美大生志望者やインターン…… 熊本地震被災学生向け支援の動き

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2016年4月14日に発生した熊本地震。約2ヶ月を経た6月12日にも八代市で震度5弱を記録する地震が発生するなど、依然として予断を許さない状況が続いており、復興もまだまだこれからといったところ。そんな中、地震に被災した学生を支援する動きが見られるようになってきました。

クラウドファンディングサイト『READYFOR』では、『熊本地震で被災した美大受験生を「渋谷美術学院」に招きたい!』と題したプロジェクトが行われています。経済的な理由などで美大進学を諦めざるを得なくなりそうな九州の高校生10名を対象に、渋谷にある美術予備校・渋谷美術学院で実施される28日間・243時間授業の夏期講習会に無料で招待するというもので、学生たちの受講費用および会場費他や手数料に318万円が必要とのこと。
サイトによると、九州で暮らす高校生たちの「美大に行きたい」「デザイナーになりたい」という想いを、地震で諦めてもらいたくない、というアートディレクター山本ヒロキ氏の強い意志で、今回のプロジェクトを実施するに至ったとのこと。美大受験には予備校へ通うための滞在費、交通費、画材代がかかるため、家庭に相当の経済的負担がかかることもあり、このような支援が行われる意味は小さなものではないのではないでしょうか?

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また、広告・デジタル業界の学生就職支援サービス『新卒アドベンチャーズ』では、2018年大学・大学院卒業予定の地方学生を対象としたサマーインターンツアーを2016年8月29日から9月2日まで(デジタル・ベンチャーコース)と、2016年9月5日から9月9日まで(広告・クリエイティブコース)の2回実施で、どちらも20名限定。5日間で10社以上の選考を効率的に受けられるよう、企業の説明会をスケジューリングするほか、民泊事業も手掛けるアンビションと業務提携し、学生の宿泊先を無料で提供するとのこと。
九州地方の学生では就活の交通費に50万円を超えるケースもあり、『新卒アドベンチャーズ』の広報は「今回の地震で被災した
人も志望を諦めずに応募して欲しいです」と話します。特設サイトからの応募ののち、Skypeでの面接を経て8月ごろまでに参加者が決定するので、こちらも九州の学生で首都圏への就職を検討している人にとっては注目です。

今回紹介したプロジェクトのように、被災した学生が利用できそうな動きが出てきていますが、まだまだその数は少ないというのが現実。このような学生を支援をする活動が広がっていくのかも注目したいところです。

熊本地震で被災した美大受験生を「渋谷美術学院」に招きたい!(READYFOR)
https://readyfor.jp/projects/s_b_g_summer_seminar_project [リンク]

5日間集中!新アド・サマーインターンツアー(新卒アドベンチャーズ2018)
https://shinsotsu.adventurez.jp/2018/events/view/8 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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