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【おもいでタイムライン】第4回:2003〜2000年、写真、メールで送って!

日本で初めての携帯電話「ショルダーホン」が発売されてから、約30年が過ぎました。そして携帯電話の進化と同時に、私たちのコミュニケーションも大きく変化してきました。携帯電話の歴史は、コミュニケーションの変遷の歴史でもあるんです。

では、一体どんなふうに変化してきたのでしょう?

TIME & SPACEがお届けする、携帯電話の歴史30年を振り返るサイト「おもいでタイムライン」連動連載の第4回をお届けします。今回は2003〜2000年までさかのぼってみましょう。

■おもいでタイムライン
http://time-space.kddi.com/omoide

音声と文字によるコミュニケーションツールだった携帯電話に、この時代、劇的な変革がもたらされます。そう、カメラ機能が搭載されたのです。2016年現在、スマホにせよガラケーにせよ、「カメラがついていない携帯電話」を探すのは極めて困難ですよね。もしかしたら若い年代のみなさんにとっては、通話よりも大事な機能かもしれません。

でも2000年当時、初のカメラ機能付き携帯電話が開発され、テレビCMが大々的に流れたのを見て、多くの人々は首をひねったものです。

今回は、そんな時代の「カメラ機能付き携帯電話の黎明期あるある」を振り返ってみましょう。

ケータイにカメラって、何に使うの?

当時を知る人にとって、最初のカメラ付き携帯電話は「レアなアイテム」でした。発売されたばかりのカメラ機能付き携帯電話を持っている人はそんなに多いわけではなく、誰かが携帯電話で写真を撮ってるのを目撃すると「あ、テレビで見たアレだ!」的な反応。撮影している人も「携帯電話で写真を撮る」というアクションがどこかぎこちなかったり。

発売当時のカメラ機能付き携帯電話は外側にレンズのついた「アウトカメラ」のタイプでしたが、そのレンズの横に小さな丸いミラーがついていました。そこに自分の顔がキレイに映ると、きちんと写真に収まるという寸法。つまり、最初から「自撮り」がおもな用途のひとつに設定されていたんですね。

この時代の携帯電話・スマホは?
「PashaPa(パシャパ)」(2000年11月発売)
→パシャパの「おもいでタイムライン」記事へ

95年に誕生し、その後数年で女性に圧倒的に指示されるようになったプリントシール機と同じような楽しみ方を携帯電話に搭載できないか、というところから開発がスタートしたという説もあります。

この年、auは外付け式の小型デジタルカメラ「PashaPa(パシャパ)」を発売。CMは浅野忠信さんが、金融業界のスキャンダルを偶然撮影し、誤って新聞社にメールしてしまうというヒネリの効いたものでした。「こんな新製品が出ました。もしかしたらこんなことが起きちゃったりして」という内容だったのですが……。今やユーザーが携帯電話で決定的瞬間を撮影し、共有するのが普通になっていますね。

しかし、違う会社のケータイにメールを送れなかった!

この時代の携帯電話・スマホは?
au初のカメラ付ケータイ「A3012CA」(2002年3月発売)
→この携帯電話の「おもいでタイムライン」記事へ

カメラ付き携帯電話は2001年にブレイクを果たします。その一端を担ったのが「写メール」というサービス。実はこの「写メール」、J-PHONE(現ソフトバンク)の登録商標で、同様のサービスをauは「フォトメール」、NTTドコモは「iショット」と呼んでいます。

さて、「ケータイで写真を撮ってケータイのメールで送る」ことはあっという間に社会現象になりました。「写メール」は「写メ」と短縮され、「ケータイで写真を撮ること」自体を指す言葉として定着していきます。

今でもかわいいパンケーキを前にしたりすると、「ゴメン、ちょっと写メ撮るね」的な使い方をついしてしまいますよね。メールで送らなくても「写メ」。

ただしこの当時、各携帯キャリアで画像の保存形式が違っていて、キャリアが違うと、せっかく撮った写真も、添付ファイルでは直接やりとりできなかったんです。

今でいうファイル転送サービスのようなところにアップするというやり方はあり、その際は、相手のケータイメールのアドレスに規定の文字をいくつか加えて送信。すると添付ファイルはサーバーのメールボックスに保管され、受信した側がそれをあらためて落とす……という結構面倒な手順が必要でした。

さすがに不便という声がたくさん聞かれるようになり、2004〜2005年頃から、異なる携帯キャリア間でもメールでの写真のやり取りが可能になります。それだけ携帯電話での写真のやり取りが一般化したっていうことなんでしょうね。

そしてケータイ=カメラになった。


「A5403CA」(2003年12月発売)
プリントしても美しい高画質200万画素のカメラ機能付き携帯電話。AF(オートフォーカス)機能も搭載していた

auの外付けカメラ「PashaPa」は10万画素。画素とは英語でいうと”pixel”。デジタル画像はたくさんのドット(点々)で構成されていますが、そのドットの数が多ければ多いほど画像の解像も緻密になります。いまどきの携帯電話に搭載されているカメラはほぼ1,000万画素以上。当時は画像のサイズも小さく、今から考えるとずいぶん粗い画像だったんですね。

携帯電話にカメラが搭載される少し前に、デジタルカメラが流行し始めていました。「現像しなくてもその場ですぐ撮った写真が見られる」とか「PCに写真が保存できる」ということで、デジタル好きの注目を浴び、カメラメーカーだけでなく、さまざまな家電メーカーがコンパクトデジタルカメラ市場に参戦。3.5インチのフロッピーディスクに記録するなんていうデジカメもありました。

1999年にはニコンが満を持して「D1」を発売。一気にプロユースとして注目を浴び始め、デジタル一眼レフという新たなジャンルを築きます。で、2000年頃には、コンパクトデジカメ市場も熾烈な”画素数競争”を繰り広げるようになります。ちなみにニコンD1は274万画素、この時期にリリースされたコンデジたちはおおよそ200万画素。画質という点では、携帯電話は大きく遅れをとっていました。

しかし、2003年発売の「A5403CA」では、200万画素のカメラにオートフォーカスまで搭載するほどに進化。この時期のデジタルカメラやカメラ付き携帯電話の伸び方には眼を見張るものがあったのです。

ほぼすべての携帯電話にカメラ機能が搭載されるのは2005年頃のことになりますが、携帯電話のカメラがメガピクセルを超えた頃から、遜色なくカメラとして使えるようになり、今みたいに誰もがことあるごとに携帯電話でパシャパシャ写真を撮るようになりました。

国内メーカーのデジカメの総出荷台数がフィルム式カメラを逆転するのは2001年※のことです。

※総務省「情報通信白書」より

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