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声優 梶裕貴インタビュー「何に対して頑張っても全てが自分の力となる、それが声優」

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人生の多くの時間を費やす「仕事」において、自分の「好き」を見つけ、その「好き」を行動に起こしていくことで、人生をより豊かなものにできるのだと思います。

その好きを見つける応援をするため、アニメニュースや声優の旬な情報を毎日更新するニュースサイト「アニメイトTV」と連動して、さまざまな「働くヒト」に光を当て、その過去から今、そして未来について伺い、働く楽しさ、働く意義をお届けしていきます。

その第5回目のゲストは、大人気アニメ『進撃の巨人』の主役であるエレン・イェーガー役や『ギルティクラウン』の桜満集役、そして2016年4月から放送予定のオリジナルアニメ『キズナイーバー』の主役・阿形勝平役を務める、声優の梶裕貴さんにお話を聞いていきます。

インタビューの前編では梶さんの声優になるまでの軌跡をメインに、後半では仕事に対する姿勢についてお話を伺いました。

 

何に対して頑張っても全てが自分の力となる、「声優」という職業

━━梶裕貴さんは、普段どのようなお仕事をされているのか教えてください。

梶裕貴(以下、梶):声優といわれる職業を生業にしています。アニメや外画の吹替え、ナレーションやアーティスト活動など、今の時代、仕事の内容が多岐に渡る職業になっているのかなと思います。

そうした中で個人的には「声の役者」ということで、お芝居を軸に活動しています。

━━声優という仕事の幅もこの20年で本当に大きく変わりましたよね。

梶:時代時代によって形が変わり、今ではインターネットやSNSの普及により、声優という職業の幅がより広がっているのかなと感じています。特に最近は本当に変化が激しいな、と。

ひとつの作品に付随して、ロケの収録やイベント、バラエティ番組など、2次元のマンガがアニメ化し、そのアニメが3次元のものとコラボレーションをすることもあります。普段アニメをご覧にならない方々にも作品をお届けできる機会が増えているのかなと思います。

━━声優という仕事の領域が広がっていくことに対し、梶さんはどう思っているのでしょうか?

梶:当然、人それぞれ考え方があると思うので、その中にある自分の信念やポリシーを貫けていれば良いのかなと思います。

僕としては、芝居を一番にして考えていきたいと思っています。ただ、この時代、より多くの方にご覧いただく上で、必要になってくるプロモーション活動もあると思いますので、そういったものにも積極的に向き合っていかなければいけないのかなと考えています。

一方で、実写の俳優さんや芸人さん、タレントさんが声のお仕事をされる機会も増えてきているので、声の役者である自分たちが、逆に実写のお芝居に挑戦するという可能性もゼロではないのかなとも思っています。

━━いま声の役者として仕事をされている梶さんですが、子どもの頃はどのように過ごしていたのでしょうか?

梶:小さい頃は戦隊ヒーローが好きで、よく戦隊ごっこをして遊んでいました。いま思えばそれも「何かになりきる」という、お芝居に近いことが好きだったのかなと思いますね。

その後、小学生になると、何か一つのことに対して頑張ること…将来の夢のために努力することが大好きになりました。サッカー選手になりたいなと思えばサッカーしかやりたくありませんでしたし、マンガ家になりたいなと思えば絵しか描きたくないという極端な子どもでした。(笑)

でも当然、学校に通いさまざまな授業を受けながらスペシャリストを目指そうとするのは…一つだけを貫くというのはなかなか難しくて。

なので、そういった現実的な壁にぶち当たる度に夢を切り替え、常に全力で生きていたのですが、中学生になる頃に「声優という職業は、何に対して頑張っても全てが自分の力となる」という言葉に出会い、まさに電流をあびたような感銘を受け、自分にとって声優という仕事はぴったりなんじゃないかと思うようになりました。

それまでは声優という仕事を「職業」として意識したことはなかったのですが、その言葉に出会って以来、今に至るまで、一度も「夢」が変わることはありませんでしたね。

 

表現の幅を広げるため、その年齢でしかできないことをもっとしてみたかった

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━━声優という仕事を夢として見据えた中学生の頃、自身で何か糧になることをやられていたのでしょうか?

梶:とにかくどの授業も一生懸命受け、友達とも全力で遊び、さらには生徒会長といった役職にも挑戦したりしていました。

それから高校生になり演劇部へ入部し、いよいよ具体的に「役者になるためには」という目標のもと、初めてお芝居というものに触れることになりました。それと同時に、同じ志を持つ仲間との出会いも大きかったですね。

そういった友人たちに紹介してもらったオーディションを受け、ありがたいことに合格。そうして入った事務所が、もともと声優活動をスタートした事務所になります。

その事務所付属の養成所では、週1のレッスンを行っていたので、高校に通いながらレッスンを受ける日々を過ごしていました。

━━出会った仲間たちとはどのように過ごしていたのでしょうか?

梶:みんなで一つの舞台をつくり上げていくので、当然ディスカッションをしていくわけですが、部活動以外でも友達同士で集まり、マンガを手にしながら、それぞれに役を割り振ってお芝居の練習もしていましたね。

━━なるほど。そういったさまざまなことを自発的に経験することが、何かを演じる上で大切だと思うのですが、お芝居の幅を広げるために常に意識はしていたのでしょうか。

梶:改めて考えてみると、中学生の頃に出会ったあの言葉の意味がよくわかりますね。

自分が実際に経験してきたことこそが、お芝居としてリアリティを持って表現できると思うので、もっともっと「その年齢でしかできないこと」を体験しておけば良かったなと思ってはいますね。

基本的にはずっと、つまらないほどに生真面目に生きてきたので、いわゆる“ムチャ”をもっと経験していたらまた少し違ったのかなとも思いますし。まあ逆に言えば、生徒会長をやっていたからこそわかることもあるとは思いますが。

 

プロフェッショナルとしての誇りを持ちながら取り組みたい

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