おいしいスコーンには“狼の口”がある…ってどういう意味!?

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表面はカリッとこうばしく、中はホットケーキのようにやわらか。口の中でほろっとくずれる独特の食感が持ち味のスコーンは、ティータイムに欠かせない定番の焼き菓子です。ところで、「おいしいスコーンには“狼の口”がある」という不思議な言葉を聞いたことはありませんか?

側面の“腹割れ線”はおいしさの証

上のスコーンの写真を見てください。横から見たときに“腹割れ”がぱっくりできているのがわかりますか? この“腹割れ線”は焼いている最中に上部が持ち上がって割れ目ができたという証。童話『赤ずきん』に登場する口の大きな狼を思わせることから、“狼の口”と呼ばれています。昨今ではこの“腹割れ線”ができない小ぶりなサイズのスコーンも出回っていますが、本場ではこの“狼の口”がはっきりできてこそ上質なスコーンとみなされています。

横半分に割るのが正しいマナーな理由

アフタヌーンティーのお供という印象からイギリス菓子の代名詞と思われているスコーンですが、生まれはスコットランド。バースにあるスコーン城で王の戴冠式に使われていた椅子の土台についている聖石に似せて作った、という説が有力です。石の形に焼き上げられるのはそのため。それゆえにナイフを使わず、縦にも割らず、手で横半分に割って食べるのがマナーとなりました。

イギリスでよく見る“Cream Tea”って?

スコットランドで生まれたスコーンですが、やがてアフタヌーンティーの習慣とともにイギリス全土に広がります。イギリスを訪れてティールームに入ると、“Cream Tea”なるメニューを目にしますが、これはクリーム入りの紅茶……ではなくて、「紅茶とスコーンのセット」のこと。もちろん、お供にはジャムとクロテッドクリームが添えられており、酪農が盛んなエリアなどではどこのティールームでも“Cream Tea”が看板メニューとして掲げられています。イギリス・スコットランドを訪れる際は、ぜひ本場のCream Teaを注文してみてはいかがでしょう。

参考文献:『イギリス菓子図鑑』 羽根則子 誠文堂新光社 『おいしいスイーツの事典』成美堂出版

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