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すべての働くママ必見。KDDI研究所のママ社員が目指す「在宅勤務革命」とは?

ITの進歩や女性の社会進出によって、働き方にも多様性が生まれてきた。なかでも、「tele(離れた場所)」と「work(働く)」をかけあわせてできた「テレワーク」は、通信技術を用いた”時間や場所にとらわれない働き方”として注目を浴びている。本人が働く場所によって「在宅勤務」「モバイルワーク」「サテライトオフィス勤務など」の3種類に分けられ、日本の労働環境が抱えるさまざまな課題を解決できる施策として、現在、複数の企業で導入されている。

KDDI研究所の明堂絵美は、育休中に夫の長野県への転勤が決まったが、自社の「顔の見える」テレワークシステムにより職場へ復帰。現在、自ら映像と音声を職場と常時接続して業務するシステムのモニターとなり、テレワークの普及と利便性向上に向けた開発プロジェクトに携わっている。

「育児に追われているママが、テレワークを使って実際どんな風に働いているの?」。そんな疑問を解消すべく、T&S編集部員は一路、明堂が現在住んでいる長野県へ。この雪景色に染まった土地から、平日はテレワークを通じて仕事をこなすことで感じるメリットや課題、テレワークの今後の可能性について、話を聞いてきた。

夫の転勤。判断を迫られるなかで生まれた「新たな選択肢」

――まずはテレワークを始めることになったきっかけを教えてください。

「大きなきっかけとなったのは、夫の転勤でした。それまでは都内で共働きをしていたのですが、私が育児休暇に入っているあいだに、夫の長野県への転勤が決まりました。

子どもが生まれる前だったので、当時は『半別居でもどうにかなるかな』と考えていたのですが、実際に育児をしてみたら、ひとりではなかなか難しいことがわかって……。育児と家事、仕事の両立って簡単に言うけれど、本当に体力がいるんです。私にとっては、ハードルが高いものでした。

それでもう長野まで夫について行くしかないと思ったのですが、長野市周辺では技術職で働くことはむずかしいと思ったんです。だから当初はこれを機に退職することも考えていて

そこで上司と話をしているなかで、『じゃあテレワークのプロジェクトに入って、自分でモニターになりながら開発を進めてみたらどうだ』という提案をもらったのが、『顔の見える』テレワークを始めたきっかけなんです」

――KDDI研究所では、ほぼ前例がないなかでテレワークがスタートしたと聞いています。不安などはなかったのでしょうか?

「もちろん不安はありましたし、映像や音声の乱れとか、そうした細かなストレスが最初のうちは多かった。ただ私自身、学生時代から画像関係の研究をしていて、技術的にも興味がある分野でしたし、これから同じようにテレワークを経験する人たちの役に立てるなら、という想いがあったので、前向きにスタートすることができました。

また、周囲のサポートも手厚かったです。とくに研究所の所長をはじめとする上層部やグループリーダーが、今後の社会を見据えたうえでのテレワークの有用性・必要性について真剣に考えて検討していたので、テレワークを利用できる風土は整っていたように感じます。

同じグループの同僚にも、『頑張って』と応援してもらい、トラブル発生時の機材設定なども協力してもらっているので、その人たちがいなかったらこんなふうには働けていません。

もちろん遠隔ではできない仕事もありますが、チームプレイで仕事することを同僚に認めてもらっているからこそ、今まで働けていると実感しています」

職場の上司とテレワークで実際にコミュニケーションを取る明堂

明堂のパソコン画面から見た職場風景。俯瞰できる位置にカメラが取り付けられており、職場の雰囲気や同僚・上司の不在状況が常時確認できるようになっている

職場から見た明堂の映像。プライバシー保護の観点から、背景は自動的に職場の映像に差し替えられるように加工されている

常時接続されているので、わざわざマイクをオンにしなくても、常に会話ができる環境が整っている

――開発中の「顔の見える」テレワークシステムを使って得られたメリットなどがあれば教えてください。

「このシステムを使わないで数週間、在宅勤務をしたことがあるのですが、職場の様子がわからないため、依頼された仕事の背景をしっかり理解することができず、見当違いな資料を作ってしまったりしていました。あとは、仕事や職場の状況の変化がリアルタイムでわからなくて、無駄な仕事をしてしまうこともありました。

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