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「尾木ママがBPOの委員だった」 アナログ停波特番(2)

宇野: 特撮番組とかでも、怪人が人をなかなか殺さないんです。殺すシーンがない。なんとなく抽象的に街がイメージ的に破壊されるというシーンになっているんです。

津田: 怪人もコンプライアンス(法令遵守)を守っているわけね。

津田: 意外と怪人は律儀なんですよ。

吉田: それをコンプライアンスだという考えは、そもそも間違っている。

■初めて「やらせ」という言葉が使われた番組とは

フジテレビの番組で「やらせ」があったとされる件について語る福原氏と吉田氏

津田: もう1つ、情報番組だけではなく、バラエティではなくて、もう少しこれは真面目なクレームというか社会問題になったのがこれです。テレビの「やらせ・ねつ造問題」。結構この「やらせ・ねつ造」とテレビの歴史は古くて1965年から85年にやっていた「アフタヌーンショー」(テレ朝)では、ディレクターが少年らにリンチを依頼、暴行を教唆。こんなことあったんですね。知らなかった。

池田: これは「やらせ」という言葉が使われた初めての事件。

津田: そうなんですね。こういうことがありました。でも、こんな事件があったわりには結構長く続いたんですかね。これは終わったんですか、これで。

池田: (番組の)最後のころではないかな。

津田: ああ、なるほどね。

池田:  85年くらいだったから。なんでこれが印象に残っているかというと、「やらせ」という言葉は放送業界の言葉ではない。

津田: ほうほう。

池田: 要するに新聞がテレビの番組を叩くときに使った言葉なんです。

津田: 「やらせ」。

池田: 僕らは、少なくともNHKでは「やらせ」という言葉を普通の業務の中で使うことは全然ないし。

吉田: うん、ない。

池田: 民放でも「やらせ」という言葉は使わない。

吉田: 攻撃用語ですよね。

池田: あれは要するに、最初から非難する意味がこもっているわけで、いかにも業界用語みたいに見えているけど、全然業界用語ではないんだよ。

津田: 確かに新聞とテレビはずっと対立しているところがありましたもんね。そういう意味での、新聞側からのテレビへの攻撃用語として「やらせ」というのがあったのだと思いますが、87年にもありました。87年から92年にやっていた、またこれもテレ朝。「素敵にドキュメント」。これは女性の性行動をテーマにした回で、一般人として紹介した女性が実は無名のタレントだったという。これはそんなに問題なのかという気もしつつも、これが発覚して問題視されたということですね。もう1つ、これはちょっと重い。フジテレビ98年から99年の「愛する二人別れる二人」という番組で、出演者がスタッフからやらせをもちかけられたと遺書に残して自殺という。これは(吉田氏と福原氏の)どっちに聞けばいいですか。福原さんにうかがっていいですか。

福原: 自殺ってありましたっけ?

吉田: ここに書いてあることが、まったく正しく事実であるとは、僕は思わないけれども、そこに関連性があるかどうかは別として、事実としてそういうことがあったとは思うんです。

津田: なるほどね。

吉田: (自殺)という形で取り上げられたという話であって。

津田: そうですね。

吉田: これに書いてあることが全部事実としてあったかどうかは・・・。

津田: そうですよね。

吉田: という問題になったということでしょ。

津田: そうでしょうね。そもそも「やらせ」をもちかけられて、なんで死ぬんだという、その因果関係がわかりづらいところがありますが。

吉田: それはまさしく・・・。

津田: ただその、関係者の方が自殺したという事実だけはあるということなんでしょうね。

吉田: あるんでしょう、なるほどね。

池田: ここに書いてないけど、1993年には「(奥ヒマラヤ禁断の王国・)ムスタン』やらせ事件」というのがあって、「NHKスペシャル」でネパールの奥の国でこんなことがありますという番組で、奥ヒマラヤ禁断の王国・ムスタン)、石が落ちてきて大変だみたいなことをやっているのが、実は石を落としているのがスタッフだったとかいうのを朝日新聞がバラしてしまって、(NHKの)会長がNHKの歴史上初めて訂正放送というのをやって、「あの番組は間違いでございました」という15分の番組をやって、会長が頭を下げるというのがありましたね。

津田: なるほど。そして、あとは1992年に読売テレビがエキストラを看護婦と偽らせて出演させた。これは大した問題ではない気もしますが。あと、皆さん覚えている人も多いでしょう。「発掘あるある大事典II」(関西テレビ)で、これはたぶん「やらせ」というのですごく言われましたが。納豆の効能を・・・。

池田: これは「ねつ造」だよね。

津田: 「ねつ造」ですよね、「やらせ」というより。ねつ造したデータを「健康とかダイエットに効果があるよ」ということでやったら、実は全然違っていたということで番組内で紹介し、これは番組自体が終了するくらいの事件になりましたね。そして、2008年には「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ)が岐阜県の土木事務所が架空工事で裏金を捻出していたと出演した男性が証言したものの、実際は証言内容が虚偽だったということで、これも(やらせに)なりましたと。これ「あるある」に関してはどうですかね。情報番組というか、また情報バラエティみたいなもののその扱い方の難しさというのもあったのですが。

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