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ギルガメッシュ ラストライヴで全37曲披露、12年間に渡る活動に幕

ギルガメッシュ ラストライヴで全37曲披露、12年間に渡る活動に幕

7月10日、ギルガメッシュが、ラストライヴ「girugamesh ONEMAN TOUR 2016 “鵺-period-“」をZepp DiverCity(Tokyo)で行なった。

今年1月にミニアルバム「鵺-chimera-」を発表し、全国16カ所を廻るワンマンツアーを開催したギルガメッシュ。その後、彼らは国内での最終公演を残し、7カ国12公演に渡る海外ツアー「girugamesh TOUR 2016 “鵺-chimera-” in EUROPE」へ出発することになっていた。しかし、5度目のヨーロッパツアーを目前に控えた5月2日、予定していたZepp DiverCityでのツアーファイナルをもって、12年間に渡る活動に幕をおろすことを発表。国籍や性別、ファンや関係者を問わず、彼らを愛する多くの人々が悲しみに暮れる中、バンドはそのままヨーロッパへ。これまで支えてくれた海外のファンに感謝を告げ、いよいよラストライヴ当日を迎えた。

17:06。会場に流れていたBGMが止まり、無音のままゆっくりと幕が開いていく。そして、仄暗い雰囲気のSEが流れ始め、ステージ背面全体に張り渡されたスクリーンに、ツアータイトルと「鵺-chimera-」の世界観を彷彿とさせるおどろおどろしい映像が映し出された。追加席まで完売し、超満員状態になっている会場だったが、誰も物音ひとつ立てず、スクリーンを見つめている。

そして、SEに変わり、弐、愁、Яyoの3人がステージに登場。えげつない重音で、大歓声をあげるオーディエンス達を煽っているところに、左迅がゆっくりと姿を現わし、ライヴは最新作のタイトル曲である「鵺-chimera-」で幕を開けた。ギルガメッシュの初期を彷彿とさせる閉塞感をたたえたサウンドを、現在の4人でアップデートさせたような手触りのある曲で、一気にフロアを焚きつける。また、バンドのロゴマークの形に組まれた照明など、大迫力のライティングも楽曲に華を添えていた。

そこから立て続けに「wither mind」を披露すると、「精一杯の声を聞かせてくれ!」と叫ぶ左迅。それに呼応したオーディエンスの絶叫と、弐が放つ強烈なフィードバックノイズがフロアに響き渡る中、タイトルコールされたのは「お前に捧げる醜い声」。

活動初期からのキラーチューンの登場に、フロアは瞬く間にカオティックな様相へ。モッシュやヘッドバンギングで波打つフロアを、愁はいつも以上に激しく叫び、煽り倒す。そして、「千葉県からやってきましたギルガメッシュです!」という左迅の一言から、この日初めてのMCへ。そして、これが解散発表後、国内のファンに向けて、初めて直接言葉を伝える場面となった。

左迅「こういう大事なワンマンライヴの日には大雨が降ったり、台風が来たりするギルガメッシュなんですけども、今日は夢かまことか、快晴でございます!」

「明日、雪が降るんじゃねえかっていうぐらい珍しいんだけど」と続ける左迅の語り口はいつも通りのテンションで、フロアの空気が和らいだ。もちろん、オーディエンス全員が今日を全身全霊で楽しむつもりで来ていただろうが、はたしてどんな空気になるのかと、少し身構えていたところもあったはず。そこからも左迅は、マニュピレーターの大熊氏の紹介や、本番前に所属事務所の先輩であるMUCCの逹瑯が楽屋に来たことなど、ラフな雰囲気で話を続けていくと、フロアからは笑い声も起こり始めた。

凶悪なまでにヘヴィなサウンドを轟かせながらも、決して重苦しい空気のままライヴが進行していくわけではなく、オーディエンスを笑顔にさせるところが、活動初期の頃とは違う、今のギルガメッシュだ。

先にお伝えしておくと、この日のライヴは2部構成になっていて、第1部はミニアルバム「鵺-chimera-」を掲げたツアーの総決算的セットリストとなっていた。

左迅「28本のツアーで『鵺-chimera-』というモンスターを成長させてきたんで、このZepp DiverCityでそのモンスターを大暴れさせようと思ってます。そして、メンバー全員、体力の限界が来るまでこのステージに立って、ギルガメッシュの音楽をここにいる全員に伝えて行きたいと思ってます! だからお前らも声が枯れるまで、明日動けなくなるぐらい、精一杯騒いでいきましょう! 今日は長げえぞ! 最後までおもいっきり騒ごうや!」

そして「私のターンです、ウェイヨー!」と、ステージ中央まで躍り出た弐が、高速なギターリフを畳み掛けて「ROCKER’S」、そこから「Dance Rock Night」と初期曲を2連発。続く「VOLTAGE」では、サークルモッシュが発生。

Яyoの叩き上げる激烈なビートと、猛然と踏みつけられるバスドラムの連打がフロアの狂騒を煽れば、強烈なブレイクビーツに合わせてオーディエンスがオイコールをすると、愁が不敵にベースを奏でて「CRAZY-FLAG」へ。

さらに超攻撃的な「slip out」を叩き込み、会場をひたすら激しく揺らし続ける。そんな狂乱状態から一転、「crying rain」や「睡蓮」といったメロディアスなミディアムナンバーを披露。獰猛なサウンドがピックアップされがちなギルガメッシュだが、やはりこのバンドの魅力は、そのメロディーにあり、だからこそ多くのリスナーを夢中にしてきたのだと、改めて思い知らされた。

ヨーロッパツアーの思い出話を挟み、「Drain」の猛撃で後半戦がスタート。再びフロアを灼熱状態にさせ、そのまま「Horizon」になだれ込んでいったのだが、「演奏中に前へ出たいと、12年間、口酸っぱく言い続けていたЯyoの夢を叶えよう」ということで、ハードでバキバキなエレクトロサウンドが鳴り響く中、ステージ前まで出てきたЯyoがフロアへめがけて2度のダイブを敢行! 長年の夢を叶えたЯyoは「楽しい!」と満足そうに叫んでいた。

続けて披露された「Another way」では、「ここにいる2500人の歌声を、俺達に思いっきり届けてください!」というアジテーションから、大音量のシンガロングが巻き起こり、「gravitation」では、再びサークルモッシュするオーディエンスや、クラウドサーファーも出現。そして、本編のラストを飾ったのは「鵺-chimera-」のクローザーでもある「END」。燃えさかる炎が映し出される中、楽器隊が放つ沈痛なまでの重低音と、左迅の壮絶な咆哮が絡み合い、観る者すべてを圧倒するディープな世界観を繰り広げて第1部は終了。ステージには幕がかけられた。

18:34。後日リリースされるラストライヴを収録したDVDの告知映像がスクリーンに映し出されると、オーディエンスから大歓声があがり、そのまま第2部がスタートした。幕が開くと、既にスタンバイしていたメンバー達は、「volcano」「Vermillion」「ULTIMATE 4」を3連発で叩きつける。おびただしいほどに並べられたアンプ型ストロボライトが激しく明滅する中、フロアにはヘッドバンギングが吹き荒れた。

第2部は、バンドの歴史を総括するセットリストで、USへヴィロックに影響を受けた彼らのサウンドをひとつ確立させた「Girugamesh」や、ラウド×エレクトロ路線へ踏み切った「MUSIC」、それに続く「NOW」など、比較的初期〜中期に発表された楽曲が多くを占めていた。中でも圧巻だったのは、1stアルバム「13’s reborn」の楽曲をメドレー形式で披露するというもの。大量のスモークが上下から吹き出す中、「Jarring fly」を皮切りに、「遮断」「robust conviction」「Deceived Mad Pain」と続け、ラストの「開戦宣言」までノンストップで駆け抜けていった。

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