琉球のユタが解く、沖縄の勇気の源「ナンクル精神」
琉球王朝時代から続く、正統なユタとして延べ20万人のカウンセリングを行っている沖縄の伝説ユタこと「ユタはる」が解く人生の歩きかた。
前向きに頑張っている方も、ちょっとお疲れの人も是非、ユタはるさんのメッセージに耳を傾けてみて。
琉球ユタの知恵は、言葉となって今も沖縄に生きています。
私は毎月五百人程の方をカウンセリングしていますが、そこで気になることがあります。それは皆さんがとても元気のないことです。出口の見えない不安に、ココロとカラダを蝕まれていく人が、大勢いるのです。
そんな人たちへ贈る言葉が、ナンクルナイサです。
沖縄の言葉で、直訳すると「なんとかなるさ」という意味なのですが、ヤマト言葉でいう「なんとかなるさ」とは大分ニュアンスが異なります。
つまり、ナンクル=自然に。
「くよくよ自分にしばられなければ、おのずと道は開けてしまうものだよ。だから心配しないで」という意味合いです。
私はカウンセリングに来る人達に、必ずこう言います。
「悩みは、一生続かないものですよ」
人は悩みに囚われ、もがくと悩みに溺れてしまいます。あんなに悩んでいた事が、半年後にはすっかり消えてなくなってしまった。そんな経験をしたことはありませんか?
よく使う励ましの言葉は逆効果!?
また、ヤマトの人は悩んでる人を見ると、ついつい「がんばれ!」と言って励まします。これはかえってプレッシャーになって、逆効果ではないでしょうか。
欝の患者に「がんばれ」は、禁句といわれています。災難や不幸に沖縄の人たちは絶対に、「頑張れ」とは言いません。
沖縄の言葉で「頑張れ」は「チバリヨ」というのですが、本当にドン底に落ちた人に、チバリヨーといったらどうなるでしょう。
ますます失敗に囚われ、不幸のアリ地獄に落ち、抜け出せなくなってしまうでしょう。
そんな時使うのが、「ナンクルナイサ」
沖縄は、沢山不幸の経験をしてきました。
ヤマト(日本)の世、戦争に負けてアメリカの世、そして再び返還され、ヤマトの世。しかも、太平洋戦争では日本で唯一、地上戦を経験し、実に県民の四人に一人が亡くなりました。こんな悲惨な目にあっても明るく逞しく生きてこれたのは、このナンクル精神のお陰だと思っています。
敗戦になって間もない頃、焼け野原のテントや仮設住宅にやっと明りが灯り始めた頃、「ヌチヌグスージサビラ」を唱え、貧しい住まいを訪ねて歩く人がいました。
「ヌチヌグスージサビラ」とは、沖縄の言葉で「命のお祝いをしましょう」という意味です。
命のお祝いこそ、ナンクル精神
家族や知人の多くを失ったばかりの沖縄。日々食べるものにも事欠く生活を送る沖縄の人たちにとって、何がお祝いなものか!そう思ったことでしょう。
ところが皆の怒りをよそに、その人は三線片手に歌って踊りながら、こう言うのです。
命の助かった者たちがお祝いをして元気を出さないと、死んだ人も浮かばれない。
確かに四人に一人の人が亡くなりましたが、三人も生き残る事が出来たんですよ、
喜ぶべきではないですか。さあ華やかに命のお祝いをしよう。
そういうと弟子たちを交え、歌や踊りやお笑い芸を披露したのです。この「命のお祝い」こそ、ナンクル精神の最たるもの。
やがて「命のお祝い」は沖縄本島中に広まりました。ちなみにこの「命のお祝い」を始めた人こそ、戦後沖縄でその人ありといわれた歯科医師であり漫談家でもあった小那覇舞天(おなはぶーてん)さん、その人です。
眠る前についついネガティブな事を考えてしまうあなた。ナンクルナイサと唱えてみてはいかがですか?
少々の悩みなど、吹っ飛んでしまいますよ。
執筆:はる
沖縄の伝統的なユタ※の家に生まれ、その特異な能力を使いこれまでに延べ20万人のカウンセリングを行う。霊視・オーラ・手相・人層・タロットなど占術研究家の顔のほか、ラジオDJやシンガーソングライター、執筆活動も行いユタとしてメッセージを伝えている。
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最後の琉球ユタはる
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