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「目指すのは、ボルドーやブルゴーニュのようなまちづくり」。新しい視点で日本酒の可能性を切り開く男

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日本に眠る愉しみをもっと。
美しい自然、土地に宿る歴史や文化、風土に育まれた豊かな食文化。そんな土地の魅力を、時代を代表する料理人、クリエイター、そして、地域の人々と共に、世界に発信する活動体です。http://www.diningout.jp/ , Facebook

「日本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに据え、「地方と食」にフィーチャーした様々なプロジェクトを展開する「DINING OUT(ダイニング・アウト)」。取り組みの一環として、今回は人気が復活しつつある「日本酒」に注目。話を聞いたのは、これまでとは違うアプローチで業界の活性化を図るミライシュハン株式会社CEO山本祐也氏と、和酒コーディネーターとして活躍するあおい有紀さんです。

「同級生に酒造の息子がいて
身近な存在でした」

「目指すのは、ボルドーやブルゴーニュのようなまちづくり」。新しい視点で日本酒の可能性を切り開く男

あおい:まずはミライシュハンが手掛けている日本酒に関するビジネスの内容について教えてください。

山本:主要事業は大きく分けて3つあります。

1つ目は、ミライシュハンが新しい日本酒を企画・販売するブランド事業。私たちが消費者目線で、「あるといいな」と思った日本酒を企画し、協業している酒蔵の杜氏と共同開発、販売しています。

2つ目は多数の酒蔵に参加してもらっているイベント「KURA FES」などを企画・運営しているPR・イベント事業。これは商業施設などのスペースで、日本酒と料理をマリアージュしたものを体験してもらうというもの。

3つ目は、セレクトショップ的な視点で日本酒を厳選し、自社のECサイト「Six Star Sake」などで販売する酒類販売事業です。その他事業として、オーダーメード日本酒事業や蔵元の資金調達を支援するクラウドファンディング事業も展開しています。
「目指すのは、ボルドーやブルゴーニュのようなまちづくり」。新しい視点で日本酒の可能性を切り開く男

山本氏が手がける日本酒ECサイト「Six Star Sake」には、厳選された日本酒が並ぶ。

あおい:山本さんは大学卒業後に証券会社に入社されたそうですが、日本酒に興味を持ったきっかけは何だったのですか?

山本:私は石川県出身で、高校の同級生に酒蔵の息子が何人かいたので、日本酒は身近な存在でした。実際に日本酒業界で働きたいと思っていたのですが、酒を造るのは酒蔵を代々継いできた人間だから酒造りそのものには関われない。じゃあ、日本酒の魅力を広めることや、日本酒業界へ資金を調達しビジネスを活性化させるといったことなら携わることができるのではないかと思い、大学卒業後に金融業界へ進んだのです。

「日本酒は地元の原料を使い
地元で大きくなっていく」

あおい実際に学べたことはありましたか?

山本私が金融業界へ入った目的は、日本酒業界で新しいビジネスを始めるための下準備。といっても、今の私のキャリアだけでは経験や知識はまだまだ足りません。ただ、ずっと金融マンをやっていく人たちや、活躍の場を求めて海外へいく人たちにOBとしてコミュニケーションできる関係性を築けたことが、最も大きな収穫でした。古巣の人たちの知恵を借りることができるのは、日本酒業界にとってもよいことだと思います。

あおい高校時代に酒蔵が実家の友達がいたということですが、大きな影響を受けたのですか?

山本地域のために頑張ってきた会社でも、成長して大企業になってしまうと、石川県民だけを雇う会社ではなくなる。会社が東京へ移転することもあります。つまり、会社が大きくなっても、その地域の雇用が増え、地域に貢献できるかというとそうではないのです。けれど、例えばボルドーのワイナリーは規模が大きくなったからといって、オーストラリアにワイナリーを新設するかというと、それはありえない。同様に日本酒の業界も、酒蔵は基本的に地元の原料を使って地元で大きくなっていく。海外から安いものが入ってきても差別化できるので、客観的に見てビジネスとしておもしろそうだと思いました。
「目指すのは、ボルドーやブルゴーニュのようなまちづくり」。新しい視点で日本酒の可能性を切り開く男

あおい:すでにいろいろな事業をスタートさせていますが、山本さんが日本酒に感じる魅力は何ですか?

山本:日本酒の原料は米と水と麹なので、私たちは日本酒をエッセンス・オブ・ジャパンと呼んでいます。米は農業で、水は山岳国である日本の天然資源、そして麹は歴史のある発酵文化。だから日本そのものじゃないかって。存在そのものが日本を凝縮したもので、そこが一番の魅力かなと思っています。

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