稲妻のようにサッと食べなきゃいけないスイーツって?
細長く焼いたシュー皮にカスタードクリームやホイップクリームを挟み、表面にチョコレートをたっぷりとかけたエクレア。最近ではコンビニエンスストアのスイーツコーナーでもよく見かけるようになり、日本でもすっかりポピュラーなお菓子となりました。シュークリームのバリエーションのひとつとして生まれたフランス発のお菓子ですが、実は、本場ではエクレアのほうがポピュラーなのだとか。歩きながらでも食べられる手軽さも人気のひとつです。
生みの親は19世紀の天才パティシエ
シュー皮+クリーム+チョコレートコーティング。シンプルなのに飽きが来ない、この完璧な方程式を完成させたのは19世紀フランスの天才製菓職人のアントナン・カレーム。「国王のシェフ、シェフの帝王」と呼ばれ、イギリスの皇太子、ロシア皇帝、オーストリア帝国皇帝に料理長として仕えた、まさにカリスマパティシエの先駆けともいうべき彼こそが、エクレアの生みの親だといわれています。
もたもた食べるのは無粋
エクレアという名前の由来はフランス語の「エクレール(稲妻)」から。うっとり甘いチョコレートとさらに甘いカスタードクリームの組合せからすると、ずいぶん勇ましい名前ですが、その由来には諸説あります。まずは、シュー皮を焼いたときに表面にできる割れ目が稲光のようだからという説、表面にたっぷりかかったチョコレートがぎらりと稲妻のように光るからという説、さらにはチョコレートや中のクリームが溶けないうちに、稲妻のようにサッと素早く食べるべきだからという説も。
いずれにせよ、エクレアをおいしく食べようと思ったら、表面にコーティングされたチョコレートのカリッとした歯ざわりが感じられるうちに食べきるのが正解。もたもたと食べているうちに手にチョコレートがついてベタベタに、なんて状態は野暮。エクレアを食べるときは、稲妻のようにサッとスマートに、と覚えておきましょう。
参考文献:『お菓子な歳時記』 吉田菊次郎 時事通信社 『おいしいスイーツの事典』 成美堂出版
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