主夫の生き方を描く直木賞作家の小説『主夫のトモロー』が「主夫の友アワード2016」を受賞
女性の社会進出が課題といわれて久しいニッポン。政府は、「2020年までに女性管理職比率を30%に高める」との目標を掲げている。
この政府目標よりもさらにアグレッシブな目標を掲げているのが、2014年に結社された「秘密結社 主夫の友」。その目標は、「全国の男性30%を主夫にする」というものだ。
この団体は、NPO法人ファザーリング・ジャパンに所属する主夫が立ち上げ、昨年から「主夫の認知拡大」と「男性の家事育児参画」の促進に貢献した人を表彰する「主夫の友アワード」を主催している。
第2回目となる今回、文化人部門での表彰が決まったのが、小説『主夫のトモロー』(NHK出版刊)を執筆した直木賞作家の朱川湊人さんだ。
本作は、結婚、出産、育児を描いた「主夫」小説で、朱川さんの作家デビュー前の十数年間の半自伝的な小説でもある。
朱川さんは、NHK出版WEBマガジンのインタビューで、この作品で伝えたかったことを以下のように語っている。(*1)
「本作を通して、男性が在宅で家事や育児をする生活とはどのようなものかを知ってもらえたらうれしいです。そして、トモローのような生き方や考え方もありなんだ、そう思って世の中のライフスタイルの幅が少しでも広がるきっかけになったら何よりです」
本作品を通じて、主夫という生き方を疑似体験してみることは、いまの自分の生き方・働き方を見つめ直す、いいきっかけになるかもしれない。
(新刊JP編集部)
※1…NHK出版WEBマガジン インタビュー
https://www.nhk-book.co.jp/pr/magazine/interview/56.html
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