こってり濃厚なはずの横浜家系ラーメン店なのに「淡麗醤油ラーメン」がまさかのあっさり系で絶品だった

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濃厚なとんこつ醤油のスープにもっちりとした太麺が絡み、海苔、チャーシュー、ホウレン草がのったラーメンといえば、横浜を代表する「家系ラーメン」。

家系の総本山である「吉村家」を筆頭に、マイルド系やクリーミー系などいくつかの系統に派生してはいるものの、パンチの効いたこってり感と高い中毒性は共通しており、魅了されるラーメンマニアは後を絶たない。

そんな「こってり」がウリの家系ラーメン店でオーダーするものといえば、もちろん「とんこつ醤油ラーメン」。それ以外はメニューにないお店も多い。

だがしかし、である。

横浜を中心に多数存在する家系ラーメン店の中に、「あっさり醤油が絶品」として話題のお店があるという

家系なのにあっさり……?

一見邪道とも思える「あっさりラーメンを出す家系ラーメン店」とは、いったいどんなお店なのだろうか。

料理人の感性でアレンジされたマイルドな家系ラーメン

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小田急江ノ島線「桜ヶ丘駅」から徒歩10分、藤沢街道沿いにある「日々進化する超進家系ラーメン 弘家」が噂のお店。赤を基調にした外観が、いかにも家系ラーメン店らしい。

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店内は8席のカウンターに6人掛けのテーブル席が2つ。

あっさり系ラーメンも気になるところだが、まずはスタンダードな「ラーメン」(630円)を食してみることにした。やっぱりメインを味わわなきゃギャップを楽しめないもんね。

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ほどなくして運ばれてきた家系ラーメンが、こちら。ゲンコツと背ガラを中心に鶏ガラや野菜と共にじっくりと煮込んだスープは、オープン当初からの注ぎ足しでコクと深みをプラス。ほどよく立つ醤油ダレとのバランスもよく、マイルドな口あたりが特徴的。スープに絡む中太ストレート麺は、コシの強さが評判の丸山製麺を使用している。

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店主の秋山弘一さんは元和食の料理人。イタリアンなどもお手の物という腕を持ちながらも、「家系の味は家系に入らなければ出せない」と、老舗の家系ラーメン「六角家」の系列店でその味を学んだという。そうして忠実に再現した家系の味に料理人としての感性を注ぎ込み、個性がプラスされたオリジナルの一杯を生みだしたのだそう。

家系ラーメン店であることを忘れさせる「あっさり系醤油ラーメン」とは、いかに!?

家系らしい一杯を味わったところで、いよいよ本番。一日30食限定、これを目当てに遠くから足を運ぶお客さんもいるというあっさり醤油ラーメン、「淡麗プレミアムラーメン」(880円)と対面だ!

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家系とは明らかに異なる黄金色のスープは、国産鶏をベースに鯛(タイ)など数種の高級白身魚のアラでダシをとった専用スープ。一口含むとほのかに醤油が香り、あとから魚介の味わいが広がってくる。そこへゆずや三つ葉が爽やかな風味を添えるという、まさに和食の職人技を感じる上品な仕上がりだ。

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バーナーで焦げ目をつけた炙りチャーシューの香ばしい香りも、さっぱりとしたスープにアクセントを加えている。

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スープに合わせて厳選したという細麺は多加水ストレートの特注麺。つるっとしたのど越しがスープによく馴染み、大量に積まれた白髪ネギのシャキシャキとした歯ごたえとも相性ばっちりだ。

細部にまでこだわり抜いた一杯は、家系ラーメン店であることを忘れさせる完成度。しかし、和食の技はこれだけに留まらない。「追いがつおトッピング」(100円)を合わせることで、さらなる風味アップが楽しめるという。

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茶こしのようなザルに盛られたかつお節。スープに浸すことでいわゆる和食の“追いがつお”となり、豊かな風味が生まれる。味の変化を楽しみつつ最後の一滴までとりたてのダシの味わいを堪能できるため、併せてオーダーすることをおすすめする。

なお、かつお節に麺を絡め、ダシと薬味2通りの味わい方をたしなむお客さんも多いという。

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18歳で料理の世界に身を投じた店主が、40年近く積み上げてきた経験から生み出した究極の一杯。「和食の基本を取り入れることでラーメンの新たな可能性に挑戦した」という店主の言葉通り、素材一つひとつの味を活かしつつ均整のとれた上品な味わいのあっさり醤油ラーメンを出す家系ラーメン店は、他にないだろう。

ゴマ油の黒マー油で中華風の味わいが楽しめる「ブラック」や、ハバネロとチーズの乗ったアヒージョ仕立ての「レッド」など、料理人の腕が光るオリジナルラーメンも豊富。「家系」の枠を超えた「超進家系(ちょうしんかけい)」ラーメンを次々と生み出す同店から、今後も目が離せない。

お店情報

日々進化する超進家系ラーメン 弘家

住所:神奈川県大和市上和田1823

電話番号:046-268-0611

営業時間:火曜日~土曜日:11:00~25:00 日曜日:11:00~24:00

定休日:月曜日

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:千葉こころ

千葉こころ

自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するフリーライター。旺盛な食欲と好奇心を武器に、人生を楽しむことに全力を注いで滑走中。 ブログ:Cocolo*Chiba’s Blog

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