人口密度200%!? 立ち飲み屋「てら」で楽しくぎゅうぎゅう飲むんだNIGHT

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ここ数年で立ち飲み屋ってグッと数が増えました。まずは東京でブームが起こったかと思うんですが、その余波は関西のいたる都市に同心円状に広がり、いまや京都でもサク飲み上等な立ち飲み屋がいたるところにできています。

しかーし! 「そんな流行の波なんか関係ないぜ!」的に、昔から京都の街の片隅で暖簾をかけ続けてきた立ち飲み屋もしっかりと存在する訳で。

今日は京都は大宮、極小の空間に毎夜、人がこれでもかと集うナイスでディープな立ち飲み屋を、メシ通レポーターのおかん(平山)がご紹介します。いやーマジで楽しくて美味しいんですよココ。

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お店は阪急もしくは京福電車「大宮」から徒歩約3分、スナックがみっしりと入る「新宿会館」なる建物のなかにあります。京都なのに新宿? と常々疑問に思っているんですが、どうして新宿なんでしょうね。ご存知の方は教えて下さい(丸投げ)。

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スナックが立ち並ぶ暗くて細い廊下。そこに爛々と輝く1軒の居酒屋。今回ご紹介するのは立ち飲みの焼き鳥・串カツ屋さん「てら」です。

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のれんの隙間から、店内をパチリ。漏れ聞こえるのは飲ん兵衛たちの楽しそうな喧噪。おお、今日も人が多そうですな。オラ、ワクワクすっぞ!

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ほーら、店内はこの通り。端から端までぎゅうぎゅう詰めです。

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すかさずカメラをかまえると「え、なになに!? 取材!? いやー撮らんといて撮らんといてー」とゲラゲラ笑いながらしっかりピースサインをする常連さん多数。なんだこのやろー、おばちゃんノリのメンズ大好き!

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▲生ビール 350円(税込)

カウンターにはずらずらとサッポロの星が並びます。私もご多分にもれずビールを注文。のどに流れ落ちる苦みが爽快! やっぱり焼き鳥には「とりあえずビール」だよなぁ。

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お店をひとりで切り盛りされている店長のてらさん。気さくな人柄に魅了されて毎夜常連さんたちが訪れます。一見さんもあっという間に常連になります。

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メニューは店の奥にあるボードと、店内の上部に書かれています。どれもこれもオトクなんですよ。1000円握りしめて行っても十分楽しめることウケアイです。

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▲スパサラ 100円(税込)

まずはとりあえずのスパサラ! このお店の人気商品です。私も来たらほぼ100%の確率で頼んじゃうんですが、これがもうとにかくウマいんです。もったりと甘めのマヨネーズが多めに和えられていて、そこにピリリと風味を効かせてくるコショウ。

濃厚なゆで卵と野菜の歯ごたえが、やわやわの麺と一体になって……。スパサラだけでこんなに語るのもアレなんですが、本当においしいので、ぜひこれは食べていただきたい一品。100円という破格のお値段にも注目です。

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カウンターの上にはキャベツが盛られているので、注文を待つ間ポリポリと齧って待ちましょう。キャベツには胃の粘膜を保護するビタミンUという栄養素が入っているので、お酒を飲む時にはうってつけです!

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カウンターには串カツ用のソースが。二度漬けは禁止なので、もし串カツを齧ったあとにソースが足りなくなった場合は、キャベツでソースをすくって串カツにかけるといいですよ。

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▲造り盛り合わせ 650円(税込)

こちらも注文マストの一品、鶏のお造り盛り合わせ。ささみ、ずり、肝(この日はレバーだけじゃなくハツも入ってましたラッキー!)の3種類でお値段なんと650円。えええ~こんなに安くて大丈夫なの!? と驚きですが、ブリンブリンのしっかり新鮮な食感。舌の上でとろける濃厚な風味と生肉のこの……!(言葉にできない)

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▲ねぎま、ハツ、皮 各100円

そんなこんなで焼き鳥も到着。ねぎまとハツはジューシーな肉汁がたっぷり。甘めのタレがビールをどんどん奪っていきます。皮は噛めばカリカリの表面から、鳥の脂がじゅわっと染み出してくる!

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帰ったお客さんのお皿を片づける常連さん。このお店の魅力は、お客さんがお店にとっても協力的なところ。お客さんが来れば誰が言うともなくカウンターを詰めてスペースを開け、誰かが帰れば空いた皿を片づけはじめる……。コンパクトなお店だからこそ、お客さんみんなが一体になって酒場を楽しんでいる空気に満ちています。

だからこそひとりでふらりと訪れても、あっという間に隣の人と仲良くなって、帰る頃には知り合いがたくさんできているという案配。

ちなみに、トイレは店外にあるので、カウンターの奥の人がトイレに立つ場合はお腹を凹ませて通路をあけるなり、一旦外にでるなりしなければなりません……が、この不便さすらも楽しいのです。

そうそう、新宿会館には、1階の奥、薄暗ーい一角に、昭和レトロ感たっぷりな男性の「立ち専用トイレ」があるんです。みなさんに写真をお見せできないのは残念ですが、こんな古いスタイルのトイレ、日本にいくつ残っているでしょうか。以前一緒に来た友人は「こんなの中国の片田舎でしか見たことないで!」と興奮しておりました。褒めてんのかなそれ。レトロ建築が好きな人は、ぜひ一度このトイレをご利用ください。

ちなみに、きちんと改装した洋式トイレもあるのでご安心を。

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▲肉吸い 400円(税込)※冬季限定

トイレから戻って〆の一品。お肉が入ったお吸い物、通称「肉吸い」です。関西のソウルフードですね。大ぶりのお椀になみなみと入ったお吸い物に、牛肉と豆腐がたっぷり入っています。

炭水化物は太るのでちょっと……という人にも、これは安心ですね。

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極小の空間に、陽気な人々が入り乱れる「てら」。今年で11年目を迎え、ますます京都大宮の夜を活気づかせてくれます。

店舗情報

てら

電話番号:705-841-0006

住所:京都府京都市中京区錦小路通大宮東入七軒町470-32

営業時間:17:00~24:00

定休日:日曜

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書いた人:

平山(通称:おかん)

京都在住。編集者/ライター/たまにイラストレーター。大学時代のあだ名「おかん」がいまや通称に。阪神間の酒場をうろつくただの酒好き。酒場が好きすぎてたまに居酒屋やバルでバイトしてます。夢はスナックのママ。 HP:合同会社バンクトゥ|bankto LLC. ブログ:おかんの人生飲んだくれ日記

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