自分の父はレイプ犯 17歳の少女が選ぶ衝撃の結末とは

ネムリユスリカ

性犯罪によって産まれた少女は、放浪生活を続けながら母を犯した父を捜す――。ダークかつ衝撃的なプロットで、家族の絶望と再生を描いた映画『ネムリユスリカ』が11月19日(土)より公開されます。

物語の主人公は、母が15歳のときに男にレイプされ生まれた17歳の少女・夏芽。事件の後遺症で言葉は話せなくなった母と、介護が必要な祖父と共に車中生活を送る。ラブホテルでのマッサージという仕事をこなし、時折体を売りながら探偵費用を捻出する親子。その地をはう様な生活は観ているこちらまでグッタリと疲労感を感じるほど。

その不思議な映画タイトル『ネムリユスリカ』は、アフリカの砂漠に生息する昆虫に由来しています。乾期になると干からびて死滅するが、その幼虫は生き延び、雨季に蘇生するというその驚異の生命力に、監督はこの映画のメッセージを託したのでしょう。

辛く、残酷で、決して楽しく鑑賞できる作品ではありませんが、その映像美と詩的な語り口は観る者をゆっくりと惹きこんでいきます。

母を犯した憎き犯人に復讐を願いながらも、その男は紛れもない自分の父親。その葛藤を抱えながら生きる、複雑な少女・夏芽を演じたのは本作が映画デビューとなる新人の平野茉莉子。美しい裸体をカメラの前にさらした、その堂々たる女優魂は圧巻です。

ついに、母を犯した犯人を探し出した夏芽がとった行動とは? 『第40回ロッテルダム国際映画祭』正式出品ほか、日本のみならず世界でも話題を呼んだこの秋の問題作。あなたも、ぜひその目で見届けてください。

「ネムリユスリカ」公式サイト

※画像は「ネムリユスリカ」公式サイトより引用。

※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「藤本エリ」が執筆しました。[リンク]
恋愛・美容・エンタメに興味津々な女ライター。日常での「クスッ」や「イラッ」を記事に出来ればと思っています。

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藤本エリ

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