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OGRE YOU ASSHOLE、D.A.N.、Albino Sound、Qrionの4組が渋谷WWWで競演

OGRE YOU ASSHOLE、D.A.N.、Albino Sound、Qrionの4組が渋谷WWWで競演

スペースシャワーTVが主催する新たな音楽とカルチャーの祭典「TOKYO MUSIC ODYSSEY 2016」の一環として実施するライブイベント「SPACE SHOWER ALTERNATIVE ACADEMY」を2月23日東京・Shibuya WWWにて開催した。このイベントの模様は、3月27日22:00よりスペースシャワーTVにてオンエアされる。

惜しくもメンバーがインフルエンザ感染のためceroの出演がキャンセルになってしまったものの、OGRE YOU ASSHOLE、D.A.N.、Albino Sound、Qrionという実に個性的な面々が一堂に会する貴重な一夜を見逃すまいと、この日の渋谷WWWにはオープンからたくさんのオーディエンスが集まっていた。

LOUNGEにてイベントの一番手を飾ることになったのは、AOKI takamasaをミックス・エンジニアに迎えたデビュー・アルバム「Cloud Sports」を昨年10月にリリースした、若きプロデューサー/マルチ・プレイヤーであるAlbino Sound。ノイズともアンビエントともいえる深いリヴァーヴがかけられた音響の中、徐々にビートが顔を出し、そこに流麗かつ丹念にレイヤーが重ねられていく。時おり音の隙間を覗かせつつも、ゆるやかにレイヤーやビートを変化させていき、映像喚起力の高いサウンドでオーディエンスを「ここではないどこか」へと誘うかのようなパフォーマンスを披露。その甘美な世界観に浸っているとあっという間に定刻となり、「ありがとうございました!」という彼の挨拶でハッと現実へ引き戻された。

その後MAIN STAGEに現れたのは、昨夏にデビューEPを発表するや否や大きな話題を呼んだ東京を拠点とするトリオ=D.A.N.だ。今回のライブは今年4月にリリースされる待望のデビュー・アルバム「D.A.N.」でも全曲に参加しているという小林うてなをサポートに引き連れての4人編成となっており、さっそく新曲“Zidane”からプレイ。リズム隊が濃厚かつ重心の低いグルーヴを生み出しながらも、しっかりとした歌心も忘れない。続いて彼らの代表曲でもある“Ghana”ではステージ背後の幕が開き、VJを使った演出も加わる。スティールパンやサンプラー、時にはコーラスまでも担当する小林うてなもバンドの演奏と息がピッタリ合っており、サウンドにより広がりと奥行きを持たせることに成功していた。そして“Native Dancer”や“Time Machine”といったファンにはお馴染みの新曲を挟みつつ、トロピカルな代表曲“Pool”でクロージング。アルバム・リリースのちょうど1ヶ月後には、再びWWWにて初のワンマン・ライブを行うことも決定しており、D.A.N.の快進撃はまだまだ止まらなそうだ。

再びLOUNGEに戻ると、札幌出身の若き女性プロデューサー/トラックメイカーにして、すでに海外アーティストとのコラボや共演も果たしているQrionのライブがスタート。アメリカのエージェンシーと契約を交わし、現地への移住も控える注目の存在とだけあって、メイン・フロアから多くの人々が流れてきたのが印象的だった。自身の楽曲やリミックスなどを軸としたDJに近いスタイルながら、リアルタイムでエフェクトやサンプラーを効果的に挟み、めまぐるしく曲の表情を変えていく。ゴリゴリのヒップホップ・ネタを使った楽曲でも、あえてアゲ切らない独特のテンション感でアウトプットされるのが面白い。かといってチルアウトするわけでもない静かな興奮がそこにはあり、最後はとびきりキャッチーな“Beach”を投下、カットアップされたヴォーカルが別れを惜しむかのように鳴り響く中、万雷の拍手と共に幕を下ろした。

そして、この夜の大トリを務めたのはOGRE YOU ASSHOLE。フロントマンの出戸学(Vo、Gt)が「こんばんは」と挨拶すると、初っ端から新曲を2曲続けてプレイする「攻めの姿勢」が実に彼ららしい。ダビーでサイケデリック風な1曲目と、パーカッシヴな打楽器が印象的な2曲目に続いて演奏されたのは、より鋭角的かつ攻撃的にアレンジされた“見えないルール”。これでガラッとフロアの空気を一変させ、続く“フラッグ”ではトライバルな味付けが加えられたイントロから徐々に加速、4人の生み出すフレーズが激しく絡み合い、一気にボルテージを上げる。さらに緩急をつけるかのように挟んだ“黒い窓”、“夜の船”といったミディアム〜スロウなナンバーでは、ピンク・フロイドもかくやのギター・ソロを披露するなど、その表現力の豊かさ/引き出しの多さに改めて驚くばかりだ。

ラストは原曲の面影を感じさせないほど壮大に生まれ変わった“ワイパー”。タメを効かせた終盤のバンド・アンサンブルはまさに圧巻の一言で、フロアごと成層圏の向こうまで連れ去っていくかのような轟音を鳴り響かせ、大団円を迎える。彼らがステージを去っても長い間アンコールを求める拍手が鳴り止まなかったが、オーディエンス一人ひとりの晴れやかな表情が、「SPACE SHOWER ALTERNATIVE ACADEMY」の成功を物語っていた。

Text by Takazumi Hosaka
Photo by SUSIE

番組情報
「TOKYO MUSIC ODYSSEY 2016 SPECIAL」
初回放送:3月27日(日)22:00〜23:00
リピート:4月予定

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スペースシャワーTVhttp://www.spaceshowertv.com/

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