就活では「資産10億の人と出会える会社を選んだ」 流通ジャーナリスト金子哲雄

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「ノルマどころかそれ以上に売ってました」

 流通ジャーナリスト・金子哲雄氏は2011年12月3日、BSジャパン『勝間和代#デキビジ』に出演し、会社勤めをしていた頃の経験談やコンサルタントを始めお金を稼いだ話について語った。大学3年生の就職活動で金子氏は、「10億円の個人金融資産を持つ人を10人見つけて仲良くなること」を目的に会社を選んだと語る。

「10億円×10人で100億円を運用するお手伝いをしたら(それを仕事にして)食っていけるから、個人金融資産10億円持っている人と出会える会社を選びなさいって(先輩に)言われました」

 そこで金子氏が入社したのは石油会社だ。ガソリンスタンドの経営者は資産を持っていると踏んだのだ。しかし、金子氏が力を注いだのは営業活動でなく、就業時間後ガソリンスタンド経営者の子どもや孫にタダで勉強を教えることだった。司会の勝間和代氏が「そうすると、石油は売れてたんですか? ノルマ程度は・・・」と、営業ノルマを懸念して尋ねると、金子氏は、

「ノルマどころかそれ以上に売ってましたね。『孫の成績が上がったから、じゃあ義理で買うわ』みたいな感じでした」

と答え、「相手が喜ぶことを一生懸命やってあげると、仕事以外のことでも信頼って意外と勝ち取れるんだなあと思って、(結局は)1年で辞めちゃったわけです」と語る。

■「あてのないまま」コンサルタントの道へ

 会社を辞めた金子氏に、仕事のあてがあったわけではなかった。だが、「名刺」のおかげで金を稼ぐことはできた、と金子氏は語る。

「ぼくは当時、横浜に住んでたんですけど、横浜の住宅街でコンサルタントって信用無いだろうなぁと思って。たまたま広告で住所貸の会社を見つけて、住所を借りたんです。丸の内の。そして社名を”丸の内●●”って名前をつけたらですね、なんとなく『某大手財閥系の関連会社かなぁ』なんて誤解をよくされたんです。と同時に、丸の内の住所の名刺を出したら、皆さんよく信用してくださったんです」

この、「丸の内」の住所が記された名刺が、思わぬ儲けに繋がった。「たまたま某丸の内の企業を退職された方がポロッとおっしゃったんです。『退職したら名刺がなくてさびしいよ』って」。金子氏はそこで、この機会を大いに利用する。

「じゃあうちの会社の顧問になってください。顧問っていうと(依頼する側が)顧問料をお支払いするんですが、(逆に)10万円を払ってくれたら顧問にしてあげます、って言ったんです。『その代わり丸の内の名刺とアドレスをあげますよ』って。そう言ったら、なんと年間10万円で35人も集まっちゃったんです」

これを聞いて、勝間氏も思わず「すごいですね」と感嘆する。金子氏は、「サラリーマンをやっていて感じたのは、名刺で商売できましたから。男性にとって、特に大企業にお勤めだった方っていうのは名刺って大事だったんですね」と、当時を振り返りつつ語った。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 「10億円持っている人を10人見つける」から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv72600619?po=news&ref=rews#13:35

(境田明子)

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