【ジャンボ茶碗蒸し】あの味がアツアツのまま食べ放題! オカン直伝の「土鍋ジャンボ茶わん蒸し」を作る

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クリスマスのお楽しみと言えば、ケーキですよね。しかし実は私、子供の頃ケーキが好きではなく、クリスマスの時もケーキを食べない子どもでした。そんな私がクリスマスケーキ代わりによく食べていたものが、母親が土鍋で作ってくれた「ジャンボ茶わん蒸し」。大好きな銀杏をいちご代わりにたっぷり入れた、大きな大きな茶わん蒸しです。

これこそ幼少時の私の、とっておきのクリスマススイーツ(!?)だったわけです。

あれから30年の時が経ち、あえて今年のクリスマスは、この「ジャンボ茶わん蒸し」を迎えたいと一念発起。ケーキ代わりにペロリと食べたいと思います。

とはいえ、その作り方なんてハッキリ言ってうろ覚えです。そこで、埼玉の実家にいる母と電話をしながら実況中継な形で作っていくことにしました。

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まずは具材の準備です。母の言う通りに準備したところ、鶏ササミ、小エビ、かまぼこ、銀杏というラインナップに。

母からの助言としては、「とにかく買ってきたものをチマチマ計量せずに全部使え」とのこと。

どう考えてもおおざっぱすぎるだろ! しかし、おおざっぱだろうがこれが私の求める「ジャンボ茶わん蒸し」の正当なレシピなので文句は言えません。

オカン仕立ての「ジャンボ茶わん蒸し」のレシピ

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出汁は干しシイタケでとるのが我が家流らしいです。

700ccの水でじっくり6時間ほどかけて戻しました。

なぜ干しシイタケなのか聞いてみたところ「あんたは子どもの頃、シイタケが異常なほど好きな子だったので、うちの料理の出汁は基本ぜんぶ干しシイタケなんだよね」という回答が。

あくまでも、私が好きだった茶わん蒸しのレシピなので味付けに偏りがあることはご容赦ください。シイタケにそんなに思い入れがない場合は、和風の顆粒出汁を使ってください。

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シイタケを戻している最中に「ごめん! 昆布でも出汁とってたわ」と、衝撃のひと言。慌てて昆布を一切れシイタケと一緒に戻しました。

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今回、卵は7個使いました。なぜ7個なのか?

母に確認したところ「たぶん……7個くらいだったような気がする」というとんでもない曖昧な返答をされました。本当に信用していいのか?

1分ほど自問自答しましたが、やっぱりオリジナルレシピこそが正義。ここはおとなしく従うことにします。

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卵をよ~く溶きほぐします。

白身と黄身がキレイに一体化して、なめらかになるように混ぜます。卵は泡立ってしまわないように注意。

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さて、ここでようやく土鍋が登場!

具材をなんとなく並べます。銀杏の量が明らかにおかしい気がしますが、これはイチゴの代わりです。たくさんある方がうれしいのです。

母は、「あんたは本当に銀杏が好きで……お小遣いで買った殻付きの銀杏を炒って食べるくらい好きで……ほんと変わった大人になると思っていたけど、まさかライターなんかになるなんて……」と、懐かしそうに自分の子育てを振り返っていました。なんとなく、後悔の念をうかがうことができました。普通にお嫁さんとかになって欲しかったんでしょうね。

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具材の上から出汁をかけます。戻して柔らかくなった干しシイタケも切って入れてしまいましょう。

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その上から溶いた卵を網でこしながら入れていきます。母はそのまま混ぜてもいいと言ったのですが、私がなんとなくこうした方が出汁と混ざりやすいのではないかと自主的に。

「あんたが、そんな細やかな心配りができるようになるなんて……」と、電話の向こうで軽く涙声になる母。私だって大人になったのですよ。ライターだけど。

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最後に三つ葉を散らします。この時点で、なんとなく茶わん蒸しっぽい! あとは蒸すだけなのですが、母から激が飛びます。

「ちゃんとタイマーセットして! 時間きっちり計って火にかけるのよ! あんたは昔から適当だから……。ちゃんとやらないと失敗するんだからね!!」

あんなおおざっぱなレシピ教えておいて、私をこんなにも糾弾してくるとは……。

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ふたをして弱火でじっくり土鍋を加熱します。時間は15分ほど。ちゃんと言いつけ通り、キッチンタイマーで時間を計りますよ。

「途中でふたを取るとか、あほうなことはしないように」と、釘をさされました。さすが私の性格をよくわかっていらっしゃる……こういう料理をする時って、心配になって何度もふた開けたりしがちなもんで。

タイマーが鳴ったら、一瞬ふたをとって固まっているか確認します。液体のままだったら、あと5分ほど追加で加熱してください。

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固まってきていたら、火を止めます。そしてラップでふたの穴をふさいで、さらに15分放置。ここでもふたを開けがちですが、いくら心配でもガマンしましょう。

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15分の蒸らしを終えたら御開帳~。

で、出来てる……!!

これは感動です。ちょっとゆるいような気もしますが、まあ許容範囲内でしょう。夢にまで見た「ジャンボ茶わん蒸し」……。すべてレシピを教えてくれた母のお陰です。お母さん、ありがとう!!!

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ほら、ちゃんとプルプルです!

実は本当に火が通るのかかなり不安だったのですが、無問題!!

正直、茶わん蒸しってもっと繊細に作らなきゃいけないものだと思っていました。わりと簡単に作れるものなんだなぁ……。

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味の方は、というと。さすが、6時間かけて出汁をとっただけあってかなり濃厚です!

そして具材が大量に入っているので、ものすごい食べごたえ!

銀杏ももちろんゴロンゴロン入っていて、個人的には大満足!!

考えてみれば、ケーキも茶わん蒸しも卵を使うし、あとは小麦粉の有無くらいしか違わないわけですし。クリスマスにケーキではなく茶わん蒸し、意外とアリなんじゃないですかね!?

結局、「土鍋ジャンボ茶わん蒸し」は、念願かなって一人でペロリしました。母には改めて電話でお礼を言っておきました。「超美味い!」と、フルテンションで。母は、「そう、よかったね。まあ役に立ててよかったよ」と、優しく言ってくれました。

そう。うちの母は、ケーキが好きではない私でもクリスマスを楽しめるように、この茶わん蒸しを作ってくれたんですよね。この「土鍋ジャンボ茶わん蒸し」は、そういう思いの詰まった料理だったんですよね。

あらためて、母の愛に感謝です!

書いた人:もちづき千代子

もちづき千代子

人生が常に大殺界な人妻ライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像技術者・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を始める。人生のテーマは「酒と涙と男と女」。

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