冬はきりたんぽの季節。新米も出たし、きりたんぽ鍋(家バージョン)を食べようぜ!
新米の出回る季節になりました。新米のおいしさをみなさん、味わっていますか? 秋田県人の私は、当たり前に家できりたんぽ鍋を作って食べます。月に2回くらいは晩ご飯がきりたんぽ鍋っていう日があります。
早速、今年もおいしい新米が出回っておりますので、友達と鍋をすることに。
鍋は材料を切ったら入れればいいだけ。楽ちんで大好きです。
大勢人が集まるなら、秋から冬はきりたんぽ鍋がおすすめ。
まずは、きりたんぽから。
きりたんぽは、斜めにして包丁で切ります。
セリの根を食べるのが秋田流。しっかり洗って鍋に入れます。白い根っこ、おいしいですよ。
写真のセリの根は短い方で、有名な三関のせり(秋田県湯沢市)は、美しい白い根っこが長く伸びています。秋田の人でも「きりたんぽ鍋のせりは三関のでねばダメだ!」というこだわり派もいます。
ザクザクと切っていきます。根っこは捨てないでね。食べるんだよ。
とにかく材料を切りまくる!
モツも。お好みで入れてください。我が家は必ず入れる派です。
五穀味鶏モモスライス。比内地鶏が手に入る方は、ぜひゲットしてください。ちょっと高くて取扱いが少ないかもしれませんが、おいしさ倍増です。
じゃーん。準備万端!
ごぼう、マイタケ、せり、糸こんにゃく、ねぎ、鳥肉、モツ、きりたんぽ、だまこもち。
比内地鶏のスープもいろいろあります。ストレートで使うものや、濃厚なスープを薄めて使うものなどさまざま。
今回は鶏ガラでダシをとって作ってみました。
なので、比内地鶏スープの原液は、鶏ガラスープで薄めて味を調えてみました。スープが温かくなったら、ごぼうなど、火の通りづらいものからどんどん入れていきます。
ごぼう、お肉……順番に入れていきます。
我が家では、だまこもち(まるいやつ)も一緒に入れて作ります。
写真のだまこもちは買ってきたものですが、新米がとれると、家でご飯を炊いて、潰して(この潰す行為を、秋田では「ご飯を半殺しにする」という)、片栗粉を少々いれて、手でまるめて作ります。
半殺し…というのは、ご飯感(米粒感)を半分残すという意味があるので、お餅のようにご飯粒が分からないような状態までは潰さないでね、ということです。
ちょっと器が小さかったか、詰めすぎたか。でも2〜3杯はペロッといけますよ。
煮込みすぎた感じが好きなので、お店のきりたんぽ鍋よりもクターっとしています。
味は…といいますと、新米と比内地鶏のスープって本当にテッパンです。おいしく3杯いただきました。この食べ方を生みだした人は天才だ!と思う。ナイス郷土料理です。
比内地鶏のスープがきりたんぽにしみて、グダグダしてきたこの状態が最高においしい!
翌日の朝食きりたんぽ鍋もいい感じですので、ぜひ多めに作ることをおすすめします。
お店で食べるオサレなきりたんぽ鍋とは違う、ちょっとグチャっとしている「家メシ」のきりたんぽ鍋が私は大好き。
あ〜。はらっつぇ〜(秋田弁・おなかいっぱい)!
書いた人:Team Clover Plus
主に秋田の食ネタ、農業ネタ、食材ネタなどを発信している秋田県の企画編集プロダクション。3名のライターが所属しており、秋田県内・東北エリアを走りまわって取材している。
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