みうらじゅん×リリー・フランキーの人生相談 「『死にたい』と言っていい。みんな死ぬんだから」
マルチアーティスト&タレントとして知られるみうらじゅん氏とリリー・フランキー氏が、2011年11月25日「最初で最後の」対談集『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』(扶桑社刊)を出版。同書の発売を記念し、11月28日、東京・麻布十番のWAREHOUSE702で両氏のトークショーが開催された。「生徒が軽々しく『死にたい』と口にする」という教師の相談にみうら氏は、「(死にたいと)言っていい。皆、死ぬんだから。死なない人だけが言ってはいけないんだよね」と切り返した。
人生や仕事、さらには生と死について語り尽くした『どうやらオレたち・・・』にちなんで、両氏による人生相談が今回のイベントのテーマ。会場に集まったファン、そしてニコ動視聴者から「不安を感じた時、考えないようにするため行っていることはありますか?」(32歳・女性)、「死んだ後、部屋に残されるエログッズへの対策はありますか?」(37歳・イラストレーター)、など、数多くの悩みが寄せられた。
広く普遍的な悩みからパーソナルな疑問まで様々な相談が寄せられたが、みうら・リリー両氏の回答はあくまでもマイペース。たとえば、上の「不安」に関する質問にみうら氏は
「一人でいれば、絶対不安はない。家でじっとしていたら『大丈夫かな、俺』という不安は生まれるけど。(略)不安が4つ集まれば『不安タスティック・フォー』。不安が3つあれば、もうひとつ欲しくなる」
と答える。また、「生徒が軽々しく『死にたい』と口にします。どうしたらいいですか」(24歳・養護教諭)という問いに対してみうら氏は「死ぬと思ってないからそんなことを言う」としながらも、
「死にたいなぁ~というのは、(人間)全員が言っていいんだよね。皆、死ぬんだから。死なない人だけが言ってはいけないんだよね」
と、コロンブスの卵的な切り返し。
さらに両者は、「鬱だな・・・と思ったとき、ゆるキャラを観に行ったら治ったもん。鬱にはゆるキャラが効くんだよね」(みうら氏)、「ナンシー関さんが『私は北斗晶の引退試合を見たらいつだって泣ける』って言ってたけど、自分の中で悲しいなり楽しいなり、スイッチになる物は持っていたほうがいいよね」(フランキー氏)など、自己体験を絡めた所見を述べる。「人生相談」という形式ながら限りなく雑談に近い、しかしその中にもキラリと光るウィットと含蓄に富んだ、まさに両者ならではのトークが繰り広げられたひと時だった。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 「不安を感じたとき」に関する相談から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71776504?po=news&ref=rews#0:12:50
(KAVE)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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