【新名古屋めし】市内の居酒屋を中心にジワジワと人気を集める 「名古屋ハヤシ」って何だ?
デミグラスソース&赤味噌の深いコクが特徴
従来の名古屋めしをさらにアレンジして進化させた【新名古屋めし】を『メシ通』でこれまで何度か紹介したきた。そんななか、名古屋・栄の居酒屋を中心に「名古屋ハヤシ」なるメニューを新たな名古屋名物として広めようという動きがある。
名古屋ハヤシで地元を盛り上げようと、飲食店を経営する仲間たちと『名古屋ハヤシ倶楽部』を結成しました。名古屋市の市章「八」にちなんで、88の参加店を目指します
そう語るのは「名古屋ハヤシ倶楽部」部長を務める橋本雄生さんだ。
橋本さん自身も名古屋・錦3丁目で「おでん&ワイン カモシヤ」を営んでいる。
ところで、名古屋ハヤシとは、いったいどんなメニューなのか。
デミグラスソースに赤味噌を加えた、深いコクが楽しめるハヤシライスです。ほかにも愛知・岐阜・三重の食材を88%使うとか、別添えの調味料で味の変化を楽しめるようにするといった“名古屋ハヤシ8カ条”を作りました(橋本さん)
カレーライスに赤味噌を隠し味に入れるとコクが増して美味しくなるように、デミグラスソースも同じ効果があるのだ。名古屋ハヤシ8カ条は以下の通り。 その1 デミグラスソースを使う その2 赤味噌を使う その3 卵を使う その4 ライスとソースをまぜて提供する その5 提供後にかける調味料で違いを出す その6 東海3県の食材が88%入っている その7 東海3県を元気にしたいと考えている その8 新しい名古屋めしを広める情熱がある
「まぁ、いろいろと謳っていますが、名古屋ハヤシのビジュアルを見れば、巷のハヤシライスとの違いは一目瞭然です」(橋本さん)と、出していただいたのがこれ。
大阪「自由軒」の名物カレーのように、ルーを混ぜたご飯の真ん中に卵黄がのっている。実に食欲がそそられるビジュアルだ。
「おでん&ワイン カモシヤ」の名古屋ハヤシ(680円)のベースとなるのは、牛すじとしじみの旨みがぎっしりと詰まったダシ。名古屋の市章「八」にちなんで八穀米を使っているのも特徴だ。八穀米は固めに炊いてあるので、リゾット感覚で楽しめる。ハーブ七味をかけて食べても美味しい。
お店情報
おでん&ワイン カモシヤ
住所:愛知県名古屋市中区錦3-16-8 森万ビル1F
TEL:052-963-6730
営業時間:16:00頃~24:00(金・土・祝前日は~翌2:00)
定休日:日曜
ウェブサイト:http://www.hotpepper.jp/strJ001059144/
お店それぞれの味と個性が楽しめる名古屋ハヤシ七変化
名古屋ハヤシ倶楽部に参加しているのは現在7店舗。以下にそれぞれの名古屋ハヤシを紹介しよう。
酒と野菜料理 DUO
まずは旬の野菜を中心に、素材を生かした料理が楽しめる栄3丁目「酒と野菜料理 DUO」。ここの名古屋ハヤシ(680円・税込み)は、オムライス風。たっぷりと添えられた岐阜県産のクレソンのほろ苦さがアクセントに。ケチャップで酸味をプラスしても美味。
お店情報
酒と野菜料理 DUO(デュオ)
住所:愛知県名古屋市中区栄3-12-6 インペリアルプラザB1
電話番号:052-241-5133
営業時間:17:00~24:00
定休日:日曜、祝日
ウェブサイト:http://www.hotpepper.jp/strJ000428346/
旬鮮台所 ひのゑ
栄4丁目「旬鮮台所 ひのゑ」は、鹿児島の漁師から直接仕入れる新鮮な魚介が自慢。名古屋ハヤシ(756円・税込み)は、人気のどて煮の牛すじと豚ホルモン、コンニャクをミンチ状にしてデミグラスソースと合わせた、こだわりの一品。隠し味にホールトマトを使い、ほのかな酸味を感じる。スパイシーチーズをかけるとパンチ のある味わいに。
お店情報
旬鮮台所 ひのゑ
住所:愛知県名古屋市中区栄4-15-23 ライオンズマンション久屋公園1F
電話番号:052-251-0307
営業時間:11:30~14:00、18:00~24:00(23:00L.O.、土曜18:00~翌1:00・24:00L.O.)
定休日:日曜、祝日
ウェブサイト:http://www.hotpepper.jp/strJ000955095/
住吉町酒場 もくらん
2014年5月、栄・住吉町にオープンした「住吉町酒場 もくらん」。カウンター上のショーケースから選べる小鉢や干物、燻製など、種類豊富な焼酎や日本酒に合う酒肴を用意している。名古屋ハヤシ(800 円、小500円・税込み)は、トロトロに煮込んだもつ煮がたっぷり入る肉食系。付け合わせのキムチと別添えの山椒で後味はさっぱり。
お店情報
住吉町酒場 もくらん
住所:愛知県名古屋市中区栄3-9-22 グランドビル3F
電話番号:052-251-7060
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:日曜、祝日
ウェブサイト:http://www.mokuran.com/
ボクモ
栄5丁目「ボクモ」は、オーナーが厳選したワインやビールに合う、有機野菜を使った料理が人気。生演奏やトークライブ、朗読、占いなどイベントも開催している。
こちらの名古屋ハヤシ(648円・税込み)は、オーナーが自らの田んぼで育てたお米、ハツシモを使用。粒が大きくて粘り気が少ないのでハヤシによく合う。バルサミコソースも◎。
お店情報
ボクモ
住所:愛知県名古屋市中区栄5-26-39 GS栄ビルB1
電話番号:052-253-6950
営業時間:18:00~24:00(金・土曜は~翌1:00)※イベント開催時は営業時間変更あり
定休日:日曜、祝日
ウェブサイト:http://www.hotpepper.jp/strJ001089008/
八真人
料亭出身の料理長が作る絶品料理と種類豊富なお酒が楽しめる東区東桜2丁目「八真人(やまと)」。仕込みの丁寧さが伝わってくる名古屋ハヤシ(700円・税込 み)は、人気メニューの牛すじの土手煮と、自家製デミグラスソースの割合が絶妙。温泉卵との相性も抜群だ。別添えの調味料が京一味というのも和食店らし い。
お店情報
八真人(やまと)
住所:愛知県名古屋市東区東桜2-22-6
電話番号:052-938-4450
営業時間:11:30~14:00、17:00~24:00(土曜は7:00~23:00)
定休日:日曜
ウェブサイト:http://www.hotpepper.jp/strJ001022201/
洋食厨房 ムギ
錦3丁目「洋食厨房 ムギ」はこぢんまりとした、アットホームな雰囲気の洋食店。洋食店の命ともいうべき自慢のデミグラスソースに赤味噌とスパイシーなカレーソースをブレン ド。半熟の目玉焼きを潰したり、パルメザンチーズや黒胡椒をかけたりと味の変化も面白い。愛知県産米をスープでじっくりと炊くので、提供まで少々時間がか かるが、待ってでも食べたい一品だ。
お店情報
洋食厨房 ムギ
住所:愛知県名古屋市中区錦3-16-8 森万ビルB1
電話番号:052-954-0102
営業時間:11:45~14:00(L.O.)、18:00~23:00(22:00L.O.)
定休日:日曜
ウェブサイト:http://mugi.on.omisenomikata.jp/
「名古屋ハヤシ」の提供時間は基本的に夜の営業時間内のみ。今後参加店もどんどん増えていくそうなので、『名古屋ハヤシ倶楽部』公式ホームページをチェックすべし!
書いた人:
永谷正樹
名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。
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