『デアデビル』主演チャーリー・コックス来日インタビュー 『Netflix』にてシーズン2が配信中

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『Netflix』にてシーズン2(全13話)が配信中のドラマシリーズ『デアデビル』。かつて映画化もされたマーベルの人気コミックスを原作とし、物語は『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』『アイアン・フィスト』とクロスオーバーしながら、後にヒーローたちが共闘する『ディフェンダーズ』へとつながっていく構想も発表されている。

主人公のマット・マードックは、幼い頃に不慮の事故で視覚を失い、その代償に超人的な感覚を手に入れた弁護士。無数の欲望渦巻くニューヨークのスラム街ヘルズ・キッチンを舞台に、昼は盲目の弁護士、夜はクライム・ハンター“デアデビル”として法では裁ききれない悪へと立ち向かう。

このたび、マット役を演じるチャーリー・コックスにインタビューを行った。

Marvel デアデビル シーズン2 特別映像(YouTube)
https://youtu.be/TqzGi64Gr9Y

――シーズン1は、言わばデアデビルが誕生するまでの物語です。ひとりのキャラクターをあそこまで丁寧に掘り下げて語れるのは『Netflix』ならではだと思いました。

コックス:毎週放送されるテレビシリーズとは脚本のスタイルが違うんだ。テレビの場合、次の週も視聴してもらうためにクリフハンガー(その続きが気になるような中途半端な終わり方)を用意して、翌週には前回のあらすじが必要になる。ドラマの貴重な時間がどんどん減ってしまうんだ。でも、『Netflix』の場合はそういう問題が一切ない。13時間の映画を作っているような感覚で、時間を無駄使いすることなくどんどんと話が進んでいく。1話ごとに休憩を挟めるような作りにはなっているけど、もちろん一気見することも可能だ。

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――マットは目が見えないけど身の周りのあらゆる状況が理解できている、という特異なキャラクターです。さらに、弁護士の時とデアデビルの姿では演じ方も異なりますよね。

コックス:まずは“見えない”という意識が一番で、盲目であることに非常に重点を置いている。彼は感覚が優れているから、ある意味で目が見える人よりも多くのことを感じられる。だから、誰と一緒のシーンなのかが大切なんだ。(デアデビルの正体がマットだとは知らない)カレンとのシーンでは、特殊な能力について感づかれないように杖を使ったり物を指で触って確かめたりする。でもひとりのシーンでは普通の人と同じように行動している。撮影中はそれが難しいんだよ(笑)。死角になっているところの物をつかんだり、手元を見ずに傷口を縫う演技をしたり……、かなりのテイク数を重ねたよ。

――そんなマットに対して、シーズン2では新たに盛りだくさんの危機が迫ります。人気キャラクターのパニッシャーとエレクトラの参戦を聞いて歓喜したファンも多いはずです。

コックス:シーズン1で、マットの目的は宿敵ウィルソン・フィスクを倒すことに集中していた。そして、フィスクを始め、彼とつながるロシア・中国・日本のマフィアたちの前に突如としてデアデビルが立ちはだかる物語だった。でもシーズン2では、アイルランド・ロシア・中国・日本のマフィア、バイカーギャング、そしてパニッシャーやエレクトラ、さらにはフォギーやカレンの問題を含めた事務所の危機まですべての出来事がマットに対して降りかかる。その一つひとつの問題に蓋をしていくんだけど上手くはいかず、マットという人間が少しずつ崩れていく、という構造になっているんだ。

――日本人としては、ヤクザや忍者が暗躍してストーリーに深く関わってくるのも気になりました。

コックス:来日してまだホテルから出てないから、実際の日本のことは良く分からないんだけど……(笑)。日本のマフィアたちの延長線上にある“ザ・ハンド”というコミックスでも有名な組織の拠点が日本にある。グローバルな要素を取り入れることで、各組織の違いを上手く描ければと思っているよ。

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――シーズン2から参加したパニッシャー役のジョン・バーンサルについて印象を聞かせてください。登場した瞬間に「一筋縄ではいかないぞ」という雰囲気を醸し出していました。

コックス:仕事も強烈だったよ(笑)。彼については僕らの世代で最高の役者だと思っていたし、以前からファンだった。勇敢で、大胆で、とにかく素晴らしい俳優だ。演技に対して固執する、ある意味でクレイジーなところは自分と似ていると思った。2人とも情熱的で、すべてのことについて考えすぎてしまうんだ。共演シーンがあると、電話やメールで事前にやり取りをして、リハーサルを重ねて、何度も何度も意見を交換した。僕らのエネルギーは映像からも感じてもらえると思う。やり方は異なるけど、デアデビルもパニッシャーも強い信念をもっているキャラクターだから。彼との共演は、とにかく最高の6か月間だったよ。

――スクリーンでは、バットマンとスーパーマンが戦ったり、アイアンマンとキャプテン・アメリカが対立したりしています。デアデビルとして、今後戦ってみたいマーベルのキャラクターはいますか?

コックス:前に口を滑らせて怒られたことがあるけど、これは仮定の話だよ(笑)。今後のシーズンで描かれるかはまったく分からない、という前提で答えると、やはり“ブルズアイ”かな。コミックスも好きで読み込んでいるし、シリーズに欠かせないキャラクターだから、どこかで登場することを望んでいる。でもその場合、ちょっとカレンのことが心配になっちゃうけど……。あとはフィスクとの関係もコミックスで深く描かれているから、共闘したり理解を深めたり、彼が刑務所から出てきた後のストーリーも面白いだろうね。そして、絶対に戦いたくないのはハルクだ(笑)。

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『Netflix』公式サイト:
https://www.netflix.com/jp/

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よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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