映画『怒り』劇中音楽を坂本龍一が担当、日本が世界に誇る“天才”が集結!

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映画『怒り』(9月17日(土)公開)の劇中音楽をあの坂本龍一氏が担当!
さらに第2弾ポスタービジュアルと第2弾予告・特報映像が初解禁。6月16日(木)より映画公式サイトにて公開。

「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞した吉田修一の原作と、『フラガール』で日本中を感動の涙で包み込んだ映画監督・李相日によって作られた『悪人』。“本当の悪人は誰か”と投げかけるそのメッセージと、人間の本質に切り込んだドラマに日本中の観客が感動、興行収入20億円の大ヒットを記録した。劇場での高評価をそのままに、国内のあらゆる映画賞を総ナメ、そして第34回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀女優賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得る名作となった。
この『悪人』タッグによる映画『怒り』は、SNSやモバイルの発達により、家族や友人、ときに愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代に“信じる”とは?という根源的な問いかけを一つの殺人事件をきっかけに投げかける群像ミステリー。『悪人』製作チームのもとに日本トップクラスの俳優陣が集結し映画化に当たり吉田修一からの要望の一つだった「物語の登場人物には、映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい。」に応えた。
主演は渡辺謙。米ハリウッドでの活躍はもちろんのこと、昨年は『王様と私』でブロードウェイ・ミュージカルにも初挑戦し、世界から喝采を浴びる渡辺が本作では一転、千葉の漁村で娘と暮らすしがない父親を演じる。この他、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮﨑あおい、妻夫木聡といった人気・実力ともにトップクラスの俳優陣が魅せる迫真の演技は重厚な人間ドラマを紡ぎ出す。さらに、日本が世界に誇る音楽家 坂本龍一も参戦。原作:吉田修一、監督・脚本:李相日、豪華キャスト陣と音楽・坂本龍一氏と、今年日本映画の金字塔となる作品が完成した。

常に革新的なサウンドを追求する姿勢が世界的評価を得ている音楽家・坂本龍一。李監督と、度重なるディスカッションを重ね、音楽制作が行われた。
原作「怒り」を読んだ坂本氏は、まず、どのようにしてこの原作が、上映時間に限りのある映画作品として、練り直されるのかに興味を持ったという。
昨年8月には、坂本氏は『怒り』撮影現場を見学し、撮影された映像を観て、脚本がさらにシェイプアップされ、毎回毎回驚きがあり、より期待が高まったという。
日本とニューヨーク。李監督と坂本氏は何度も意見交換を行った。「常に妥協を許さない李監督の姿勢に、何度も何度も直しを要求されたけれど、
音は直す度に確実に良くなっていった」と、坂本氏。
音楽収録は、今年3月6日(現地時間)、米ワシントン州ケンモア市にて行われた。そこは、坂本氏がイニャリトゥ監督の『レヴェナント:蘇えりし者』でも収録を行ったバスティア大学内にあるチャペルだった。1958年に建設され、2005年からはコンサート、音楽収録ほかに使用されるようになったそのチャペルでは、
メジャーな録音スタジオの録音ステージと同じ質を提供することで知られている。今までも数多くの作品の音楽収録が行われている。
この素晴らしい環境の中で、坂本氏とノースウェスト交響楽団のメンバーが収録に臨んだ。
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また今回、坂本氏が作り上げた主題曲を2本のチェロで奏でる最上のパフォーマンスにより世界を魅了するクロアチア出身チェロ・デュオ=2CELLOSが演奏で参加することも決定。2011年に2本のチェロだけでマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」を演奏した映像をYou Tube上で公開し、その圧倒的なパフォーマンスが話題となりデビュー。その後、エルトン・ジョン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズとも競演。今年7月に開催されるFUJIROCK FESTIVAL’16への出演(最終日24日メインステージのGREEN STAGE)も決定している大注目の彼らと坂本龍一氏とのコラボレーションも楽しみのひとつだ。

2CELLOS celloverseUS写真

 

坂本龍一【コメント】
李相日さんと初めて仕事をした。
事前の噂では大変に難しい人だという。
実際に仕事をしてみると、なるほどしつこく、粘り強くこちらに様々な要求をしてくる。
しかしそれは「もっとよい方法があるのではないか」「もっとよくなるのではないか」という
李さんの作品へのこだわりからくるものであり、モノを作る人間ならば当然の欲求であって、
逆にそれがないのがおかしいと言わざるを得ない。
『怒り』は日本映画としては珍しくエンターテインメントに流されず、骨太でパワフルな映画になったと思います。

 

李相日監督【コメント】
「怒り」……これは誰の目にも見えるわけではない。けど、間違いなく誰の側にもあるもの。
そんな雲をも掴み取ってしまうような鋭い感性が坂本さんには存在する。
映像から受けた刺激と、僕のゴタクに忍耐強く耳を傾け、ミリ単位に及ぶ緻密で壮大なサウンドが生み出される。
登場人物たちは多様な顔を見せ始め、シーンは様々な解釈を生じさせていく。もっと深く、もっと濃密に…思えば、“坂本龍一”という名の大きさに呑まれぬよう自分を叱咤していた。
気付けば、呑まれたのは、『怒り』に臨む坂本さんの姿勢。剥き出しの、その情熱に。

 

2CELLOS【コメント】
このような日本映画の大作に、そして日本を代表する偉大な作曲家、坂本龍一氏とご一緒できて大変光栄です。僕たちは2人とも映画やアニメなど、日本の文化が大好きなので、このプロジェクトに参加できてとてもワクワクしています。

 

■映画『怒り』

【ストーリー】
八王子で起こった夫婦殺人事件。
現場に“怒”の血文字を残し、顔を整形し、全国に逃亡を続ける犯人の行方は知れず。
事件から1年後。
千葉の漁港で暮らす洋平(渡辺謙)・愛子(宮﨑あおい)親子の前に現れた田代(松山ケンイチ)。
東京の大手企業に勤める優馬(妻夫木聡)が街で偶然出会った直人(綾野剛)。
沖縄の女子高生・泉(広瀬すず)が無人島で遭遇した田中(森山未來)。
前歴不詳の3人の男の中に、あの殺人犯がいるのか?
あなたを信じたい――。そう願う我々に驚愕の結末が突きつけられる。

【作品概要】
原作:吉田修一(「怒り」中央公論新社刊)
監督・脚本:李 相日
出演:渡辺 謙 森山未來 松山ケンイチ 綾野 剛
広瀬すず 佐久本 宝 池脇千鶴 ピエール瀧 三浦貴大 高畑充希 原 日出子
宮﨑あおい 妻夫木 聡
HP: http://www.ikari-movie.com/
『怒り』9月17日(土)より全国東宝系にて公開
坂本龍一アーティスト写真
【坂本龍一プロフィール】
1952年東京生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞を、『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設なども行う。2013年は山口情報芸術センター(YCAM)10周年事業のアーティスティック・ディレクター、2014年は札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターとしてアート界への越境も積極的に行っている。2014年7月、中咽頭癌の罹患を発表したが、1年に渡る治療と療養を経て2015年、山田洋次監督作品『母と暮らせば』とアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品『レヴェナント:蘇りし者』の音楽制作で復帰を果たした。

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