GoogleがWiFiルーターの貸出サービスを開始!所得による情報格差を減らす狙い

トロント公共図書館とGoogleによるWiFiルーター貸出サービス図書館では、近年、図書のみならず、CDやビデオ、DVDなど、様々なものが貸し出されているが、カナダのトロントでは、いよいよ、Wi-Fiルーターの貸出がスタートした。

・図書館が無料でWiFiルーターを貸出

トロント公共図書館はGoogleと提携し、アルビオン、ソーンクリフなど、低所得層が多く居住するトロント市内6つのエリアを対象に、2016年6月からWiFiルーターの貸出サービスを開始した。

利用者への貸出期間は最長6ヶ月で、1ヶ月あたり最大10ギガバイトまでデータ通信が可能。

この貸出サービスのための運営費用の一部は、Googleのフィランソロピー部門「Google.org」の寄付金によってまかなわれている。

・デジタルデバイド解消に向けた図書館の役割とは?

トロント公共図書館の公式ウェブサイト情報のデジタル化とオンライン化がすすむ現代、貧困などの理由により、コンピュータやインターネットなどの情報技術を利用できないことで生じる格差、すなわち“デジタルデバイド”は、深刻な課題だ。

行政サービスなど、生活に必要な情報の収集はもちろん、求職活動や子どもの学習などにおいても、インターネットへのアクセスは欠かせない。

トロント公共図書館は、WiFiルーターの貸出を通じて、地域住民が必要な情報にアクセスし、活用できるためのインフラを提供しようとしている。

この取り組みは、Googleが1998年の設立以来掲げる「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というミッションにもかなうものといえよう。

Toronto Public Library

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Techable

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