実はマナーがあった!? 鍋料理の知られざるお作法

水炊き、寄せ鍋、湯豆腐、しゃぶしゃぶ、チゲ鍋に豆乳鍋まで。バリエーション豊かな鍋料理は、寒い季節に大勢でワイワイ囲むのにぴったりなメニュー。基本は材料を切っておくだけと、下準備が簡単なのも作る人にとっては嬉しいポイントです。具も味付けもさまざまな鍋料理ですが、実は最低限の“お作法”があることをご存知ですか? 大勢でひとつの鍋を囲むからこそ、守っておきたいマナーをご紹介します。
「直箸」「迷い箸」はしない
和食全般に共通する基本のマナーですが、なぜか鍋料理に限ってはこれを忘れてしまいがちな人も。鍋に直接自分の箸を突っ込む「直箸(じかばし)」や、どの具材を取ろうか迷って鍋の上でお箸を迷わせる「迷い箸」は絶対にNG。家族やごく親しい友人以外と鍋を囲む席では、必ず取り箸を使うようにしましょう。
一度取った具は鍋に戻さない
取り箸で一度つかんだ具を、「やっぱりやめた」と鍋に戻す行為も絶対NG。かといって、自分の好きな具材ばかりを偏って取るのも上品ではありません。常に魚、肉、野菜をバランスよく自分の取り皿によそいましょう。取り皿にのせる具材は皿の7分量を目安にすると見栄えがよくなります。
春菊・しらたきは肉から遠ざける
春菊としらたき、どちらもすき焼きには欠かせない定番の具材ですが、両者に多く含まれるカルシウムには、肉を硬くしてしまう作用があります。鍋に入れるときは、春菊・しらたきと肉はなるべく遠ざけて入れるか、しいたけや豆腐など面積が大きい具材で「壁」を作るようにしましょう。
また、鍋の中心部分は対流が激しいため、煮崩れしやすくなります。具材を入れるときは鍋の端のほうから入れていくのが基本。具は一度にたくさん入れず、魚介などダシの出るものから順に入れていきましょう。こまめにアクをすくうのも、最後までおいしく食べるためのポイント。大勢で食べるからこそ、お互いに気を配り合って楽しくおいしくいただきましょう。
参考文献:『美しい食べ方』 枻出版社
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