怖いのは自然エネルギーよりも自然食品かもしれない
今回は藤沢数希さんのブログ『金融日記』からご寄稿いただきました。
怖いのは自然エネルギーよりも自然食品かもしれない
僕は、自然エネルギーに税金を湯水の如く注ぐのがいかに馬鹿げているか、いろいろとブログを書いてきたのですけど(もちろん補助金なしで競争するなら大歓迎ですが)、最近、怖いのは自然エネルギーよりも自然食品の方ではないかと思うにいたりました。
僕もたまに友人のお家のランチとかディナーに呼ばれることがあるんですけど、だいたい綺麗な専業主婦の奥さんがいて、麻布とか恵比寿とか白金とか代官山に住んでるってのがパターンです。それで専業主婦って暇で暇でしょうがないし、子どもがいたらそりゃ子どもはかわいいということで、“子どものために”自然食品にはまってる人がすごく多いのですよ。
有機栽培とか無農薬栽培とか、そういう自然食品に凝っているんですね。凝ってるぐらいならいいんですけど、暇で下手に金もあるからどんどんエスカレートしていくんですよ。最初はなるべく有機野菜を使うとか、そんなものなんですけど、そのうち全部有機野菜じゃないとダメになってしまう。そうするとそういう期待に応える業者が山ほどあって、どんどんハマっちゃうんです。はっきりいって新興宗教ですよね。この自然食品教に入信しちゃった奥さんが、僕の知り合いに本当に多い。
こうなってくるとふつうの市販のお菓子とかは添加物が怖いから絶対に子どもに口にさせない。そしてそれをあおるマクロビオティックのセミナーとかもいっぱいある。これがこじれてくると、社会生活が営めなくなってくるのは、他の新興宗教と同じで、たとえば子どもが友達の家に遊びにいった時とかに「絶対に出されたオヤツは食べたらだめよ」とかお母さんがいったりします。
結局、そういう添加物入りの食品を与える他の家庭が怖いから、同じ宗派のお母さん方でかたまりはじめます。そしてこうやって集団になった信者は、やがてマクドナルドのハンバーガーとかを子どもに与えたりする“常識のない”他の家庭を攻撃しはじめたりするんでね。異教徒の弾圧です。
それでそういう家庭の子どもを見ていると、無農薬玄米だとか、無農薬なんだかとかばっかり食べてるから、なんか細くてか弱いんですよね。よくいえば上品なんですけど。
今、麻布とか恵比寿とか白金とか代官山みたいな高級住宅地でこの新興宗教が蔓延しております。けっこう怖いです。みんな気をつけてください。
参考資料
「無添加はかえって危ない ―誤解だらけの食品安全、正しく知れば怖くない、有路昌彦」2011年08月26日『金融日記』
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51852095.html
執筆: この記事は藤沢数希さんのブログ『金融日記』からご寄稿いただきました。
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