一石二鳥のリサイクル?ポリ袋をベッドマットに変えてホームレスに寄付する「Bag Lady」
エコバッグの登場以来、何かと風当たりの強いポリ袋。環境に悪いと知りつつ、でも出先で急に買い物したときなどついつい便利で使ってしまいますね。そんなポリ袋を、人助けのために再利用しているアメリカの女性たちの活動が話題を呼んでいます。
教会のボランティア「バッグ・レディ」
(c)facebook/WPSD-TV
こちらが、アメリカ東部テネシー州にあるセカンド・バプテスト教会(Second Baptist Church)に通う自称「バッグ・レディ」(Bag Lady)の皆さま。笑顔が輝いていますね。
実はこのバッグ・レディのみなさんは、スーパーでもらえるポリ袋をベッドマットに変えて、ホームレスの人々に届けるボランティアを行っているのだとか。
(c)facebook/WPSD-TV
一体どうやって、あのポリ袋がこのようなベッドマットになるというのでしょう?
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ポリ袋がベッドマットに変わるまで
(c)facebook/WPSD-TV
彼女たちの仕事は、まずポリ袋をひも状に裁断するところから始まります。
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そしてそれを結び合わせ、長い長いひもに変え…。
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そしてそれを毛糸球のように丸めていきます。
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あとは、ひたすら太いかぎ針で編んでいくのです。
(c)facebook/WPSD-TV
マットのサイズは、横が約90センチで縦が180cmくらいなのだとか。シングルベッドよりも少し小さいくらいですね。けれども、そのサイズまで大きくするには、マット1枚に約600枚もポリ袋を使うのだそう! そんなに大量に使うんですね。
約5万2千枚のポリ袋を100枚以上のベッドマットに
(c)facebook/WPSD-TV
このバッグ・レディのボランティア・グループが立ち上がったのは2015年1月のこと。ミシシッピ川の近くで寝起きするホームレスの人々の存在を知った彼女たちは、少しでもホームレスの人々が快適な環境で過ごせるようにベッドマットを作ることにしました。それ以来、100枚以上のマットを完成させ、寄付してきたのだとか。その数、ポリ袋にすると約5万2千枚以上を使ったことになるそう!
(c) Second Baptist Church
関節炎を患っているメンバーもいるというバッグ・レディたちにとって、2メートル近いマットを作るのは簡単ではないでしょう。それでも、この作業は「夢中にさせる中毒性がある」とメンバーは語っています。誰かの役に立つ行為をするということ自体が素晴らしいですし、こうやって仲間同士で集まりながら作業するのも楽しいんでしょうね。
(c)facebook/WPSD-TV
そうと聞いたら、自宅で埋もれているポリ袋をバッグ・レディに寄付したくなるのが人情。 ただし、テレビなどのメディアに何度も取材されたことで、彼女たちの元にはポリ袋の寄付が山ほど寄せられてしまいストックが溢れているのだとか。残念ながら、現在はポリ袋の寄付は受け付けていないそう。
その代りバッグ・レディたちは、「ぜひご自身でも始めてみてください!」と一般の人々にも呼び掛けています。教会のホームページで詳しい手順も発表しているので、マットほど大がかりなものは作れなくても、小さいものからスタートしてもいいかもしれません。そしてそれが、いつか誰かの役に立ってくれたらいいですね。
[Volunteers Recycle Over 52,000 Plastic Bags Into Sleeping Mats for the Homeless]
[Second Baptist Church]
[facebook/ WPSD-TV]
[All Photos by shutterstock.com]
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