自分の腕を切り落として生還! 少女が砂漠を1600キロ踏破……映画化されたサバイバルの実話たち
太平洋沖4800kmという死の海域で捕鯨船“エセックス号”を襲った衝撃の実話を描いた『白鯨との闘い』が現在公開中。アメリカ捕鯨史上最悪の海難事故で起こった実話を描きだす本作です、世の中には我々の想像を絶するサバイバルの実話がいくつも存在しています。様々なシチュエーションで、人々がどうやって生き延びてきたのか、実際に比較してみましょう。
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「自分の腕を切り落として生還!?映画の題材にもなった登山家」
映画『127時間』の題材ともなった実話。米国ユタ州のキャニオンランズ国立公園に存在するブルージョン・キャニオンという人気のない渓谷で起こった遭難事故だ。歴戦の登山家、アーロン・ラルストンは、北米最高峰のマッキンリー挑戦に備えた肩慣らしのつもりで、誰にも目的地を伝えること無く1人でこの渓谷にでかけた。
登山は順調に思えたが、アクシデントが起こる。彼は崩れ落ちた岩に右手を挟まれ、全く身動きが取れなくなってしまったのだ。食料も水も1日分しか持っていないという状況で、彼は3日間そこから一歩も動けない状況に陥る。生還するために彼が選んだのは、“自分の右腕を切り落として脱出する”という究極の決断だった。彼は右腕を失うも地獄から生還し、今でも登山を続けているという。
「裸足で東京―沖縄間を踏破!?アボリジニの少女が見せた奇跡」
1931年、オーストラリアでの実話。3人の幼い少女が当時の政策によって親元から引き離され、先住民の収容所に送られた事件だ。こちらも映画『裸足の1500マイル』の題材となっている。
オーストラリアの先住民であったアボリジニは、農場労働者や使用人として教育することを目的に親元から引き離され、劣悪な環境の収容所に入れられた。脱走して捕まれば厳しい罰が待っていたが、当時14歳だったモリー・クレイグは11歳の異母妹、8歳のいとこを引き連れて脱出を決意。砂漠のど真ん中で、東京から沖縄までに相当する1600キロという途方も無い距離を徒歩で踏破するという無謀な挑戦に挑むこととなった。両足に怪我を負い、感染症を引き起こしながらも、追手から隠れながら故郷に戻ることに成功したのだった。
「定員12名の救出艇に、生存者は32名!荒れ狂う海の中、救出に向かった男たちが起こした奇跡」
こちらは2月27日(土)に公開される『ザ・ブリザード』の題材となった実話。1952年2月18日未明、マサチューセッツ州ケープコッド沖を最大規模のブリザードが襲い、強風と高波を受けた巨大タンカー、ペンドルトン号は真っ二つに割れてしまった。アメリカ沿岸警備隊は、風速40m超の吹雪と20m超の高波を伴うブリザードが吹きすさぶ中、コンパスすらも失いながら、わずか4名の隊員と小さな木製の救助艇を頼りにタンカーに残された人々の救出に向かう。さらに、生存者32名に対し、救助艇の定員は12名。絶望的なミッションに挑んだ男たちの、真実の物語だ。
「太平洋のど真ん中で船が座礁。3ヶ月に及ぶ漂流生活から奇跡の生還」
1819年に出港した捕鯨船“エセックス号”の乗組員達は、太平洋沖4800キロという海域で体長30メートルの巨大な鯨と遭遇し、船が沈没。オーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)が指揮をとり、小さなボートで脱出した彼らは、3ヶ月にも及ぶ極限の漂流生活を余儀なくされる。食料も水も尽き、仲間が次々に倒れていく中、陸に残してきた家族を思い、何としても生き残るべく男たちが下した“究極の決断”とは? こちらは現在公開中の映画『白鯨との闘い』で明らかになる。圧倒的な映像美と男たちの重厚なドラマを、是非劇場で目撃して欲しい。
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