ザ・ポップ・グループの名盤『ハウ・マッチ・ロンガ—』がメンバー自らのリマスタリングで復刻

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長らく廃盤状態で入手困難な状態が続いていたザ・ポップ・グループの2ndアルバム『ハウ・マッチ・ロンガ—(原題:For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?)』(1980年発表)が、メンバー自身のリマスターを経て、来年2月に公式復刻リリースされることが決定した。

アルバム『ハウ・マッチ・ロンガ―(原題:For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder ?)』 (okmusic UP's)

『ハウ・マッチ・ロンガ—』は、彼らが1979年のデビューアルバム『Y』で世界に衝撃を与えた1年後に発表された2ndアルバム。サウンドはよりタイトにファンク度を増し、歌うというよりも叫ぶ、がなると表現する方が近いマーク・スチュワートのヴォーカルはさらに激しく痛烈なメッセージを発しており、ロック史に残る名盤として高い評価を受けている。原題の“私たちはいったいいつまで大量殺戮を黙って見過ごすのか?”という言葉は、35年経った今も現代社会に対する強烈なメッセージを放っているため、改めて再発されることは大きな意味を持つだろう。

高い評価に反して、商品としての流通状況は決して芳しくなく、日本では1996年に発売されて以降、オフィシャルなリリースが行なわれないまま、幾度となく発売の情報が流れては中止となる事態を繰り返し、数少ないCD/LPが中古盤市場で高値で取引される状況が続いていた。そんな中、2014年10月、彼らの3rdアルバム『ウィ・アー・タイム』と未発表音源集『キャビネット・オブ・キュリオシティーズ』が公式にリイシューされ、“ついに2ndも来るか!?”とファンの間で騒然となっていたところだった。

今回の再発に当たっては、当時アルバムに収録される予定だったが、結果的にオミットされたポストパンクアンセムの一つ「We Are All Prostitutes」を、オリジナル収録曲の1曲と差し替えて収録することとなった。

まもなく12月には、今年3月のソールドアウト公演以来の再来日を果たすザ・ポップ・グル—プ。前回のライヴでは1曲も披露しなかった2ndアルバムの楽曲を今回は数多くセットリストに加えているとのことなので、必見の歴史的ライヴになるはずだ。

アルバム『ハウ・マッチ・ロンガ—』
2016年2月19日発売
VICP-65371/¥2,600+税
<収録曲>
01.Forces Of Oppression
02.Feed The Hungry
03.We Are All Prostitutes
04.Blind Faith
05.How Much Longer
06.Justice
07.There Are No Spectators
08.Communicate
09.Rob A Bank
※解説・歌詞・対訳付き

【ライヴ情報】
12月07日(月) 東京 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
12月08日(火) 東京 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
12月09日(水) 大阪 梅田CLUB QUATTRO

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