心も体もホットになりたいときこそラーメンを! 裏メニュー「炙り替え玉」とは!?【博多】
いやはや、寒いですね~。
ついこの間まで「暑い! 暑い!!」って言ってませんでしたっけ!?
季節は変わっていくんですね(遠い目……)。
ちょっと寒さに弱い、メシ通レポーターのマツータケシです。
「寒い! 寒い!! 」と家に閉じこもっているのもなんなので、
心も体も芯から温めてくれるものを考えてみました。
ふむふむ、
温かい食べ物……。あれ!? いつの間にか「食べ物」になってる。
食いしん坊だからです。ええ、間違いなく食いしん坊です!
福岡で温かい食べ物といえば、やっぱりラーメン。
そうと決まったら、ラーメン店へダッシュするぞー!
ん、なになに!?
福岡のラーメンはとんこつが基本だけど、今日は気分を変えたいとな。
ん~、それじゃ、
魚介系ラーメンならどうでしょう。
後味すっきり、胃袋に染み渡るウマさ!
ということで「ラーメン海鳴」にGO GO GO!
このお店は、とんこつラーメンの聖地・福岡において
今、もっとも勢いがあるといっても過言ではない超人気店なんです。
「ザ・とんこつラーメン」ではなく、
いい意味での変化球を求める方にオススメのお店です。
やってまいりましたのは春吉・清川エリア。
天神から西鉄バスを利用して10分ほどとアクセスは良く、
数々の人気グルメ店が軒を連ねています。
お店があるのは「住吉通り」から「柳橋」の交差点を右折した先。
知るひとぞ知る的な佇まいで営業しているので、少し見つけにくいかもです。
こちらが、入口。
オレンジ色の看板が目印です。
良く見ると豚がサーフィンしていて、かわいらしいです。
豚骨スープと魚介ダシのバランスがグッドすぎる!
店名に「海鳴」とあるように、看板メニューは「魚介とんこつ (720円)」。
魚介だしのいい香りに誘われたお客さんが、次々にお店に吸い込まれていきます。
10席しかない店内は、お昼時はもちろん深夜もお客さんで賑わっています。
さすが人気店! 行列は日常茶飯事なんだそうです。
それでは、まず一杯目。
お店の代名詞的メニュー「魚介とんこつ」を注文しましょう。
魚介系スープには、本枯節やカタクチイワシなど9種の節を用いているのだとか。
節は、頭とハラワタを丁寧に取り除いて、臭みやエグミを除去。
そうすることで、うま味だけを抽出できるのだそうです。
「常にマイナーチェンジしているので、今のスープは一年後には変化していると思います」と、貧欲に味を追求し続ける“ラーメン魂”が人気のヒミツなんでしょうね。
豚骨60kgを20時間以上強火で炊いて、豚のうま味を凝縮させたとんこつスープ。
「二日目のカレーと同じですよ」と、
一定期間寝かせることで、うま味がググンとUPするんだそうですよ。
塩味がベースのチャーシューは、トッピングする直前に軽く炙ります。
香ばしい香りがたまりません。
麺は自家製。そいつを豪快に湯切りして……、
(ちなみに、博多では「かた麺」オーダーがスタンダードですよ)。
青ネギ、白ネギ、玉ねぎのみじん切りをトッピングしたら完成です!
いや~たまらん。
見るからにウマそう!
ではでは、まずはご自慢のWスープ(魚介&とんこつ)からいただきます。
(……ズズズ)
おぉ、魚介の風味の後に、とんこつのうま味が追いかけてきます。
魚介×とんこつのバランスも絶の妙(絶妙! )
濃厚でコクがあるスープなのに、後味はクリア。
臭みやエグミがないから、まったくクドくない。
ウンウン、なるほど、こりゃあウマい!!
続きまして、麺をズズっといきましょう。
ややっ、中太麺に寄せた細麺のモチモチ食感が◎
そして、ビックリするくらいスープが麺に絡んできます。
さらに、白ネギのシャキッとした歯ごたえ。
おやっ? タマネギもトッピングされていますね。
よしよし、もう一口。
(……ズズズ)
風味、うま味、喉越し、食感のいいハーモニー。
嗚呼、幸せの一杯です!
裏メニュー登場! 博多でも珍しい“炙り替え玉”
かなりおいしかったので、あっという間に麺を食べ終えてしまいました。
が、ここで帰ったら、博多っ子の名がすたるってもんです。
博多ラーメンといえば、替え玉。
ただし、こちらの替え玉はそんじょそこらの替え玉とはひと味違う!
その名も、炙り替え玉 (100円)。
※通常の替え玉 (100円)もあります。
わたしも博多っ子歴30年以上なもんで、
雨が降ろうと雪が降ろうと、槍が降ろうと
替え玉は欠かしたことがありません。
が、未だかつて、炙った替え玉なんて
見たことも聞いたこともございません。
ということで、すっげ~楽しみ。
ではでは、炙り替え玉ひとつヨロシクです!
あっ、そうそう。
ちなみにメニュー表には載っていない裏メニューなので、
店員さんに声をかけてくださいね。
ゆであがった麺を、一度ボウルに移してバーナーで炙って……、
はい、できあがりです!
香ばしくてウマーイ。
炙ることで小麦の香りも立つそうです。
カリカリ!? パリパリ!? した独特な食感がクセになりそう。
見た目も変わるので、別メニューを頼んだみたいでちょっとお得な気分になれます。
「海鳴」のモットーは、食感や香りも楽しめる一杯を提供すること。
「海鳴」だけに、思わず“うなる”メニューだらけです。
ほかにも自慢のメニューがいろいろ。
このお店の名物は「魚介とんこつ」だけじゃ、ありません。
ラーメンと一緒に注文してもらいたいのが
「海鳴丼 (300円)」。
ずばり、炙りチャーシュー丼です。
盛り付けてから炙るのが重要。
チャーシューのうま味が熱によって溶けだし、そのままご飯に流れ落ちていくから、最後の一粒までしっかり味が染み込んでいます。
ひと口サイズにカットされたチャーシューは、歯ごたえを残しつつ、やわらかくてジューシー。焼き目の香りがまるで調味料の一種かのごとく効いていて、ご飯とマッチします。
で、本日ラストのメニューは、
「魚介とんこつ」と双璧を争うメニュー「つけ麺 魚介とんこつ (850円) 」
の登場です。
こちらも「魚介とんこつ」と同様に、
立ちあがる魚介の香りが食欲をかき立てる一品です。
ツルツル&もっちりしたストレートな細麺が、濃厚な魚介とんこつのつけ汁によく絡み、のど越しもスッキリ。
うま味濃厚&マイルドな口当たりに、箸が止まりません。
こちらのつけ麺は、特盛を注文しても料金は同じなので、
ガッツリ食べたい人には超絶オススメ!
また、今回の取材時には残念ながら品切れでしたが、
海鳴スタイルのトッピングソース&オイル
「エビとトマトのフレンチソース (200円)」「バジルとチーズのイタリアンオイル (150円)」にも、ぜひチャレンジしてみてください。
「フレンチラーメンにイタリアンラーメン? 」となる人もいるかもしれませんが、
「違和感無くうまい。うまいものに理屈は不要」と評判のメニューだそうです。
さて、先述したように「ラーメン海鳴」は超が5個くらい付いちゃう人気店!
福岡市内に4店舗展開中で、お店ごとに異なったメニューを提供しています。
ラインナップはこんな感じ 清川店:魚介とんこつラーメン&王道の魚介とんこつ つけ麺 中洲店:フレンチ、イタリアン、辛みなど新感覚とんこつラーメンを展開 平尾店:鶏の白湯をベースにしたつけ麺。トッピングで食感と味の変化を楽しむ 海鳴食堂(竹下店):から揚げ&とんかつ定食(ラーメン付)。ガッツリ系ボリューム定食
今回、取材させていただいたのは清川店です。
博多ラーメン界において新進気鋭と呼び声の高いこのお店。
こってりイメージのとんこつラーメンの意外な一面に惚れ直してみてはいかがでしょうか。
おかげですっかり、心も体もポッカポカになりましたよ~。
店舗情報
海鳴 清川店
住所:福岡県福岡市清川1-2-8-1F角号
電話番号:092-524-0744
営業時間:11:30~15:00/18:30~翌3:00
定休日:水曜日
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。
書いた人:マツータケシ
福岡在住。某出版社を経て、フリーのカメラマン&ライターとして活動中。好きな言葉は「一日三度のメシ」。福岡の安くてうまい穴場を発掘することにはまっている。
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