浜松『プティ・カザリス』 調理師専門学校生の料理への情熱を感じる店

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田舎に住んでいると、公共交通機関がくまなく発達しているわけではないので、どうしても車で移動ということになりがちです。
でも先日、ちょっと歩かなければならない用事ができて静岡県の浜松駅周辺を歩いていました。
いつもなら車で通りすぎてしまう店なんですが、ちょうどランチ時でもあり、ちょっと入ってみるかという気になったのです。

東海調理師専門学校直属のレストラン『プティ・カザリス』

この店は前から知っていましたが、入ったのは久しぶりです。
なぜ入る気になったかというと、カレーが500円(!)だったからです。
ウェブサイトによれば、毎月第一月曜日がカレーの日となっており、ちょうどその日に訪れた私はラッキーだったのだと思います。

カレーなんてどこでも食べられますが、これがほんとうに美味しいカレーだったのですよ。

大きめ野菜がゴロゴロ。玉ねぎはしっかり甘みを感じるほどに炒められ、カレー自体で野菜何種類使っているのかと思うほどの深い味わい。
インドカレーでもなくパキスタンカレーでもない、ただの「カレー」しかもサラダ付きで500円なんですが、こんなに美味しいカレーは食べたことがないってくらいでした。

シェフの卵たちが研鑽している場だから接客も文句なし

この店は東海調理師専門学校の生徒が調理・接客を行っている店で、この日はカレーでしたがケーキなどのスイーツや和食も充実。
もうすぐクリスマスということでお菓子の家も飾ってありました。

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店に入れば若い学生たちが「いらっしゃいませ!」「お席にご案内致します」と応対。
料理が運ばれてくるのも早く、テキパキと気持ちいい接客です。

それもそのはず、この学生たちは将来自分の店を持つためにここで研鑽・学習しているからです。
この店は彼らの学習の一環として営業されているのです。
たかがカレー、されどご飯の炊き加減から味付け、盛り付けにいたるまで、真剣そのものという情熱が伝わってきます。

往々にして、お店を持って売れてしまうと人件費や維持費が大変で、食材のレベルを下げたり接客もいい加減になってきがち。
でも自分の夢に向かって頑張っている彼らには、そういったいい加減さがまったくありませんでした。
「ほんとうに美味しいものを作る」「お客さんに満足していただく」
その気持ちが伝わってきて、ここにいるだけで元気をわけてもらえるようなスペースでした。

場所は浜松駅北口から広小路沿いに北へまっすぐ歩くと、角にあります。
アクセスや「本日のメニュー」などは公式サイトをご覧ください。
頑張っている彼らに出会えます。

画像:筆者撮影

プティ・カザリス – 東海調理製菓専門学校
http://www.tokai-chori.ac.jp/petit-cazalis/ [リンク]

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(執筆者: 秋月七海) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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