken)』が有名です。北海に面した多くの町や村では、元旦である1月1日に寒中水泳(寒中ダイブ)が実施されるのです。日本の九州ほどの面積しかない小さな国土の中で、約130か所も実施され、国内最大級の参加者を誇るスヘーフェニンヘン(Scheveningen)の大会では例年1万人以上が真冬の海に飛び込んでいくのだとか」(倉田直子)
ソロモン諸島
(C) Toki Tamagawa
「ソロモン諸島はキリスト教国なので、新年の迎え方は欧米とほぼ同様、 友達と集まって、パーティーしながら年明けを待ちます。そして年明けの合図は花火・・・ではなく、港の沿岸警備艇が照明弾を打ち上げたり、 船が停留していれば、小粋な船長が汽笛を鳴らしたりします。
どこまでも手作りなソロモン諸島より、明けましておめでとうございます」(玉川とき)
いかがでしたでしょうか。
欧米では、お正月よりも年越しのカウントダウンをワイワイ楽しむことに重点をおく、というところが多いようですね。1月1日や2日から普通に仕事や生活が始まるというのは驚きです。そう思えば、日本のお正月はまだ、新しい年をゆったりとした気分で迎えられるのかもしれませんね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして人生に、旅心を。
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