【シェアリングエコノミー 日本の民泊シリーズ その2】 「来る、教皇フランシスコ!」 迫り来る巨大イベントと民泊-フィラデルフィアの事例

■ 世界の民泊-フィラデルフィアの事例より
日本の民泊シリーズと銘打っているわりにはいきなり海外の事例で申し訳ありません。
今年の9月末、カトリック教会の大イベント、世界家族会議2015(World Meeting of Families 2015)がペンシルバニア州フィラデルフィアで開催されました。
http://www.visitphilly.com/events/philadelphia/world-meeting-of-families-2015-philadelphia/
世界家族会議がフィラデルフィアで開催されることにより会議関係者だけで1万5千人。しかし同市のホテル部屋数は約一万一千室しかありません。さらに謁見のために訪れる人の数はなんと150万人と予想されていた模様です。
そこでフィラデルフィア市がとった施策はairb&b(民泊)を合法化して150万人の短期来訪客に対応する作戦でした。
まずフィラデルフィアの人口は こちらのサイトhttp://www.dvrpc.org/OurRegion/によると市域153万人 都市圏563万人。
アメリカと日本で比べるのは少々無理がありますが、感覚的につかむことも大切なので日本国内を例に取ると福岡市147万人で福岡県が500万人となっています。
この福岡市でソフトバンクホークス優勝パレード35万人(2014年)✕4倍の見物客が全員市外から訪れる大騒動の宿泊問題解決をフィラデルフィア市には迫られたわけです。
このフィラデルフィア世界家族会議ではMashable.comジェシカ編集員の記事(※1)によると、市が民泊用に
・30日以上のステイに対しては許可制
・年間180日以上の貸し出しは不可
さらに市議会議員のウイリアムさん説明によると
「基本的にホテルと同じルールにすべき」ということで
・ショートステイの場合ホテルと同じ8.5%の宿泊税設定
といった新たなルールをつくって対応し、民家の完全ホテル化を避けることも盛り込まれています。
■ 来年の民主党大会にも民泊大活躍の予定!
さらにフィラデルフィアの民泊騒動はこれだけでは終わりません。
今回のフィラデルフィア民泊システムは来年の民主党大会(アメリカの民主党)がフィラデルフィアで開催されることでも大いに活用される模様です。
日本でもスポーツや音楽のイベントをやりたいけど宿泊施設が少ないという話をよく聞きますが、民泊と地域経済活性化の可能性はまだまだ議論半ばといったところです。
追記
次回の世界家族会議は2018年にアイルランドのダブリンだそうです。
アイルランドはホスト型B&Bが充実していますのでこのあたりも調べて見ようと思います。
※1フィラデルフィアのairb&b合法化
Philadelphia legalizes airb&b rentals ahead Pope Francis visit
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<11月24日「リアル民泊セミナー」 のご紹介>
第2回インバウンド観光セミナー 「インバウンド観光とシェアリングエコノミー」
11月24日(火)16時より、「インバウンド観光とシェアリングエコノミー」と題し、日比谷公会堂コンベンションホールにてセミナーを開催。今、何かと話題の民泊やライドシェアの課題と展望についてビジネスの具体的な仕組みや今後の政策などを事業者(Uber Japan代表や百戦錬磨役員)と有識者(竹中平蔵氏、平将明議員)から聞くことの出来る企画。
【日時】
11月24日(火)
16:00-18:00 セミナー【第一部】
18:15-20:00 懇親会【第二部】
【場所】
<第一部>セミナー/日比谷コンベンションホール(日比谷公園内)
<第二部>懇親会/フィンマクールズ 霞ヶ関店 http://r.gnavi.co.jp/ga5n903/
(東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング1F)
【登壇者】
・慶應義塾大学教授(国家戦略特区諮問会議民間議員等) 竹中平蔵氏
・衆議院議員(前・内閣府副大臣) 平将明氏
・新経済連盟 事務局長 関聡司氏
・UBER Japan 株式会社執行役員社長 高橋正巳氏
・株式会社百戦錬磨取締役CFO 橋野宜恭氏
・公益財団法人未来工学研究所 政策調査分析センター主任研究員 野呂高樹氏
【その他申し込み方法等、詳細こちら】
http://www.tokkubiz.com/
(地方議会ニュース編集部 菊岡無粋)
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スキマ時間にどうぞ!