東京都内の通学路で2.7μSv/hの高線量 東電「放射性物質たまっているのではないか」

松本純一原子力・立地本部長代理

 東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は2011年10月12日の夕方の会見で、10月初旬に東京・世田谷区の小学校の通学路となっている区道で、1時間当たり最大で2.7マイクロシーベルトという高い放射線量が検出された件ついて問われ、「(会見時点で)詳しい状況についてはわからない」とした上で、「2.7マイクロシーベルト/hということになると、いわゆる自然界に通常あるレベルではない」と語り、「何か放射性物質がたまっているところがあるのではないか」との見解を示した。

■東京電力とニコニコ動画記者(七尾功)の一問一答

七尾功記者: 東京・世田谷区で、もっとも高いところで1時間あたり最大で2.7マイクロシーベルトという高い放射線量が検出されたとのことですが、この情報に関してご存知でしょうか。

松本純一原子力・立地本部長代理: いえ、今初めて知りましたけれども。私どものほうには今のところ(情報は)入っておりません。

七尾功記者: この数値は(世田谷区の調査として)報道もされており、確かだと思うのですが、この値についてはどのような印象をお持ちでしょうか。

松本純一原子力・立地本部長代理: 当然2.7マイクロシーベルト/hということになりますと、いわゆる自然界に通常あるレベルではございませんので、何か放射性物質が溜まっているところがあるのではないかというふうには思いますけれども。詳しい状況については、(現時点では)わかりません。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]七尾記者の質問部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67001894?po=news&ref=news#1:12:01

【関連記事】
ルポライター・鎌田慧「再び”長崎”が起きる前に脱原発を」
「絶望の街に光を灯したい」浪江町の牧場で今なお牛を育てる吉沢氏が会見
野口健「被災者と同じ気持ちになれないからこそ、被災地に近付く努力を」
政府、緊急時避難準備区域の解除を決定 枝野氏「着実な一歩を踏み出した」
福島第1原発20キロ圏内は「死のまち」か? 現地の写真レポート

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 東京都内の通学路で2.7μSv/hの高線量 東電「放射性物質たまっているのではないか」
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。