都市から人が消える!中国の経済発展が5つの廃墟を生み出した!
急速な経済発展のひずみが生じ、環境問題や食品偽装等の問題で国民の安全が脅かされている中国。日本の高度経済成長期を思わせるような惨状に、まさに「歴史は繰り返す」と感じながら見ている方も多いのではないでしょうか。
そんな中国には、住宅や工場の建設ラッシュなどの影響で、廃墟と化している場所や建造物が数多く存在しています。中には、都市ごと廃墟となってしまった「放棄都市」と呼ばれている場所もあるようですね。
今回はそんな中国各地に点在する廃墟を、5つ厳選して紹介します。廃墟やゴーストタウンを周るのが好きな方は必見です。
天津

世界中を震撼させた爆発事故の記憶も新しい天津。現場の映像を見て、非常に寂れている場所だと感じた方も多かったことでしょう。
天津市には経済発展と人口増加に伴って建設したニュータウンが数多くあり、そこに買い手がつかなかったためにゴーストタウン化してしまっている地区が数多くあります。
写真のようにまるでおとぎ話のようなおしゃれな建物や高層マンションにも、人が一人も住んでいないというような場所がザラにあるのが現状です。
Wonderland

一人っ子政策を長らく続けてきた中国は、10年ほど前から少子化問題が顕在化してきています。その割を食ってしまっている産業のひとつがテーマパークです。
このWonderlandは2000年ごろに開業予定で建設を進めていましたが、採算の見込みが立たなくなったことから1998年に開発がストップ。一度も稼働していないアトラクションだけが残された廃墟になってしまっています。
オルドス市

中国内陸部、内モンゴル自治区の砂漠地帯を切り開いて作られたのがこのオルドス市です。
豊かな鉱山資源が産出するこの地域には、野心的なビジネスマンが数多く集まって一時期オフィスビルやマンションが建設ラッシュとなりました。
しかし、中国の内陸部ということもあって人だけが集まらず、買い手のつかないビルやマンションが残されたままになっています。
汕頭市

スワトウ刺繍という刺繍が世界的に有名なこの汕頭(スワトウ)市は、旧市街が廃墟と化していることで話題を集めています。
旧市街の歴史ある街並みがきちんと保存されておらず、建物が荒れ果ててしまっているところが多くなっており、新しい建物が多数建設されている新しい市街地との対比が印象的です。
浙江省山岳地域

中国は大都市圏に人口が集中しており、地方での過疎化が進行していることも社会問題となっています。
小さな農村の中には放棄された場所も数多くあるのですが、この浙江省の山岳地域は、廃墟と化した農村がまるでおとぎ話の世界のようになっていると話題になり、結果的に観光地化した珍しい例だと言えますね。
廃墟もこのように使いようによっては再度生かすことが可能だと言えるかもしれません。
まとめ
無計画な建設や建築によって廃墟になってしまった建物たちは、まさに「栄枯盛衰」を具現化している存在だと言えるでしょう。
中国経済も以前に比べると頭打ちになりはじめていますので、今後もこのような廃墟は増えていく一方かもしれません。廃墟でしか味わえない独特な感覚は、ぜひ一度直接訪れて感じてみたいところです。
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