“加州清光”の銘文が読める! くずし字学習アプリ『KuLA』が“審神者”ご用達(かも) [オタ女]

ブラウザゲーム『刀剣乱舞』が人気になっていることもあり、日本刀の展覧会も数多く開催されるようになっています。ただ、銘文などを読もうとする時に“くずし字”になっていて読むのが難しく、より刀のことを知りたいという際の妨げになっているのでは?
もっと自分の好きな刀についての知識を深めたい、という人におすすめしたいのが、今回紹介するアプリ『KuLA』。くずし字の学習ができるだけでなく、享保六年(1721)に書かれた『新刃銘尽後集』の一部が読めるように収録されており、新撰組・沖田総司が使用していたという“加州清光”の記載を見ることができます。

このアプリは大阪大学大学院文学研究科の飯倉洋一教授が監修し、大阪大学特任研究員の橋本雄太氏が設計・開発。キャラクターの“しみまる”は笠間書院の西内友美さんによるデザイン。くずし字の読み方の基本の解説や『方丈記』『しん板なぞなぞ双六』を読めるコーナーなども用意されています。

収録されている『新刃銘尽後集』は第六巻の加賀国の刀匠一覧。国文学研究資料館古典籍データセットから活用されており、そちらはWebでも全文が公開されています。慣れてきたならアプリを頼りに読んでみることに挑戦してみてもいいかもしれません。

アプリはiOS/Android版どちらもあります。文字検索や変名仮名についても見ることができるので、博物館などで「何と書いてあるのだろう?」と疑問に感じた時に調べてみることもできそう。“審神者”になって日本刀に興味をもったという人はもちろん、古典を勉強している人はスマホに入れておいて損のないアプリなのではないでしょうか。
※参考 くずし字学習支援アプリ「KuLA」が公開開始。iOS版、Android版あり。(笠間書院)
http://kasamashoin.jp/2016/02/kulaiosandroid.html [リンク]

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
TwitterID: ryofujii_gn
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。