【米ビルボード・アルバム・チャート】ソランジュが自身初の全米首位に、ボン・イヴェールは僅差で2位に

【米ビルボード・アルバム・チャート】ソランジュが自身初の全米首位に、ボン・イヴェールは僅差で2位に

 ビヨンセの妹として知られるR&Bシンガー、ソランジュの3rdアルバム『ア・シート・アット・ザ・テーブル』が、首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 姉・ビヨンセが『デンジャラスリー・イン・ラヴ』ソロ・デビューを果たした2003年に、アルバム『ソロ・スター』でデビューしたソランジュ。しかし、姉とは対照的にセールスが伸び悩み、最高位は49位と勢い振るわず、思うような結果が残せなかった。2008年に発売された2ndアルバム『ソランジュ&ザ・ハドリー・ストリート・ドリームス』では一気に飛躍し、最高位9位、R&Bチャートでは3位にランクインするヒットを記録。そして、8年ぶりにリリースされた本作『ア・シート・アット・ザ・テーブル』で、自身初の首位を獲得したのである。

 初動枚数は72,000枚。高セールスとはいえないが、先行シングルが大ヒットしているわけでもなく、姉ビヨンセの新作『レモネード』同様、いわゆるサプライズ・リリースだったため、事前に大掛かりなプロモーション活動をしたわけでもない。それだけに、7万枚突破という数字は快挙といえるだろう。ソング・チャートでも、「クレーン・イン・ザ・スカイ」、「ドント・タッチ・マイ・ヘアー」の2曲が、自身初のランクインを果たしている。

 2位に初登場したのは、ボン・イヴェールの3rdアルバム『22、ア・ミリオン』。【第54回グラミー賞】で最優秀新人賞を受賞したことで人気に火が付き、2011年リリースの2ndアルバム『ボン・イヴェール』に続き、2作連続のTOP3入りを果たした。話題性も高く、本作が首位デビューを果たすであろうと予想されていたが、初動枚数は71,000枚と僅かにソランジュには届かず、僅差で2位となった。首位獲得はならなかったが、ノルウェーで8位、アイルランドで4位、オーストラリア、UK(英国)チャートでは2位と、各国でTOP10入りを果たしている。

 先週の24位から5位へ、一気にランクアップした、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『ザ・ゲッタウェイ』は、ライブチケットを購入すると本作が付いてくるというプロモーションを行い、その売上がアルバムのポイントに反映したため、、再びTOP10入りを果たした。初登場週である7月2日付アルバム・チャートでは、初動枚数118,00枚を獲得したものの、絶好調のドレイクの勢いに及ばず、惜しくも2位デビューだった。

 9位には、ヴァン・モリソンの通算36枚目のスタジオ・アルバムとなる『キープ・ミー・シンギン』が初登場。1967年のデビュー・アルバム『ブロウイン・ユア・マインド』から、来年で50周年を迎えるベテラン・シンガーで、アメリカでは2008年の『キープ・イット・シンプル』で初のTOP10入りを果たし(最高位10位)、本作では通算2作目、自己最高位となる記録を更新した。UK(英国)チャートでは、1990年の『エンライトンメント』で5位をマークしてから、本作で12作目のTOP10入りを果たしている。

Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、12日22時以降となります。

◎【Hot200】トップ10
1位『ア・シート・アット・ザ・テーブル』ソランジュ
2位『22、ア・ミリオン』ボン・イヴェール
3位『ヴューズ』ドレイク
4位『スーサイド・スクワッド』サウンドトラック
5位『ザ・ゲッタウェイ』レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
6位『イルミネイト』ショーン・メンデス
7位『デンジャラス・ウーマン』アリアナ・グランデ
8位『ブラーリーフェイス』トウェンティ・ワン・パイロッツ
9位『キープ・ミー・シンギン』ヴァン・モリソン
10位『バーズ・イン・ザ・トラップ・シング・マックナイト』トラヴィス・スコット

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