デヴィッド・ボウイ、大回顧展「David Bowie is」の日本開催を発表
デヴィッド・ボウイのニュー・アルバム『★』が、69歳の誕生日にあたる1月8日に発売された。その記念すべき日に、日本のファンにとって嬉しいニュースが到着。2013年にイギリスで開催されたデヴィッド・ボウイの大回顧展『David Bowie is』の日本開催が2017年春に決定したのだ。

大回顧展『David Bowie is』は、前作『ザ・ネクスト・デイ』(2013年)発売直後イギリスで開催され、ロンドン、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)のキュレーター、Victoria Broackes、Geoffrey Marshの監修により、デヴィッド・ボウイのアーカイヴから厳選された300点以上の貴重な品々が展示、音楽、ファッション、デザイン、演劇、アート、フィルムなど、ボウイの世界観が忠実に表現された大規模な回顧展。現在までにカナダ、ブラジル、ドイツ、アメリカ、フランス、オーストラリア、オランダで開催し、音楽活動50年のキャリアを持つデヴィッド・ボウイの魅力に、引き続き世界的な注目が集まっている。
この記念すべき日を祝して、鋤田正義氏(写真家)、高橋靖子氏(スタイリスト)、山崎洋一郎氏(ロッキング・オン編集長)、計3名のデヴィッド・ボウイを愛する日本の著名人の方々からメッセージが寄せられているので、是非ご覧になってほしい。
photo by Jimmy King
■『David Bowie is』詳細ページ
http://www.vam.ac.uk/content/articles/t/touring-exhibition-david-bowie-is/
【各著名人からのメッセージ】※敬称略/五十音順
■鋤田正義(写真家)
長い10年間の空白、そして世紀のカムバック劇と言われた2013年のアルバム、と同時にイギリスV&Aミュージアムの回顧展”David Bowie is”がロンドンから始まった。
そしてその回顧展は今なお世界の都市を巡回中…。このビッグな企画展はまだまだ先の予定も決まっているという。
1972年から彼を撮影している僕も大いにエネルギーをもらっていて、2013年のロンドンをはじめ、東京、パリ、ボローニャ、メルボルン、ニューヨークと小規模ながら僕の”David Bowie展”もワールドツアー中だ。
そして世界中の若いファンを巻き込みながら、ニュー・アルバムのリリース。
彼のアーティストとしてのエネルギーを再び感じ取ったところです。
■高橋靖子(スタイリスト)
そこは,庭でもあり,宇宙でもある。
暗くもあり、明るくもある。
庭から、宇宙から、未知なるものを発見し、世界を創り、人々をインスパイアする。
その次元に食らいつくために、この曲を聴く。
■山崎洋一郎(ロッキング・オン編集長)
ボウイがかなり緻密に作りこんだデモを新世代のジャズ・ミュージシャンに演奏させた」という制作プロセスそのものが、このアルバムの本質だ。
デヴィッド・ボウイの「先鋭的なアーティスト」の部分が的確に抽出され、今の時代にアウトプットされている。
『LOW』、『スケアリー・モンスターズ』、『ヒーザン』のように、ロックとアートとポップの三角形のちょうどまん中に位置する、緊張感のあるボウイらしい傑作だと思う。
スキマ時間にどうぞ!