NASA開発の未来型の航空機“電気飛行機”は来年テストフライトへ!商用化も視野に
これまでの航空機は石油燃料に依存しているが、この新型航空機の動力はすべて電気エネルギー。「X-57」という名前の未来型航空機で、X-planeシリーズの1つだという。
・電気バッテリー&14の電気モーターで動作
電気バッテリーで動作する「X-57」には、新式のウィングが実装され、全部で14の電気モーターを搭載。長めの設計になっているウィングには、前側に12のモーターが、左右各翼の先端側に大きなモーターが1つずつ配置されている。
・ニックネームは著名な物理学者由来の“Maxwell”
「X-57」は、電磁気を研究していた19世紀スコットランドの物理学者James Clerk Maxwell氏に由来する“Maxwell”というニックネームがつけられている。
このXシリーズの開発は、NASAが10年にわたって開催している“New Aviation Horizon initiative”というプロジェクトの一環で、航空機の技術進歩、試験的な航空機開発を推し進めるためのもの。「X-57」のほかにも、より大きなスケールの航空機5つの開発を計画中だ。
・石油の消費を減らし、騒音も減少させる
完全に電気で動作する航空機が実現すれば、石油の消費を減らし、騒音も同時に減らせる。そのために商業利用を目的とした新式航空機の開発が急がれており、来年にはテストフライト開始、2035年までには商業利用化したい意向だ。
AirbusやSiemensなどの航空機メーカーも開発に取り組んでおり、電気とハイブリッドの推進力システムの開発に取り組んでいるという。
電気自動車が普及しつつある現在、次は“電気飛行機”が当たり前となる時代が来るのかもしれない。
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