藤村長官、プルサーマル計画について「ある意味では白紙で考えていく」
藤村修官房長官は2011年10月3日午前の記者会見で、9月30日に経済産業省の第三者調査委員会が提出した最終報告書において、各地でのプルサーマル関連シンポジウムなどでいわゆる「やらせ」指示が7件あったと認定されたことについて、「大変遺憾なことで関係者の皆さんにおわびしたい」と述べた。また、このことで「地元の合意が得られなければ、プルサーマル計画の白紙撤回もあり得るか」と問われると、「プルサーマルについては今から検討していくこと。『やらせ』がどうとかと連関している話ではない」としながらも、「ある意味で、白紙で考えていく」と語った。
プルサーマル計画とは、原発から出る使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、ウランを混ぜ合わせた燃料(MOX燃料)を、再び利用すること。9月30日に経産省の第三者調査委員会がまとめた最終報告によると、北海道電力泊原発でのプルサーマル計画に関連するシンポジウムでエネルギー庁の職員が「(計画)推進の側で発言いただくことも準備をお願いしたい」と働きかけがあったことなどが認定されている。
これについて藤村官房長官は、「大変遺憾なことで関係者の皆さんにおわびしたい。今後2度とこのような事態が生じないよう、枝野(幸男)経産大臣のリーダーシップのもと、早急に再発防止策を策定・実行して、国民の信頼の回復に努めることが必用である」と述べた。
また、今後のプルサーマル計画については、「エネ環会議(エネルギー・環境会議)で、その他のさまざまな再生可能エネルギーなどと含めて、検討していく。単純に『やらせ問題』と連関しているものではない。エネルギー政策全体の問題だ」とし、プルサーマル計画について「地元の合意が得られなければ、計画の白紙撤回もあり得るか」と問われると、「ひとつの仮定のうえで『あり得るかあり得ないか』という質問なので、仮定をすべてはずして、ある意味で白紙で考えていく」と述べた。
◇関連サイト
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv65691547?po=news&ref=news#23:00
(三好尚紀、安部伸介)
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