ドコモ冬春モデル発表会 スマートフォン版iモード『dmenu』などサービスと料金プラン発表まとめ

ドコモ冬春モデル発表会 スマートフォン版iモード『dmenu』などサービスと料金プラン発表まとめ

NTTドコモは10月18日、2011~2012年冬春モデルの新製品発表会を開催しました。Androidスマートフォン13機種の発表については既にお伝えしていますが、発表会ではサービス面でも、従来の携帯電話向け『iモード』のスマートフォン版となる『dmenu』、ドコモ独自のコンテンツマーケット『dmarket』が発表されたほか、『iコンシェル』のスマートフォン対応、LTEスマートフォン向け新料金プランが発表されました。

「スマートフォンの世界に、ドコモの新しいチャレンジ」として代表取締役社長の山田隆持氏が発表したのが、スマートフォン版『iモード』の『dmenu』と、コンテンツマーケット『dmarket』。

700社参加でスタートする『dmenu』

『dmenu』には700社が参加

ドコモは以前から携帯電話の『iモード』をスマートフォンでも利用可能にすると明言していましたが、正式名称を『dmenu』として11月中旬に開始することを発表しました。冬春モデルのスマートフォンにはホーム画面にショートカットを設置。従来製品では『ドコモマーケット』のショートカットから利用可能になります。

開始時には既に『iモード』でサービスを提供している700社、約3600サイトが参加。『iモード』でサービスの登録をしているユーザーがスマートフォンに機種変更した場合、そのまま『dmenu』でサービスの引継ぎが可能になります。

参加企業が『dmenu』上のサービスを紹介

バンダイナムコゲームスの米澤弘樹氏

発表会ではゲストとして、『dmenu』でサービスを提供するバンダイナムコゲームスの米澤弘樹氏が登壇。『dmenu』に提供する3サービスを紹介しました。

『ナムコ・ゲームス』

最初に紹介したのは、11月中旬に開始する『ナムコ・ゲームス』。過去の名作ゲームやスマートフォン用にアレンジした新作を遊べるゲームサービスで、提供予定のゲームとして、11月中旬に配信予定の『塊魂モバイル+(プラス)』、来春配信予定の『PAC-MAN Championship Edition DX』が紹介されました。

『SIMPLE 100シリーズ』

続いて、11月中旬に開始する『SIMPLE 100シリーズ』。子会社であるD3パブリッシャーが運営する、iモードの人気ゲームサービスです。提供予定のゲームとして、11月中旬に配信予定の『THE 大富豪』、11月下旬に配信予定の『THE 麻雀パズル~二角取り~』が紹介されました。

『きせかえ/マチキャラ』

最後に、2012年1月以降に開始予定の『きせかえ/マチキャラ』を紹介。スマートフォン用のきせかえテーマを提供するサービスで、『機動戦士ガンダム』『キティ&チャーミー』『セサミストリート』などのテーマの配信を予定しています。

イマジニアの澄岡和憲氏

2人目のゲストとして、『dmenu』上で『デコメ』やきせかえのサービスを提供するイマジニアの澄岡和憲氏が登壇しました。『リラックマ』や『ハローキティ』の『デコメ』サービスを携帯電話向けに提供している同社は、ドコモが11月から提供を予定している『デコメ絵文字pop』の機能を利用した『dmenu』向けサービスを紹介しました。

動き回る絵文字のデモ 絵文字の連携デモ

『デコメ絵文字pop』では、これまで特定の位置に固定していた絵文字が、画面上を動き回る表現が可能になることから、『リラックマメール』でキャラクターがメール本文の画面を動き回るデモを紹介。さらに、2種類の絵文字について、一方の絵文字の動作を受けてもう一方の絵文字が動作する絵文字の連携が可能になることを紹介。『キティサンリオとり放題』のイメージを実演しました。同社はこのほか、きせかえテーマやキャラクターの待ち受け画面『マチキャラ』の提供を予定しています。

動画・音楽・書籍・アプリの4分野で展開する『dmarket』

『dmarket』は4分野で展開

ドコモ独自のコンテンツマーケット『dmarket』も、11月中旬に開始を予定。動画・音楽・書籍・アプリの4分野でマーケットを展開します。冬春モデルにはホーム画面にショートカットを設置しています。

『VIDEOストア powered by BeeTV』は、国内外の映画、テレビドラマ、アニメ、ミュージックビデオ、『BeeTV』が提供するコンテンツなど約5000タイトルをラインアップ。月額525円(税込み)で見放題になります。対応機種は冬春モデルのAndroid 2.3搭載スマートフォンで、『P-01D』『SH-04D』は非対応。

『MUSICストア powered by レコチョク』は、『iモード』で提供中の『ドコモマーケットMUSICストア』と同様、100万曲以上のコンテンツを提供し、1曲105円から525円で購入できます。対応機種は冬春モデルのAndroid 2.3搭載スマートフォンで、『P-01D』『SH-04D』は非対応。

『BOOKストア』は、集英社、角川グループ、小学館、講談社、文藝春秋、新潮社などのコミック、文芸書、実用書など約3万タイトルを提供。Android 2.2以上のスマートフォン、タブレットに対応します。

『アプリ&レビュー』は、Androidアプリのレビューサイト。ドコモ限定のアプリや、『Androidマーケット』で公開されている25万以上のアプリから厳選してアプリを紹介します。Android 2.2以上のスマートフォン、タブレットに対応。

サービス関連ではこのほか、ナビゲーションアプリの『地図ナビ』の機能拡充、街歩きをサポートする『地図ナビ(ご当地ガイド)』の提供、『iモード』で提供されている『iコンシェル』のスマートフォン対応などが発表されました。

LTE対応スマートフォンに新料金体系

『Xi』対応スマートフォン用の定額プラン

LTEサービス『Xi(クロッシィ)』対応スマートフォンの発売に合わせて、パケット定額サービスの新料金体系が発表されました。定額の『Xiパケ・ホーダイ フラット』は、7GBまでのデータ通信について月額5985円。2012年4月30日まではキャンペーン料金として4410円になります。2段階定額の『Xiパケ・ホーダイ ダブル』は、最低料金が2100円、7GBまでの上限が6510円。こちらも2012年4月30日までキャンペーン料金として上限が4935円になります。『Xi』対応スマートフォンでは、テザリングの機能もこの月額料金の範囲で利用可能。

7GBを超える場合の料金イメージ

7GBを超える通信が発生した場合、(a)同じ月額料金で128kbpsの速度で使い続ける(b)2GBごとに月額2625円を追加していく、のいずれかを選択可能。利用中のデータ通信が6GB、7GBに達したタイミングで利用者にはメールで通知されます。ただし、この料金体系の導入は2012年10月1日から適用するため、9月30日までは通信速度の制限なく定額で利用が可能。

音声通話に関するプランも発表

『Xi』対応スマートフォンの音声通話に関する料金プランも発表されました。2年間の利用が前提の『タイプXi にねん』が月額780円、これに通話料割引サービス『Xiカケ・ホーダイ』を合わせて契約すると、合計の月額1480円でドコモ同士の国内音声通話が24時間いつでも無料になります。

『Xi』サービスエリアの拡大目標

スマートフォンユーザーのLTEへの移行を促す策が次々と発表されましたが、問題は『Xi』のサービスエリア。これについて山田氏は発表会の冒頭で2011年度末の基地局数を約7000局、人口カバー率約25%を目標としており、2012年度末には基地局数約2万局、人口カバー率約60%、2014年度末には基地局数約5万局、人口カバー率約98%を目指すと発表しました。今後の『Xiスマートフォン』普及のカギは魅力ある端末を継続的に投入できるかどうかにかかっていますが、昨日発表された端末は普及を推進していけるのでしょうか。ちなみに、今日発表されたAndroid 4.0スマートフォン『GALAXY NEXUS』は『Xi』に非対応となっています。

参考記事:
ドコモ冬春モデル発表会 LTE対応含むAndroidスマートフォン13機種を一挙レポート
https://getnews.jp/archives/146680

世界で初めて最新のAndroid 4.0を搭載したスマートフォン『GALAXY NEXUS』をドコモが11月発売へ
https://getnews.jp/archives/146773

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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