社内にトム・クルーズっぽいやつが来たのでスパイなのか試してみた

TOM_SP

昼下がりのガジェット通信編集部。その日は社内に人が少なかった。また、記者・横山緑(以下、緑)は気を抜いていたせいもあり、“その男”に気が付くのに時間を要した、と後に述懐する。

(この記事は、緑の証言に基づいた再現となることをあらかじめおことわりしておこう)

緑が気づいた時には、既に社内の冷蔵庫付近で不審な人影がうごめいていた。

TOM

それは影のようにそびえる身長2m近い黒人SPが二人、そして、“あの映画俳優”そのものというべき男だった。緑は警戒心を抱えながらも大胆に歩みを進め、全体重を掛けてドついた。

「何やってるんだ!」緑の声とハリセンの音が社内に響く。硬直するSP。動かない。

TOM_midori01

振り向いたその男はトム・クルーズ、その人であった。我々がスクリーンで見るよりもどこかに若干の違和感があるものの、トム・クルーズだった。ハリウッドスターがガジェ通の冷蔵庫を物色していた、というひとつの事実がここにあった。

ハリウッドスター、トムクルーズは、やはり日本語が苦手らしく、身振り手振りで緑にコミュニケーションを求めてきた。すらすらと相手の言いたいことを解読する緑によると、彼は「極秘資料を探している」という。ガジェット通信の編集部の冷蔵庫で、だ。

続けて「10月6日は」と言うトム。彼が言うところによると、その日、10月6日は「トムの日」らしい。10月6日だから、トムの日、と。日本語の語呂あわせをするトム・クルーズを前に、緑は耳を疑った。

そんな一言も言葉を発しないトムから聞き出した“極秘資料”は、果たして冷蔵庫の中に存在していた。緑がうやうやしく極秘資料ことパネルを取り出すと、そこには、彼がトム・クルーズたる証拠とも言える文言が記されていた。

TOM_MIDORI_Scrt

「コカ・コーラ ゼロ」×「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」キャンペーン

――そう、人気スパイ映画“ミッション:インポッシブル”シリーズの最新作である『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が『コカ・コーラ ゼロ』と手を組んだ、というのだ。

“ミッション:インポッシブル”と言えば、トム・クルーズ扮する主人公イーサン・ハントが“不可能”に向かって挑戦する人気スパイ映画だ。

「やはり、ここにいるトムはスパイなのか!」緑の疑問は、強い確信へと形を変えた(と後に彼は述べる)。

具体的にはこのキャンペーンで“複数のミッションが我々に課せられる”という。これは挑戦だ。その「驚くべき内容」については、後述するが、この内容を知ったとき、当時の緑は言葉を失っていた。まるで、言うべきセリフが飛んだ役者のようであった。

そんな緑の脳裏にあったのは、一つ。

「この男、本当にスパイならば、危険回避能力はこちらの想像以上に違いない」

プロを相手に試してみたい、という危険極まりない欲求を、もはや抑えることができなかった。

「おい、お前、本当にスパイなのか?スパイだったらあれだろ。毒とか、そういうのは避けることはできるんだろうな」

挑発的な緑の態度に、トムはものすごい表情をもって返事とした。強烈なドヤ顔だ。

「相手がプロであれば、こちらもそれに応じたぶつかり方をするだけだ」緑が用意したのは、3貫の寿司であった。しかし、これはただの寿司ではない。ガジェ通編集部の冷蔵庫には常備されている危険な一品である。

sushi

「ここに、ワサビが大量に入っているかもしれない寿司が用意されている。お前が本物のスパイなら、この程度の危険は楽々、回避できるはずだ」

sushi2

緑の問いかけに対し、トムは深々とソファに腰を掛けたまま、またも強烈なドヤ顔で返す。

DOYA

SPは後ろで阿吽(あうん)像のように直立したまま、やはり微動だにしない。依頼主を危険から守るはずのSPが、動かない。これはトムに対する絶対的な安心や自信ゆえの彼らの行動なのかもしれない。

「じゃ、安全だと思うものを選べ!」緑が叫ぶ。プロであるスパイに対して、このような挑戦的な言葉を投げかけられるのは、彼もまた、命を賭けているからであろう。

sushi3

お互いが、1貫ずつのマグロを手にする。そしてお互いがそれを口に運ぶ。劇的な量のワサビが入っているかもしれない、マグロを、だ。

一瞬の空白。

次の瞬間、二人は、動物的に のた打ち回っていた。二人とも寿司――いや、寿司の形をしたワサビの塊を口に入れてしまったのだ。

wasabi1

緑はもちろん、トムまでもがこの危険を回避できなかった。

wasabi2

緑は泣きながら叫ぶ。「お前、さては本物のトム・クルーズじゃないな!」

そう、今、緑は気が付いたのだ。トムだと思っていた男はトム・クルーズではないし、ましてやスパイでもなかった。なんなんだ。

SPはすかさず、二人の前に『コカ・コーラ ゼロ』を差し出す。彼らは結局、依頼主を守ろうとする挙動はとらなかったが、その『コカ・コーラ ゼロ』を差し出す行為だけは淀みなかった。

トム(らしき男)と緑はそれを受け取り、乾杯を交わす。

kanpai

「うまい」

思わず声が漏れる。
共通の苦難を乗り越えた者同士だからできる、安堵の時なのかもしれない。

※この様子を克明にとらえた動画はこちら

社内にトム・クルーズっぽいやつが来たのでスパイなのか試してみた ‐ ニコニコ動画(原宿)

後日談
12月16日(金)から全国公開の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』と『コカ・コーラ ゼロ』のキャンペーンは次のような内容であることが判明した。

MI

MISSION:1」は、『コカ・コーラ』、『コカ・コーラ ゼロ』、『コカ・コーラ ゼロフリー』のいずれかの製品で2ポイントをためると、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の映画鑑賞ペアチケットが当たるというものだ。ペア3000組、6000名に当選するこのミッションは、『コカ・コーラパーク』内で即座に当選が判明する。

MISSION:2」は、なんと、BMW(BMWZ4)が当たるというものだ。後述のWEBサイトの専門応募フォームから、必要事項を入力するだけで応募が可能になっている。そのままでも応募は可能であるが、キャンペーンサイトなど、インターネット上で幾つかのミッションをクリアすると当選確率が最大で4倍にアップするという。応募は一人1回のチャンス。PCや携帯電話でのみ応募可能なので、是非BMWゲットのチャンスに挑戦してみてほしい。

なお、そのなかでスーパーなどで販売されている1.5LPET『コカ・コーラ』、『コカ・コーラ ゼロ』、『コカ・コーラ ゼロフリー』のいずれかには、数量限定で『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』鑑賞200円割引チケットが付いているそうだ。こちらも、なくなる前にキープしておきたい。

公式キャンペーンサイト
Coca-Cola Zero(コカ・コーラ ゼロ)

http://cocacola.jp/zero/

「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」オフィシャルサイト
http://www.mi-gp.jp/ [リンク]

後日談・2
我々がトム・クルーズだと思っていた人物は、琉球トム・クルーズという別人であったことが、後日判明した。

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 社内にトム・クルーズっぽいやつが来たのでスパイなのか試してみた

オサダコウジ

慢性的に予備校生の出で立ち。 写真撮影、被写体(スチル・動画)、取材などできる限りなんでも体張る系。 アビリティ「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」 「寒い場所で耐える」「怖い場所で驚かされる」 好きなもの: 料理、昔ゲームの音、手作りアニメ、昭和、木の実、卵

TwitterID: wosa

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。